変化球グルメマンガ『忘却のサチコ』
昨日買った2冊は、それぞれネットと新聞の評で誉められてたマンガでした。どっちも1巻めですが、ううーんちょっとハズレ。2巻を買うことになるかどうか微妙だなあ。
さて下記作品は2巻発売を待ってました。1巻と2巻が並べて平積みされてる書店がめだちますね。売れてるのかしら。
●阿部潤『忘却のサチコ』1・2巻(2014年、2015年小学館、各552円+税、amazon)
グルメマンガの変化球。食を扱ってはいても、主人公が食を求める理由が、「おいしいものを食べるときだけは別れた男を忘れられるから」と、そうとうひねってます。
四角四面のマジメ雑誌編集者・サチコ(巨乳)が、いかに食のために奇矯な行動を起こすか。という主人公のキャラクターに依存したコメディ。端正な絵で書かれたサチコの造形(巨乳)がステキ。
サチコは食において無我の境地にいたるため、ひたすら運動する、ひたすら空腹を我慢する、むしろ満腹を求める、などですね。ご当地ネタも多くて、長崎トルコライス、盛岡わんこそば、大阪串カツ、讃岐うどん。
でも食べ物の題材は無限ですが、おいしくいただく工夫のアイデアはなかなかむずかしい。だもんでマンガの方向性は、食事とはちょっと関係ない、サチコの奇矯な行動に向かいます。ところが、これがコメディとしてココチよいのですな。
2巻で最も笑ったのは、サチコの女王様サンタコスプレと、逃げる作家をひたすら走って追いかけるサチコ、だったりします。食べ物関係ないやんっ。でもおもしろいからよしっ。
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