見た目はコドモ頭脳はオトナ
すっごいひさしぶりにアニメ「名探偵コナン」を見ました。辻真先脚本だったからです。わたしがマンガ版を買うのをやめてもう数年。それにしてもコナン、よほど人気があるのか長く続いてますねー。
1994年連載開始、雑誌連載はすでにまる18年をこえてます。
コナンは自分を子どもに変身させた犯罪組織との戦いがあって、高校生の姿に戻れば上がり、という最終目標があるわけです。ですから永劫回帰でも納得できる「サザエさん」や「クレヨンしんちゃん」と違っててしかるべきなのですが、皮肉なことに人気がある限り最終回をむかえることはないでしょう。コナンくんや仲間の小学生はやっぱり小学一年生。ガールフレンドの蘭ちゃんはやっぱり高校二年生。
うちの子その2は生まれたときからコナンがあって、もう工藤新一や蘭ちゃんと同い年になってしまいました。
しかしコナンくんもあれだよね、最初は10歳も若くなってこりゃどうしましょ、と思ったものですが、これだけ連載が長くなると、そうかこういう解決法があったか、とみんな気づいてるはず。
要はコナンくん、何もせずにじっと待ってればいい。10年たてば高校二年生になれるじゃないか。
子どもにとっては10年は遠い未来に思われるかもしれませんが、実際10年くらいどういうことはない。それは作者も読者も実感するところであります。10年なんてあっという間。
成長したコナンが17歳になったとき、蘭ちゃんは27歳。いやいや、恋人としてなんてことはない年齢差でしょ。これくらいの年齢差の夫婦はざら。ましてコナンくんの精神年齢はずっと上だし。
新一の両親にとっても10年たてば、10歳若くなった息子が現れたって、どういうことはない。そういうものです。
というわけで長期連載になればなるほど、コナンくんが10歳若い、というのはハンデでも何でもなくなることがあきらかになっていくわけです。
このバカないいがかりに反論するには、コナンは7歳になったまま成長しないのだ、という設定があればOKなのですが、それを証明するにはコナンの仲間たちが8歳、9歳と成長してコナンとの成長の差を見せなきゃならない。
しかしこれまで20年近いお話の展開を通じて、それはできないことが明らかになってます。コナンとその仲間は小学一年生を永遠にくり返す定め。
作品にとっても作中人物にとっても、そろそろ収束に向かった方が幸せだと思うのですが。
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