December 28, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・喧嘩上等篇

ブログ記事盗用事件について、漫棚通信が書いた記事のもくじ
ばるぼら氏によるまとめサイト
※「唐沢俊一まとめwiki
※「ガセとパクリと朝ブドー
※「トンデモない一行知識の世界
唐沢俊一氏にパクられ続けた「知泉」氏のお怒りの言葉


 唐沢俊一/村崎百郎『社会派くんがゆく!復活編』(2007年アスペクト)を(一部分だけですが)読みました。この本には、『新・UFO入門』におけるブログ記事盗用事件についての、唐沢俊一氏の見解が記されています。

 もちろん世間一般に向けて言い訳を書いた本ですので、わたしに対しては謝罪ではなく、むしろ非難がなされています。ここは当事者のわたしとしましても、ひとこと書かせていただきます。


     ◆

#1:「無断引用」はやめた?


 今回の文章中、唐沢俊一氏は「無断引用」という言葉に代わって、「引用ミス」という言葉を使用しています。

とにかく、引用ミスとはいえ多くの方々に迷惑をかけたことは事実である。(略)

無断引用であるという苦情がメールされてすぐ、(略)

これを認めると、今後、単純な引用ミスをおかしただけの同業者が、これを前例とした相手に過大な謝罪を要求されるという事態を招きかねない。

 そしてなんと、「無断引用」という言葉は、わたしが言ったことにされてしまっています。

 わたしが「これは盗作とちゃうんかいっ・無断引用篇」で書いたように、「無断引用」とは珍妙な言葉です。引用とは本来無断でされるのがあたりまえだからです。

 引用はご自由に、無断でしていただいてかまいません。ただしルールを守っていただければね。論文を書くひとのほとんどが、他の研究者に引用してもらうために書いていると言ってもいいでしょう。

 そういう認識を持っているわたしが、「無断引用であるという苦情」をメールするわけがありません。わたしは「無断引用」ではなく、「盗作とちゃうんかいっ」と指摘したのです。

 幻冬舎のチェックがはいったであろう、ネット上の謝罪文(今はまだ読めます)には、「ほぼ同一の文章を無断で掲載」という文言はありますが「引用」という言葉は出てきません。さすがにこれが、世間で通用する言い訳にはならないことを知っているからでしょう。

 これに対して唐沢俊一氏は、週刊新潮のインタビューやこれまでの文章で、「無断引用」という言葉ををくりかえし使用しています。このことは、唐沢俊一氏が困ったことに、文章を書く人間として無知であるだけでなく、理解力が欠如していることを示していましたが、半年たってやっと理解していただけたようです。

 だからといって、わたしが「無断引用」という言葉を使ったなどというウソを、書かないでいただきたい。これまで「無断引用」を好んで使っていたのは唐沢俊一氏のほうなのですから。

 それにしても「無断引用」に代わる言葉が、「引用ミス」だとはちょっとあきれましたね。

 今回の唐沢俊一氏の行為は、(1)ネット上の文章をコピペして、(2)文末をちょちょいと変更して、(3)自分の名前で発表したものです。これを世間では「引用」とは言わず、「盗作」「盗用」と呼びます。


     ◆

#2:交渉内容の公開とは


 唐沢俊一氏の文章より。

話がややこしくなったのは、相手サイトの運営者氏が、謝罪交渉のやりとりのすべてをブログで公開することを主張し、担当編集からのメールなどもすべて公開する、と一方的に宣言してからである。

 わたしが「交渉内容の公開」を希望していたことは、確かにそのとおりですが、正確な表現ではありません。「これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇」に書いたように、漫棚通信は、唐沢氏サイドから提案された「交渉経緯の非公開を含めた合意書」の作成に反対していたのです。

 またわたしは、「メールなどもすべて公開する、と一方的に宣言」などはしていませんし、実際、交渉が決裂してからわたしが書いた「これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇」では、無制限のメール公開などはされていないはずです。

 さらに、この「交渉の公開」が問題点のすべてであったように唐沢俊一氏は書いていますが、これも奇妙なことです。

●根拠その1。「交渉内容の公開」は確かに交渉後半の大きなテーマでしたし、これについての話し合いに時間と手間がかかっていました。しかし7月12日付の幻冬舎担当者からのメールにおいて、

「本件交渉経緯の非公開を含めた合意書の作成」との提案については取り下げます。

と、一応は妥結されていた事実があります。唐沢氏サイドが前言をひるがえすのはその直後のことで、この間、何があったのかはわたしにもわかりません。

●根拠その2。唐沢俊一氏のサイトには、今ならまだ読める「『新・UFO入門』 交渉の経緯について(一部訂正)」という文章があります。

当方からの、“本件に関するやり取りの具体的内容は締結まで非公開としていただきたい”とのお願いも、拒否されました。(略)

※一部訂正
上記の文中、
「本件に関するやり取りの具体的内容は締結まで非公開としていただきたい」
という部分は
「本件に関するやり取りの具体的内容は非公開としていただきたい」
の誤りでした。

 唐沢俊一氏が、「交渉内容の公開」とは何をさすのか知らなかったことがよくわかる文章です。唐沢俊一氏の興味は「交渉内容の公開」になかったことは明らかで、「内容の公開」が交渉を打ち切るほどの大問題だったのなら、こういうまちがいは、普通しません。


     ◆

#3:過大な要求の謎


 唐沢俊一氏の文章より。

担当者から、そのような行為(引用者注:交渉内容の公開)を続けた場合は法的処置をとる可能性もある、と指摘したところ、先方は、これは恫喝である、とまたまたブログで主張。さらに通常の、このような場合の謝罪のレベルを大きく超えた範囲の要求までしてきた。

 さて、もうひとつ大きな謎なのが、わたしがしたという「謝罪のレベルを大きく超えた範囲の要求」とは何か、という点です。

 時系列的に言いますと、唐沢俊一氏サイドとわたしの間で、メールでの交渉がおこなわれたのが、2007年6月4日から7月27日まで。唐沢氏サイドから最後のメールがあったのが7月24日で、ここに以下の文章がありました。

なお、漫棚通信様において非公開に同意頂けず、本件にかかる交渉経緯等を公表された場合、公表された内容につき、事実又は弊社側の認識と相違している内容等があった場合、若しくは漫棚通信様において、弊社側より送信した通知内容をそのまま若しくは翻案してご使用した場合、弊社側としましては、これに対して反論し、又は法的措置をとることもありますので、ご了承下さい。

 これに対し、わたしはそれに対して返答した7月27日付のメールで交渉中断を宣言し、「これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇」を書きました。

 つまり、「法的処置をとる可能性」を告げられたあとすぐに、交渉中断がなされたのですから、わたしがさらに何かを要求をするタイミングは存在しません。

 となると、唐沢俊一氏が言うところの「さらに通常の、このような場合の謝罪のレベルを大きく超えた範囲の要求までしてきた」とは、いったいいつの、何のことを意味しているのでしょう。これがどうもさっぱり、思いうかびませんのですよ。過去にさかのぼってわたしが提案した何かをさしているのかしら。

 当事者のわたしにとってもこれが何か、意味不明なのですから、まして一般の読者にとっては何のことやらわからないでしょう。こんなことを書かれるのだったら、即時絶版回収とか一千万円の慰謝料でも要求しておけばよかったかな。

 結局上記の文章は、唐沢俊一氏には、正確に書こうという意欲や能力、さらに論理的に考える能力が欠如しているのか、あるいは虚偽を書くのが好きなようにしか思えないのですが。


     ◆

#4:引用ミスとは何か


 さて、今回の文章中、オチと言えるのがこれ。

これを認めると、今後、単純な引用ミスをおかしただけの同業者が、これを前例とした相手に過大な謝罪を要求されるという事態を招きかねない。

 「引用ミス」とは、引用文をタイプミスしてしまったり、引用もとの文献や著者名をまちがえてしまったり、あるいは原著者の意図と違って誤読してしまったりすることを言います。これらが指摘されれば修正をおこなえばすむことで、だれからも「過大な謝罪」は要求されません。

 唐沢俊一氏は、自分の行為も「単純な引用ミス」であると強弁したいようですが、それは一般に通じる理屈ではありません。

 「唐沢俊一まとめwiki 」のおかげで、唐沢俊一氏の著書の多くが、コピペでできていることを知りました。自分の行為を「無断引用」「引用ミス」であると主張する唐沢俊一氏は、これからも盗用を続けることになるのでしょう。

 唐沢俊一氏の脳内には、「単純な引用ミスをおかしただけの同業者」たちが、自分の後ろにずらっと並んでいるイメージが存在するようですが、それはすべて唐沢氏の妄想です。

 普通に引用しているひとびと、そこにはわたしも含まれているのですが、彼らをあなたと同じに扱わないように。

 唐沢俊一氏は妄想に基づいた粗雑な論理で何かを証明した気持ちでおられるようですが、このように唐沢俊一氏は空論の上に空論を重ねることをしているだけにすぎません。

 「偽」の年の年末にふさわしい、偽作家が出した偽に満ちた本でありました。

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November 16, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・後日談篇

 さっき、ひさしぶりに唐沢俊一氏のサイトをのぞきに行ったところ、あらあら、トップページにあったはずの謝罪文へのリンクが消されている。

 謝罪文そのものは、

トップページ→ニュース→ニュースバックナンバー2007年→8月→2007年8月3日投稿イベント謝罪文

と、たどれば出てきますので、今のところまだ消えてません。たった4回のクリックで、どなたでも簡単にたちどころに読むことができます。って、おいっ。

 なーんかこう、わかりやすい行動だなあ。

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October 24, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ:とりあえず終了篇

 唐沢俊一『新・UFO入門』ブログ記事盗用事件について。

 ウチのいちばん近所の書店には、長らく『新・UFO入門』が一冊だけ置いてあったのですが、本日行ってみると二冊に増えている。もしや、と思って手に取ってみますと、やっぱそうだった。2007年10月10日発行の第二刷でした。

 こんなふうにこっそり刊行されているとはね。最近はもう唐沢氏のサイトはのぞいてないのですが、書いてありました?

 第二刷では、133ページから140ページにかけて、以下の修正がなされています。

(1)平野威馬雄『空飛ぶ円盤のすべて』に収録されていた山川惣治手記の要約部分を改稿。
(2)山川惣治『太陽の子サンナイン』のストーリー要約部分を改稿。
(3)漫棚通信への謝罪を追加。

 これでやっと、唐沢俊一氏がわたしの権利を侵害し続けている状態が終了したことになります。社会的にはオシマイ、残るはわたしの気持ちの問題だけ、なんでしょう。

 自分ちに忍びこんだドロボー、しかもそれを指摘すると話し合いの最中に主張をつぎつぎひっくりかえすわ逆ギレするわ、いわゆる円満解決したわけではありません。もろもろは終了したとしても、そういうのとにっこり笑って握手できるほど、わたしもまだ人間ができてないんですよ、心が狭くてスミマンセンねえ。

 とりあえず唐沢俊一氏にはお別れのことばとして、オレが部屋に入って来るのを見たらオマエが出て行くんだ(←どこかの映画でのセリフ)、と言っておきます。さようなら。


※次回に続きます。

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October 13, 2007

内藤亀田戦は最終回だけ見ました

 亀田史郎氏のコメント

11日のタイトル戦での大毅の反則行為は、故意ではありません。大毅の若さ、精神的な未熟さが出た結果だと思います。セコンドについたトレーナーとして大毅の反則行為を止められなかった事は反省しております。ただこれも闘志の現れであって、結果として反則行為となってしまったことをご理解していただきたい。

 唐沢俊一氏のコメント(もう消えてます ←失礼、まだありました)

悪意または盗用という意はまったくありませんが、山川惣治『サンナイン』のストーリィ紹介に関し、当サイトの紹介を大いに参考にさせていただいたことは事実ですし、ある作品のストーリィを紹介するという性格上、参考にさせていただいたサイトとの記述の非常な類似のあることも事実です。当方の不注意と認識不足の結果であり、まことに申し訳ありません。

 似てる……かな?


※次回に続きます。

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August 01, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・解脱篇

 唐沢俊一氏による『新・UFO入門』ブログ記事盗用事件を発見してから二か月、悩ましい日々が続いてきました。

 胃が痛い、頭痛がする、原因もなしに動悸がする冷や汗が出る、朝早く目が覚める、顔や体にフキデモノが出る、食欲は減る。そのわりに体重は減らないんだよねえ。

 いつかはこの体調不良を打破しなければならないとは思っていたのですが、交渉も決裂しちゃったし、今後もずっと唐沢俊一氏と幻冬舎はわたしを悩ませ続けるでしょうし。

 どうしたものだろうと考えておりましたところ、ふと思い出したのが、川崎のぼる/梶原一騎『巨人の星』のあの言葉。

 飛雄馬が速球投手としての将来に絶望し、鎌倉の寺で座禅を組んでいたときの僧侶の講話です。

打たれまい
打たれまいと
こりかたまった
姿勢ほど
もろいものはない
打たれてけっこう
いや もう一歩
進んで
打ってもらおう

 この心境を得たとき、悩み苦しむ人生の森の迷路で、道が開けるでしょう、と続きます。飛雄馬はこの言葉をきっかけに、大リーグボール一号を開発することになります。

 そうか、乗りこえるべき壁は、むしろ自分の内部にあったか。

盗作されてけっこう
いや もう一歩
進んで
盗作してもらおう

 これぞ解脱への道か。この境地にいたってこそ、わたしの体調不良も治るのかもしれません。

 南無大師遍照金剛。


**********

 と言いながら、ひとつだけ。

 本日、唐沢氏のサイトに「『新・UFO入門』 交渉の経緯について 『漫棚通信氏との交渉についてご報告』」という文章が掲載されました。その文章に書かれた、

当方からの、“本件に関するやり取りの具体的内容は締結まで非公開としていただきたい”とのお願い

は、されたことがありませんからね。


●6/27 幻冬舎からのメール

本件に関する一切の交渉経緯は非公開とする。

●7/1 幻冬舎からのメール

仮に、漫棚通信様におかれまして、本件交渉経緯の非公開を含めた合意書の作成につきご了承頂けないということであれば、弊社及び唐沢さんといたしましては、当初提示申し上げた解決案のみを履行させて頂くこととなります。

●7/9 幻冬舎からのメール

当社及び唐沢さんといたしましては、本件に係る交渉の具体的内容および経緯を公開されることは本意ではございません。

●7/12 幻冬舎からのメール

「本件交渉経緯の非公開を含めた合意書の作成」との提案については取り下げます。

●7/24 幻冬舎からのメール

やはり今回の交渉経緯及び当方からご提案した対応策の内容等については、非公開とすることにご同意いただきたいと思います。(中略)

なお、漫棚通信様において非公開に同意頂けず、本件にかかる交渉経緯等を公表された場合、公表された内容につき、事実又は弊社側の認識と相違している内容等があった場合、若しくは漫棚通信様において、弊社側より送信した通知内容をそのまま若しくは翻案してご使用した場合、弊社側としましては、これに対して反論し、又は法的措置をとることもありますので、ご了承下さい。


 いずれの文章でも、唐沢俊一氏および幻冬舎から提出されたのは、「締結まで非公開」ではなくて、「永遠に非公開」の提案でありますので、その点、ウソついちゃいけませんよ。

 ああ、解脱できないなあ。


※次回に続きます。

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July 27, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇

この文章は以下の記事の続きです。
これは盗作とちゃうんかいっ
続・これは盗作とちゃうんかいっ
新・これは盗作とちゃうんかいっ
これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過
これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過2
これは盗作とちゃうんかいっ・だらだら篇
これは盗作とちゃうんかいっ・無断引用篇
これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇


 お騒がせしております。

 『新・UFO入門』ブログ記事盗用事件に関する、わたしと唐沢俊一氏および幻冬舎との交渉は、決裂いたしました。

 もう少しで合意できそうな気もしていたのですが、甘かった。最後の最後になって、唐沢俊一氏と幻冬舎は、これまで互いに同意できていた重要項目をチャラにする要求をしてきました。

     ◆

 わたしの最初の意図とは違いましたが、二か月にわたる交渉の結果、ほぼ同意できていた主要な部分は以下のとおりです。

(1)『新・UFO入門』の幻冬舎社内在庫分の断裁。

(2)問題部分を書き直した版を至急作成し、刊行する。差し替え部分については漫棚通信の確認、了解を取る。

(3)書き直された『新・UFO入門』にその理由文を付記する。

 (1)(2)はわたしからの要求というより、唐沢俊一氏からの提案でした。いわゆる「絶版・回収」については話に出たこともありません。ま、断裁とか言われてもホントになされたかどうか、わたしに確認できることでもありませんが。この部分的書き直しというのはあまり聞かない方法ですが、田口ランディ事件のときもそうでしたし、盗用事件が起きたときの幻冬舎お得意のパターンみたいですね。

 ただしこの部分の交渉中も、突然、書き直した版を刊行するかどうかは最終解決がなされたあとで検討する、とか言いだされちゃって、これには驚いた。そうなると、書籍そのものには何のアクションをおこさないかもねー、と言ってるのと同じでしょう。

 さらに最初のうち唐沢俊一氏と幻冬舎は、書籍には謝罪や理由を書いた文章を付記しない、という主張をされてました。おーい、それでは唐沢氏が6月5日にネットに掲載した

当該の記述部分に関しては増刷以降削除または上記の内容を付記させていただき

という文章と一致しないじゃないですか。

 その後、ごちゃごちゃあって、最終的には(1)(2)(3)についてはほぼ同意でき、書籍へ付記する文章の文案もできあがっていました。

     ◆

(4)ネット上に謝罪文を掲載する。期間は六か月。

 わたしは、現在唐沢氏のサイトにある「※ご報告(6/5)」は、謝罪文ではなく読者へのお知らせと考えています。しかも、消そうと思えばいつでも削除できる文章。

 実は最初に「これは盗作とちゃうんかいっ」という記事を書いたとき、まだまだ先がどうなるか、自分でもよくわかってませんでした。イキオイだけで突っ走った文章です。

 わたしが腹をくくってきっちり交渉しようと決心したのは、6月5日に、(1)唐沢俊一氏からの最初のメール、(2)唐沢氏のサイトに書かれた「※ご報告(6/5)」、そして(3)裏モノ日記2007年6月4日の記述(これは早くも6月5日のうちにアップされました)を読んでからです。

 わたしあてへのメールには、「大いに参考にして」「大変似通った文章で表現」と書かれ、「※ご報告(6/5)」にも「大いに参考」「非常な類似」という表現が見られました。さらに裏モノ日記には「確かにあのサイトは参考にしている」「つい文章に、コピーと取られる類似性を持っていた」という記述が。

 ふーんそうか、コピペすなわち参考と類似か。ここがどうしても納得できなくて。裏モノ日記にあるとおり「原稿チェックを怠っていたのが原因」というからには、あくまで不注意によるミスであったということですね。謝ってんだか言い訳なんだか。

 そこで、今回の交渉でわたしの最大の目標がこの部分になりました。「参考」や「類似」という言葉ではない、きちんとした謝罪文の公表。

 ところがこの項目についても、途中で、謝罪文は非公開を条件に誠意を持って対応する、とか言われちゃって、このときはよっぽどちゃぶ台ひっくり返してやろうかと思いました。

 隣の家のおばちゃんと、ゴミ出しのやり方でもめてんじゃないぞっ。ネット上に公開された文章が、一般に販売されている書物に盗用された問題についての話し合いであります。非公開の謝罪文になんの意味があるのか。こんなものに「誠意」の言葉を使うとは。

 だいたい謝罪文を非公開にするなんてのも、唐沢俊一氏が最初に提案したこととまったく異なる主張であります。ほんとにもう。

 その後、唐沢俊一氏と幻冬舎は非公開の主張を引っ込めましたけどね。どうしてこういう発言が途中で出てくるのかしら。

 掲載期間については、唐沢氏および幻冬舎側が「弁護士と相談して」一か月を主張。わたしは一年を希望して、その次にアチラが三か月、ときて結局六か月に落ち着きました。何か、屋台で買い物してるようなやりとりですが。

 この謝罪文の文面も、できあがってたんですけどねえ。

     ◆

(5)漫棚通信に対する文書による謝罪文の提出。

 ま、これはふつうだと思います。

(6)漫棚通信は慰謝料の請求をおこなわない。

 唐沢俊一氏と幻冬舎が最初に提示した慰謝料の金額は、20万円でした。

 金額が妥当なものなのかどうか、わたしには知識がなくてよくわかりません。でも、なーんかしょぼいような気がしたのと、金額の交渉なんかしてたらいつ終わるかわかんないと思って、いらへんわいっとやせがまんしてみました。ちょっと惜しかったかな。

     ◆

 いちばんもめたのが、この項目。

(7)漫棚通信は、交渉の経過と内容を公開しない。

 つまりは、わたしが今ここに書いてるような文章を書くな、ということですね。

 交渉を開始したときから、交渉経過と内容の非公開なんて条件は聞いてません。ところが、最終段階になってアチラから、非公開に同意する合意書に署名しろとせまってきました。きっと、盗用事件の交渉はいつも非公開、なんて慣習が、唐沢氏と幻冬舎にはあるのでしょう。

 でもねー、最初にまずネット上で盗作の指摘をしたわたしが、そのオチを公表しないはずがありましょうか。わたしは、交渉が合意で終わろうが決裂しようが、どっちにしても交渉経過はネット上に書くかんね、交渉は合意できた方がお互いにいいんじゃないすか、と主張を続けました。

 途中で唐沢俊一氏と幻冬舎の主張は、交渉経過を公表するつもりなら、「固有名詞」と「交渉の具体的な諸条件のやりとり」を出さないように、と変化したこともありました。

 しかしそれもやっと、唐沢俊一氏と幻冬舎も「本件交渉経緯の非公開を含めた合意書の作成」の提案を取り下げ、交渉経過と内容の公開に同意してくれました(というより、漫棚通信に対して非公開を求めない、という表現のほうが正しいのかな)。

     ◆

 と思っていたのが、7月13日ごろのこと。

 ところが、その後ずっと連絡がなく、7月24日になって送られてきた幻冬舎担当者Y氏からのメールに腰が抜けました。

(1)やっぱ交渉経過は非公開にするように。
(2)それに同意できなければ、交渉は打ち切って、「当初弊社がご提案させていただいた」解決案だけを勝手に実行しちゃうからね。
(3)慰謝料は払ってもいいよ。
(4)ネット上の謝罪文の掲載期間は、こっちで決めさせてもらうからね。

 六か月という合意はどうしたっ。なぜ慰謝料の話なんか蒸し返す。交渉で同意できたもろもろをひっくり返しちゃって、これまでの時間と労力はいったい何だったんだよ。

 唐沢俊一氏と幻冬舎の意図は、

これまで合意できていた部分をひっくり返す。
→わたしが同意できないことを再度提案。
→交渉打ち切り。
→自分たちに有利な部分だけを履行。

というものであることはわかってるのですが、それに加えてわたしがキレたのが、このあとに書かれた部分でした。以下、わたしが幻冬舎Y氏に送った最後のメールの一部です。

「なお、漫棚通信様において非公開に同意頂けず、本件にかかる交渉経緯等を公表された場合、公表された内容につき、事実又は弊社側の認識と相違している内容等があった場合、若しくは漫棚通信様において、弊社側より送信した通知内容をそのまま若しくは翻案してご使用した場合、弊社側としましては、これに対して反論し、又は法的措置をとることもありますので、ご了承下さい」

Y○様は上記のように書かれ、再度わたしに交渉経過の非公開を求めておられますが、Y○様の7/12のメールで、「本件交渉経緯の非公開を含めた合意書の作成」の提案については取り下げていただいたはずです。それはすなわち、交渉経緯の非公開をわたしに求めないことについて、同意いただいたという理解をしておりました。そこに突然の「法的措置」の文言には驚きました。

 盗用事件の加害者が、被害者に対して「法的措置」をちらつかせるとは。

 現在、わたしがここに書いているこの文章そのものが、唐沢俊一氏および幻冬舎の「法的措置」の対象になっているということです。これはもう円満解決をめざしている文章とは考えられません。

 唐沢俊一氏および幻冬舎は、合意できていたことを簡単にひるがえして同じところをどうどうめぐりするばかり。さらには自分たちの意に染まない発言は、「法的措置」で押さえ込もうとする。これでは、これ以上メールで交渉を続けても得るものはないと判断しました。

 わたしは、メールでの交渉継続断念を伝え、これまでの交渉でのわたしの同意をすべて撤回しました。今後、唐沢俊一氏および幻冬舎のおこすアクションはすべて、わたしの意思に反しておこなわれることであります。

 おそらく、唐沢俊一氏と幻冬舎はテキトーな謝罪文をちょっとの間だけアップして、あとは知らんぷりするつもりなのでしょうが、もしそれがなされたとしても、わたしの同意を得たものではありません。

 現在もなお、唐沢俊一氏と幻冬舎はわたしの権利を侵害し続けています。二か月かかってこれか。すべては徒労でした。はー。


※次回に続きます。

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July 18, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇

前回からの続きです)

 『新・UFO入門』がわたしのブログから文章を盗用した事件につきまして、唐沢俊一氏および幻冬舎との交渉は継続中、のはずです。しかし、先週7/12(木)に幻冬舎担当者Y氏よりメールをいただき、翌7/13(金)にわたしからメールを送った以後は、メールをいただいておりません。

 連休もありましたし、しょうがないのかなあと思っておりましたところ、このような事件があったというじゃないですか。

日垣隆のシャラップ!である:日垣隆の盗作事件を検証する

 日垣隆『すぐに稼げる文章術』(2006年幻冬舎新書)の文章に、山内志朗『ぎりぎり合格への論文マニュアル』(2001年平凡社新書)からの盗用があったという、大石英司氏による指摘です。

 きゃー、幻冬舎新書としては、同時期にふたつの盗用事件です。

 あっちは平凡社新書から幻冬舎新書への盗用事件ですし、盗用された著者は大学教授。わたしのようなちんぴらブロガーからの盗用とは違い、出版社どうしの話し合いになるのでしょう。

 となると、当然わたしの事件は後回しになるのかな。もしかして日垣隆事件と連動してしまうとすると、今までの交渉もなかったことになっちゃうかもしんない。これはちょっと困った。

 幻冬舎Yさーん。幻冬舎内部は混乱してるとは思いますが、早めにご連絡いただけませんでしょうかー。


※次回に続きます。

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July 17, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・無断引用篇

前回からの続きです)

 「無断引用」という奇妙な表現を、あいかわらずあちこちで見かけます。

 論文を書いたことがあるかたはご存じでしょうが、「引用」は本来無断でするものですし、正当な行為です。

著作権法第三十二条 
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

 ただし、正しい引用には、いくつかの条件があります。とりあえずWikipediaはてなにリンクしておきます。

 「引用の必然性」「主従の関係」「引用部分の区別」「出所の明示」などが挙げられてますね。そして著作権法第二十条にあるように、同一性保持権というのもあります。引用者は変更、切除その他の改変をしちゃいけない。

 「無断引用を禁ず」という言い方はヘンで、目的と方法が正当であれば「無断」に「引用」することを禁じることはできません。ここは、「無断転載を禁ず」という文章のほうが適しているでしょうか。でも、「無断転載」そのものが著作権法違反で犯罪なのですから、あらためて「無断転載禁止」って書くのは、ドロボウしたらあかんよ、という注意書き以上のものではありません。

 この「著作物の引用」が、文章だけじゃなくてマンガの絵にも及ぶかどうかが争われたのが、上杉聰対小林よしのり裁判でした。この結果最高裁により、マンガの絵も著作物として引用が可能であると判断されたのはみなさんご存じのとおり。

 さて、「無断引用」というまちがった言葉がいつごろから使われ出したのかというと、大月隆寛編『田口ランディその「盗作=万引き」の研究』(2002年鹿砦社)に収録されている、栗原裕一郎『「盗作」はいかに報じられてきたか』によりますと、起源はどうも新聞らしい。

 1972年、丹羽文雄のエッセイ『親鸞の再発見』と小説『蓮如』に、他の人物の著作からの無断使用事件が朝日新聞で報じられたとき、「丹羽氏の“無断引用”で論争」と題されたそうです。


(注:栗原裕一郎氏のブログよりトラックバックをいただきまして、修正します。「無断引用」にはさらに古い例があったそうです。すでに1968年の五味康祐の盗用事件報道で使用されていたと。ご教授ありがとうございました。くわしくはこちらをご覧ください↓。2007/7/18記)
おまえにハートブレイク☆オーバードライブ:「無断引用」という面妖な表現はいつ使われだしたか


 で、ここからKS氏の話になるのですが、って、さすがに固有名詞を出さないようにという提案は取り下げてもらったようなので名前を出します、唐沢俊一氏の話になるのですが、『新・UFO入門』でわたしのブログから文章を盗用した事件を報じた「週刊新潮」2007年6月21日号のインタビューで、唐沢氏は以下のように語っています。

「通常は、内容紹介の文が過剰な引用にならないようチェックしていますが、私のミスでその作業を怠った。最後に参考文献や資料などの一覧を付けるのも忘れてしまいました。無断引用したということについては全面的に認めています」

 この段階では、わたしにも唐沢俊一氏が「無断引用」なんて奇妙な言葉を使うとは思えなかったので、これは記事をまとめた記者が勘違いして書いたんだろうと思ってました。

 ところが、「社会派くんがゆく!RETURNS」の「Vol. 66 自分じゃなくても」を読んでおりましたところ、、唐沢俊一氏はこのように発言されていました。

唐沢●そういえばオレもよくブログなんかで「……と、唐沢俊一が言っていた」とか、自分が言ってもいない発言を無断引用されたりしてる(笑)。別にこれは自己弁護しているわけじゃないけど、それを俺は楽しんでいるよ。

 だからー、無断引用なんて言葉はないって言ってるでしょ。これも、もしかしたらテープ起こしの編集者のマチガイかもしれないのですが。

 ところが、さかのぼって「裏モノ日記」2005年8月30日の日記にもこういう記述が。

私も『雑学授業』ではネットでの説を無意識に無断で引用したりしている可能性がある。必ずさらにつっこんで調べて、オリジナルに近いところまで持っていってはいるが、自省しないといけないことだろう。

 ここにも「無断引用」が。

 これらを読むと、唐沢俊一氏は週刊新潮のインタビューで主張されたように、今回の唐沢氏の行為を今でも「無断引用」と思われているのかもしれません。わたしとしては、ここであらためて、今回の事件は「引用」の問題ではない、と主張しておきます。


※次回に続きます。

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July 11, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・だらだら篇

前回からの続きです)

 お騒がせしております。

 わたしがブログに書いた記事が、KS氏によってGT社発行の新書に盗用された事件につきまして、KS氏およびGT社との交渉はあいかわらずだらだらと続いております。

 なんでこんなイニシャルだらけの文章になっているかといいますと、KS氏とGT社担当者Y氏より、わたしの書く文章に今後固有名詞を出してくれるな、という要望があったからでして、いやね、わたしはそんなことやっても意味ないし、かえってヘンですよ、と言ったんですけどね、これ次回も続けることになるのでしょうか。

 さて交渉のほうは、GT社からの連絡があいかわらずのんびりとしてまして、先週なんか一度も連絡がなかったくらいでわたしのイライラはつのるばかりです。7/9に久しぶりの連絡があってわたしから返答して以来、本日も連絡をもらえるかと思って待ちかねていたのですが、そうもならず。解決直前なのか、はたまた決裂直前なのか、当事者のわたしにもよくわかりません。

 交渉が決裂した場合は、当然次の一手ということになるのですが、それもちょっと面倒ではありますがそうも言ってはいられない、と迷える心情なのでした。


※次回に続きます。

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June 15, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過2

前回からの続きです)

 お騒がせしております。

 唐沢俊一氏および幻冬舎とは、現在も交渉中です。

 幻冬舎側からの連絡が、先週の最後が6/9(土)、その後今週になって6/13(水)に二通のメールがありました。で、一日おいて本日6/15(金)の13時ごろ、幻冬舎からメールがあったのですが、これが一週間以上前、6/7に来たメールとまるきり同じ文面。あれ、わたしタイムスリップしちゃった? ここ一週間の交渉はなかったことになったのか?

 どう考えても手違いで出されたメールとしか思えなかったので、10分後すぐに、それを指摘する返信を出しましたところ、1時間後に修正のメールが来て、本日は以後二通のやりとりがありました。どうにもまあ、いったいいつになったら解決(あるいは決裂)するのやら。でも最終局面にはなってるような気がします。結末は近いのか。来週中には何とかならないか。

 現在の交渉内容につきましては、ここに書きたいっ。書いてグチりたいっ。のですが、相手が存在することですので、現在は自己規制させていただきます。

(以下業務連絡)
 幻冬舎Y様、6/16は地元におりますが、6/17は早朝より外出する予定ですので一日じゅう連絡できないかもしれません。よろしくお願いします。


※次回に続きます。

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June 11, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過

前回からの続きです)

 えー、お騒がせしております。

 ブログの更新頻度がずいぶん少なくなってますが、申し訳ありません。マンガを話題にする通常モードに早く戻りたいなあ。唐沢俊一氏および幻冬舎との交渉は、遅々として進んでおりません。

 理由のひとつは幻冬舎からの解決策提案が、えらくのーんびりされているからでして、最初の提案が6月7日木曜日の昼ごろ、次が一日あいて6月9日土曜日の21時。で、現在6月11日月曜日の22時ですが、まだ次のメールはありません。

 おーい幻冬舎Yさーん、できましたらもう少しスピードアップできませんでしょうかー?

 唐沢俊一氏のほうは、とっくにバックレてしまわれてまして、唐沢氏のサイトで「☆現在の状況のご報告(6/9)」という告知がなされました。

幻冬舎の法務担当者からの勧告で、今後、漫棚通信さまへの
連絡の窓口を、幻冬舎編集部一本に絞らせていただく
ことになりました。

 「ことになりました」って幻冬舎からわたしに一方的な通知があっただけですが、この告知、6/9と日付がはいってますけど、ホントは6/10の夕方にアップされたものです。実際6/9の夜、わたしが確認のために唐沢氏に送ったメールに対しても、すでに返答がなされなくなっております。

 この文章は、もう漫棚通信からのメールは無視すっからね、幻冬舎にまかせちゃったし、という意味ですね。メールでの唐沢俊一氏の軽妙洒脱な文章が読めなくなって残念です。

 というわけで、現在幻冬舎からのメール待ちです。

 このブログの次の記事が、解決のご報告になると良いのですが。


※次回に続きます。

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June 06, 2007

新・これは盗作とちゃうんかいっ

前回からの続きです)

 昨日から本日にかけても、少し進展がありました。

 昨日夜には、幻冬舎の担当者のかたからメールをいただきまして、本朝、わたしから返答のメールをお送りしました。幻冬舎としての対応をお聞きしたかったのですが、残念ながら現在のところまで、再度のメールはありません。重ねて、お待ち申し上げております。

 また本朝、唐沢俊一氏よりメールをいただきました。昨日、わたしが書きました「サンナイン、ほんまは読んでないんとちゃうん?」という疑問に対しましては、きちんと返答していただきありがとうございます。

 唐沢氏が、『太陽の子サンナイン』のコピーをお持ちでおられるのは納得いたしました。ただし、単行本全三巻の全ページのコピーではなく、とびとびのページであるとのこと。ご友人から本を借りて読まれ、その「時間内での通読の記憶とメモ」で当該の書物を書かれるつもりであったことも了解いたしました。

 今後は、幻冬舎からのメールを待ちましてわたしの対応を考えたいと思っております。唐沢氏から今後の解決方法につきましていろいろとご提案いただいておりますが、そのご返事は、幻冬舎の再度の対応を見させていただいた後のことになると思います。

 わたしとしましても、できれば建設的な解決策をとれれば、と考えております。よろしくご了解お願いします。


※次回に続きます。

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June 05, 2007

続・これは盗作とちゃうんかいっ

前回からの続きです)

 昨日から本日にかけて、いろいろありまして。

 まず、唐沢俊一氏から早々に謝罪メールをいただきました。そして、唐沢氏のサイトには「ご報告(6/5)」という文章が新たに追加されました。すばやい対応には感謝しております。

 唐沢氏からのメール内容は、基本的には「ご報告(6/5)」と大きくは違いません(ただしもう少し細かく書かれております)。ただし、現在まで幻冬舎からの連絡はまだありません。それを待って、今後のわたしの対応を決めることになると思います。その旨、唐沢氏へもメールいたしました。


 ただし、現状でもわたしの不満はなお残っております。

(1) ひとつは、唐沢氏のサイトに新しく書かれた文章のうち、

・大いに参考にさせていただいた
・ある作品のストーリィを紹介するという性格上、参考にさせていただいたサイトとの記述の非常な類似のあることも事実
・『漫棚通信』の記述より多くのものを得ている

 という部分です。

 昨日、『新・UFO入門』からの引用をコンピュータで打っていて気づきましたが、これがまたすぐにできてしまうのです。実はここにいちばん時間がかかるだろうと憂鬱だったのですが、わたしのブログの文章をコピペして、ちょっと修正を加えるだけ。実際、職場に7時前に出勤して、仕事開始の9時までにはほとんど仕上がってました。

 これほど似ている文章が、「参考」「類似」ですまれされてしまうのは、わたしにはきわめて不満です。

(2) 次に、『太陽の子サンナイン』について唐沢氏はいろいろと釈明をされていますが、『空飛ぶ円盤のすべて』についてはどうなのかという点。わたしはこれがいちばん気になっています。問題が、『サンナイン』というフィクションの要約の仕方にだけに矮小化されていないか。

(3) みっつめは、唐沢氏が本当に『空飛ぶ円盤のすべて』と『太陽の子サンナイン』の原著にあたられているのか、というわたしの疑問があります。しつこいようで申し訳ありませんが、わたしには『新・UFO入門』の該当部分は、わたしのブログのみをソースにしているように思えてならないのです。

 とくに『サンナイン』について。唐沢氏のメールによりますと、唐沢氏は友人から譲り受けたコピーを所有されているとのことでした。しかしあの、のり付けが甘くてすぐバラバラになってしまう集英社コンパクト・コミックスを、コピー機にかけようという人が存在するとは、にわかに信じられません。

 ここはひとつ、唐沢氏が『サンナイン』を所有しすでに読了されていることを、わたしに納得させていただければなあと考えています。たとえば、ラストシーンに登場するジェット機の名前とか、グレート・マスターの姿形を、わたしに教えていただくとかすれば、疑いも氷解するでしょう。

 上記三点、もし可能でしたら、よろしくご検討お願いいたします。


※次回に続きます。

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June 04, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ

 あー胃が痛い。

 昨夕、ソファに寝っ転がって、唐沢俊一『新・UFO入門 日本人は、なぜUFOを見なくなったのか』(2007年幻冬舎新書)を、へらへらと楽しく読んでおりましたところ。

 自分がかつてブログに書いた記事と、ネタがかぶってるところもあるなあ。ふーん。

 アレ?

 ……

 アレレレレ?

 こ、これは、オレが書いた文章と、まるっきりおんなじやんけっっっ!!!

 はぁはぁ。待て待て。落ち着け。というわけで風呂に入ってからもう一度、過去の自分の記事と見比べながら読み直し。

 これは似てるというレベルじゃねえぞっっっ!!!

 棒を飲んだよう、というのはこのことかしら。胃のあたりがどーんとしてきて、結局昨夜はもんもんとして眠れませんでした。

 『新・UFO入門』のどの部分かといいますと、山川惣治とUFOのかかわりを書いた「第6章 影響を受けた者たち-三島由紀夫と山川惣治」の、「『少年ケニヤ』の原作者もUFOを目撃した」「UFOから生まれた漫画『太陽の子サンナイン』」の項。133ページから140ページにかけてになります。

 ここは、『少年王者』『少年ケニヤ』で有名な絵物語作家、山川惣治が、空飛ぶ円盤を呼ぼうという団体、CBA(宇宙友好協会)にいれあげてたことを書いた部分。

 これに対して、わたしがブログに書いた記事がこれ。

山川惣治と空飛ぶ円盤(その1)
山川惣治と空飛ぶ円盤(その2)
山川惣治と空飛ぶ円盤(その3)

 2005年11月11日より三回に分けて書いてます。

 問題部分のひとつは、平野威馬雄『空飛ぶ円盤のすべて』からの要約と引用。もひとつは山川惣治『太陽の子サンナイン』からの要約と引用部分。


◆『空飛ぶ円盤のすべて』

 以下、『新・UFO入門』134-135ページから↓。

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 平野威馬雄『空飛ぶ円盤のすべて』(高文社)によれば、山川氏はあのハヨピラのUFOピラミッド建設にまで関わっていたというのである。平野氏の本には、

「わたしが始めて(ママ)空飛ぶ円盤と呼ばれている宇宙船を見たのは、昭和三六年の六月である」

 という、山川氏のUFO体験談が雑誌『たま』2号からの転載という形で紹介されている。山川はもともと円盤に興味があり、実在を確信して『少年エース』という作品内に円盤を登場させたところ、CBAから接触があり、彼らから宇宙人とのテレコン(テレパシー・コンタクトの意)を勧められたという。まず山川夫人が風呂上りに自宅屋上でテレコンをしてみると、果たして円盤がやって来た。だが、家族みんなで屋上へ駆け上ってみると、もう消えている。山川だけ仕事に戻るが、今度は屋上に残っていた夫人・長男・長女・次男・次女の5人が円盤を目撃。だが、呼ばれて山川が上ってみるともう消えている。
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(ネット上で読みやすくするため段落で一行空けています)

 対してわたしのブログはこんな感じ↓。

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 この本に、雑誌「たま」2号から転載される形で、山川惣治の手記が掲載されています。

わたしが始めて(ママ)空飛ぶ円盤と呼ばれている宇宙船を見たのは、昭和三六年の六月である。

 山川惣治はもともと円盤に興味があり、実在を確信して「少年エース」という作品内に円盤を登場させたところ、CBA(宇宙友好協会 Cosmic Brotherhood Association)から接触があり、彼らからテレパシー・コンタクト、略してテレコンをすすめられたという経緯。テレコンとは、頭の中で円盤を呼んでいると、それに答えて空飛ぶ円盤が飛来するというものだそうです。

 まず山川夫人が風呂上りに自宅屋上でテレコンをしてみると、円盤がやって来ます。家族みんなが屋上へ駆け上ってみると、もういない。山川惣治だけ仕事に戻りますが、今度は屋上に残っていた夫人・長男・長女・次男・次女の5人が円盤を目撃。山川が上ってみるともういない。
*******

 引用部分が同じなのはしょうがないとしても、要約の部分は、似てる似てないというより、わたしの記事を修正して使ってるだけじゃんかよっ。

 その後『新・UFO入門』ではこう続きます↓。

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 これが繰り返されて、その夜は円盤が7回飛来したが、結局彼だけは円盤を見ることはできなかった。しかし、その2日後、彼もやっと、円盤の目撃を実現させる。

 乳白色の洗面器ほどの大きさの円盤が幻のように目の前の空をかなりゆっくりと飛んでゆくのを目撃(その夜、円盤は12回も飛来したという)して以来、山川は円盤を何度も目撃するようになる。あるときはダイダイ色に輝き、青白く輝き、乳白色に見えるときもあった。その速度は音速の10倍以上であろう。空を見上げる視界のはじからはじまで、ひゅーっとまっすぐに横切る。または中天から垂直に降下したり、空中で円を描いて飛び去ることもあったという。
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 わたしのブログではこれ↓。

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 これが繰り返されて、その夜は円盤が7回飛来しましたが、結局山川は円盤を見ることはできませんでした。彼が初めて円盤を目撃したのはその2日後のことです。

ほどなく、乳白色の洗面器ほどの大きさの円盤が幻のように目の前の空をかなりゆっくりと飛んでゆくのを初めて目撃した。

 その夜、円盤は12回飛来したそうです。その後も山川惣治は円盤を何度も目撃します。

あるときはダイダイ色に輝き、青白く輝き、乳白色に見えるときもある。その速度は音速の10倍以上であろう。空を見上げる視界のはじからはじまで、ひゅーっとまっすぐに横切る。または中天から垂直に降下したり、空中で円を描いて飛び去る。

*******

 わたしが引用としたところを、『新・UFO入門』では地の文の中に取り入れてますが、内容はまったく同じ。

 以下、『新・UFO入門』135-136ページ↓。

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 山川自身はCBAの説に沿って、空飛ぶ円盤を以下のように考えていたらしい。

「円盤に乗って飛来する宇宙人は非常に美しい人間」
「発達した遊星の人々は、宇宙連合をつくり、大宇宙船を建造し、それに各遊星の人々がのりこみ、格納庫に円盤をつみこみ、地球の近くの大気圏の宇宙に停滞して地球を観測している」
「すでに戦争という野蛮な時代を終わり、病気もなく、皆長生きで若々しいといわれる宇宙人たちは、宇宙時代にとりのこされた野蛮な星地球を心配して観測している」
「宇宙人たちは地球に愛の手をさしのべ、戦争をやめ、核爆発をやめるよう、地球人と接触しようとつとめている」

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 わたしのブログでは↓。

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 山川惣治はCBAの説に沿って、空飛ぶ円盤を以下のように考えていました。

「円盤に乗って飛来する宇宙人は非常に美しい人間」
「発達した遊星の人々は、宇宙連合をつくり、大宇宙船を建造し、それに各遊星の人々がのりこみ、格納庫に円盤をつみこみ、地球の近くの大気圏の宇宙に停滞して地球を観測している」
「すでに戦争という野蛮な時代を終わり、病気もなく、皆長生きで若々しいといわれる宇宙人たちは、宇宙時代にとりのこされた野蛮な星地球を心配して観測している」
「宇宙人たちは地球に愛の手をさしのべ、戦争をやめ、核爆発をやめるよう、地球人と接触しようとつとめている」

*******

 おんなじやないかいっ。この引用も、わたしが考えて選んだものなんだよ。だれがやってもこういう引用になると言うのかっ。


◆『太陽の子サンナイン』

 続いて、『サンナイン』のストーリー要約。以下、『新・UFO入門』の136-137ページ↓。

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 『太陽の子サンナイン』は、1967年に、集英社コンパクト・コミックスの一環として、全3巻で発行された作品である。舞台は、南米・ペゼラ国という架空の国。モデルはベネズエラであろう。実際、作中で主人公たちは国境を越えてブラジルに行ったり、コロンビアに行ったりしている。

 主人公は10歳の少年、陽一。 陽一は普通の少年だったが、12歳の誕生日が近づくにつれ、超人的な力を発揮し始める。実は彼の死んだ母は日本人、そして父親は宇宙人だったのである。

 12年前の干魃の年、村に空飛ぶ円盤が降りてきて、ミリオンと名乗る宇宙人が現れた。彼は不思議な力で雨を降らし、地球の科学では作れない機械を使って農園を作り、人々を助ける。ミリオンは日本人移民の娘と結婚し、生まれたのが陽一だった。陽一が誕生したとき、天空に9つの太陽(空飛ぶ円盤)が現れた。これがタイトルの“サンナイン”である。
*******

 そして、以下がわたしのブログ↓。

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 「太陽の子 サンナイン」の舞台は、南米、ペゼラ国という架空の国です。国境を越えてブラジルに行ったり、コロンビアに行ったりしてますから、地理的にはベネズエラあたりをモデルにしてるらしい。

 主人公は10歳の美少年、陽一です。 陽一は12歳が近づくにつれ、超人的な力を発揮し始めます。彼の亡くなった母は日本人、そして父親は宇宙人でした(!)。

 ある飢饉の年、空飛ぶ円盤が降りてきて、ヒト型宇宙人であるミリオンが現れました。彼は不思議な力で雨を降らし、先進的な機械を使って農園を作り、人々を助けます。

 ミリオンは日本人移民の娘と結婚し、生まれたのが陽一。陽一が誕生したとき、天空に9つの光(=空飛ぶ円盤)があらわれ、これが「サン・ナイン」であります。
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 絵物語のストーリー要約ですから、十人いれば十とおりのものができるはず。それがこの類似です。ほとんどそっくり。

 さらに続いて『新・UFO入門』137-138ページ↓。

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 ミリオンは、インカ帝国の末裔たちの生活のため、インカの宝物を売って資金を得る(いいのか?)。しかし、そのころクーデターでペゼラ国の政権を奪取したゴステロ大統領がこの宝に注目し、ミリオンと陽一の母を殺害してしまう。

 サンナイン・陽一は、父譲りの超能力と科学力で、ゴステロ政権に対抗する地下組織や先住民たちと協力して、革命を起こし、ゴステロを倒す、というストーリーである。
*******

 以下、わたしのブログから↓。

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 ミリオンは、インカ帝国の末裔たちの生活のため、インカの宝物を売って資金を得ます(←ちょっとどうか)が、そのころクーデターでペゼラ国の政権を奪取したゴステロ大統領がこの宝に注目し、ミリオンと陽一の母を殺害してしまいます。

 サンナイン・陽一が、ゴステロ政権に対抗する地下組織や先住民たちと協力して、革命に成功するまでが全体のストーリー。
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 つっこみどころまで同じかよー。

 『新・UFO入門』138ページ↓。

*******
 ストーリーは絵物語らしく波瀾万丈、と言えば聞こえはいいが行き当たりばったりで、アマゾン奥地に忍者の一族がいたり、UFOならぬUMA(未確認生物)で有名なジャイアント・ギボンが登場したり、少年活劇ものの王道として話が進むかと思うと、突如陽一が円盤に乗って宇宙母船団を訪れ、宇宙連合の惑星首脳者、グレート・マスターに面会するなどという、コンタクト・ストーリィになったりして、話がかなり迷走する。さらに、地球人と宇宙人の提携を邪魔しようとする陰謀団、ブラック・シンジケート(しかしダイレクトな団名である)が登場してくるのである。
*******

 忍者、ジャイアント・ギボン、グレート・マスター、ブラック・シンジケートが登場しますが、すべてわたしがブログで触れたエピソード。逆に言えば、ブログで触れられていないものは『新・UFO入門』にも登場しません。

 そして『サンナイン』のラスト。『新・UFO入門』138-139ページ↓。

*******
 宇宙人の文化が地球にもたらされると、戦争はなくなり、病気もなくなり、人間は神のような存在になる(これを大宇宙主義と言うらしい)。これでは戦争で儲けるブラック・シンジケートは商売あがったりなので、ゴステロ大統領に資金を提供し、水爆ロケットを建造させ、当時戦争中のベトナムに撃ちこんで第三次世界大戦を起こそうという計画を立てる。陽一はグレート・マスターから、ブラック・シンジケートの野望を砕くようにとの指令を受けて、水爆の破壊に見事成功。ペゼラ国の民衆革命も成功するが、ブラック・シンジケートはまだ残っている。最後は円盤からのメッセージで、

「地球はブラックにねらわれている。第三次大戦がおこれば地球はほろびるのだ。おまえの母の国、日本へかえれ! 日本は神にえらばれた国だ、宇宙船の地球への友情をただしく日本の人々にしらせるのだ」

 という言葉が伝えられ、その命に従い、ジェット機で日本に向かう陽一を、富士山上空で、宇宙母船群が見守っているというシーンで終わる。
*******

 わたしのブログではこういう終わりかた↓。

*******
 宇宙人の文化が地球にもたらされると、戦争はなくなり、病気はなくなり、人間は神のように気高い人格になる。これを大宇宙主義と言うらしい。これでは戦争で儲けるブラック・シンジケートとしては困ります。そこで、ペゼラ国のゴステロ大統領に資金を提供し、水爆ロケットを建造させ、当時戦争中のベトナムに撃ちこんで第三次世界大戦を起こそうという計画。このあたり007的。

 陽一はグレート・マスターから、ブラック・シンジケートの野望を砕くようにとの指令を受けて、水爆の破壊を見事に成し遂げます。ペゼラ国の革命も成功して大団円。ただしブラック・シンジケートはまだ残っています。円盤から声が聞こえます。

「地球はブラックにねらわれている。第三次大戦がおこれば地球はほろびるのだ。おまえの母の国、日本へかえれ! 日本は神にえらばれた国だ、宇宙船の地球への友情をただしく日本の人々にしらせるのだ」

 富士山上空で、ジェット機に乗った陽一を宇宙母船群が迎えるシーンでオシマイ。
*******

 さあどんなもんでございましょう。まだ言いたいところもあるけど、このあたりにしておきます。


 『新・UFO入門』のこの部分には、わたしが書いた文章以上の情報が何もありません。わたしのブログを読んだだけで書ける文章です。ホントに原著にあたってるのかどうか、疑わしいったらない。

 確かにわたしの記事も、本の要約と引用をしてるだけではあります。要約するなら誰がやっても同じと思われるかもしれませんが、その要約と引用に芸があるよう、おもしろく読めるように努力してるつもりです。

 本の要約と引用に著作権があるか、創作物か、それともこれはたんなるアイデアにすぎないのか。法律的なことはよくわかりません。しかし少なくともわたしの気持ちの中では、これは盗作、盗用だと思ってます。ほんとにもう。唐沢氏は好きな作家だっただけに、どうにもやりきれませんねえ。

 アッチは売れっ子作家にして朝日新聞書評委員。と、飛ぶ鳥を落とす勢いの出版社。対するコッチは零細ブロガー。勝負にはならないかもしれませんが、一応、この記事のアップと同時に抗議メールを送っておきました。どんな反応があるかしら。

 あー胃が痛い。


※次回に続きます。

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January 01, 2001

唐沢俊一『新・UFO入門』盗作騒動もくじ

 唐沢俊一『新・UFO入門』ブログ記事盗用事件についてのエントリも増えましたので、目次をつくっておきました。リンク・引用はご自由にどうぞ。

これは盗作とちゃうんかいっ
続・これは盗作とちゃうんかいっ
新・これは盗作とちゃうんかいっ
これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過
これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過2
これは盗作とちゃうんかいっ・だらだら篇
これは盗作とちゃうんかいっ・無断引用篇
これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇
これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇
これは盗作とちゃうんかいっ・解脱篇
内藤亀田戦は最終回だけ見ました
これは盗作とちゃうんかいっ:とりあえず終了篇
これは盗作とちゃうんかいっ・後日談篇
これは盗作とちゃうんかいっ・喧嘩上等篇

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