「東京人」のガロとCOM特集
雑誌「東京人」買いました。
●「東京人」2014年7月号(都市出版、861円+税、amazon)
書影にあるように特集は「ガロとCOMの時代 1964-1971」。すみませんねえ、いつまでも1960年代と1970年代をひきずってて。でも、日本マンガはこの時代抜きには語れませんのですよ。
なかなかステキな仕上がりで、「ガロ」と「COM」の書影や誌面の写真がいっぱい。わたし当時の雑誌そのものをかなり持ってますが、ぼろぼろになった実際のページよりもきれいに見えちゃうなあ。
インタビューされてる(カッコ内がインビュアー)のが、つげ義春(川本三郎)、真崎守(霜月たかなか)、竹宮惠子(西原麻里)、諸星大二郎(斎藤宣彦)。
文章を寄稿してるのが、川本三郎、しりあがり寿、四方田犬彦、亀和田武、矢作俊彦、養老孟司、御厨貴、木全公彦、夏目房之介、さらに林静一、あがた森魚ですよあなた。いや豪華なひとたちが登場してますし、どれも興味深い。
この特集、どっちかというとCOMに重点が置かれてる感じがするかな。
COMについては、2011年に霜月たかなか・編の『COM 40年目の終刊号』という本が出版されました。そして個人的なことですが、わたしがCOMに投稿したマンガが、2012年に手もとに戻ってきました。
でもって雑誌「spectator」に2009年から断続的に連載されていた、赤田祐一による「証言構成 『COM』の時代 あるマンガ雑誌の回想」が2013年に完結。これも貴重な証言がいっぱいなので、早く一冊にまとめてほしいですね。
これでなにか一段落した感じがしてたのですが、今も「東京人」のような特集が組まれてる。みんな言い足りないことがいっぱいあるようで、まだまだ終わったわけではないんだなあ。
さらにガロに関してはもっとつっこんだ検証と再評価が望まれるところです。各誌編集のみなさん、どうぞ企画をよろしくお願いします。
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