ミロ・マナラ邦訳!?
今週末、あるいは来週アタマに発売される「週刊ビッグコミックスピリッツ」28号(2013年6月24日号)に、漫棚通信のコラムが掲載されてます。
もちろんマンガが題材で、小学館の雑誌でどんなマンガを取り上げるかに迷いに迷って、結局海外マンガネタです。というわけでエロマンガ界の国際的巨匠、ミロ・マナラについて書いてます。よろしければお読み下さい。
それはそれとして。こういう本が出版されました。
●『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』(2013年玄光社、1800円+税、amazon)
出版社からご恵投いただきました。ありがとうございます。じつは漫棚通信によるアンケートを掲載させていただく可能性もあったのですが、今回は参加していません。
書影イラストはどこのBD作家かと思われるかもしれませんが、寺田克也です。現在日本で邦訳されてるヨーロッパマンガを中心に紹介した本です。これ、歴史的な意義がある書物になってるかも。
現在これほどのBDが読めるようになっているとは。数年前には思いもよりませんでした。
わたしたちは海外マンガを読むことによって日本マンガとは何かをあらためて知ることができる。BDがどんどん邦訳され、インターネット通販で海外マンガを自由に購入できるようになった現代こそ、いよいよマンガとは何かを理解できる時代になった、わけです。
本書はその一里塚として刊行されたといってもいいくらいの本になってます。過去に邦訳されたヨーロッパマンガ総まくり、という意味でも資料性高し。コラムでも、80年代から90年代にかけて講談社「モーニング」がBD作家とコラボした歴史とか、BDにおける絵のスタイルとしてたいへん重要とされている「リーニュ・クレール」について言及されたりしてて、かゆいところに手が届くデキです。
でね、本書でちょっと驚いたのが、好きなBDについて書くアンケートで、ミロ・マナラの名を挙げてるかたがふたりもいたこと。あら、わたしの記事とネタがかぶっちゃった。
さらに驚いたのが本書によると、ミロ・マナラの『ガリバリアーナ』というマンガ、ガリバー旅行記のパロディで、女性のガリバーがあんなことやこんなことをするエロティックファンタジーなのですが、これが今年の10月にパイ・インターナショナルから邦訳出版される!? あんな性器丸出しのエロいマンガがホントに現在の日本で出版できるのかっ? いよいよ日本でもマナラのブームが来るか?
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