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June 16, 2012

イタリアーンなマンガ:女吸血鬼がいっぱい(その2)

 イタリアのエロマンガにおける第二の女吸血鬼は『ゾラ ZORA 』です。イタリアの女吸血鬼ではもっとも有名。

 初登場は1972年9月。彼女もレンツォ・バルビエリ Renzo Barbieri が創造したキャラクターです。

 『ゾラ』は13年間に全288巻が出版されました。やっぱすごい量だなあ。1985年になってフランスで「 ZARA La Vampire 」のタイトルで出版されるとこれが大ヒット。アメリカでも「 ZORAH the Lady Vampyre 」のタイトルで刊行。ゾラはイタリアの女吸血鬼としては世界的に有名な存在になりました。

 それでは書影を。カバーイラストの多くを担当したのはアレサンドロ・ビフィナンディ Alessandro Biffignandi 。あちらでも人気の絵師で、これがなかなかすばらしい。近景と遠景のバランスが生頼範義にちょっと似てる、かもしれない。

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 さてお話。

 時代は1859年、ロンドンで開かれた学会でパブスト教授が発表しています。彼は故郷のトランシルヴァニアでドラキュラの棺を発見したのです。

 故郷に帰ってきた教授を待っているのは愛妻と美しい娘のゾラ(20歳、髪はブロンド)でした。

 同じ家の中にドラキュラの棺があることを知り、なぜか興奮してしまうゾラ。そのゾラの姿をパパがのぞき穴からこっそりと盗み見しています。興奮したパパはママに挑みかかる。どんな親子やねん。

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 眠れなくなったゾラは棺の中のドラキュラにキスをしてしまいます。深夜、むっくり起き出したドラキュラは寝ているゾラを襲い首にひと噛み。ゾラは吸血鬼となり、ドラキュラのしもべとなってしまいます。

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 いろいろあって娘の正体を知ったママはドラキュラに窓から放り投げられて死亡。パパもあののぞき穴から(おお、伏線だったのか)ドラキュラとゾラの睦み合いを見てしまい、娘の正体を知ったパパは」ショックで廃人となってしまいます。

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 欲望を抑えきれず、村娘を襲うゾラ。吸血鬼化した娘が発見されたところへ、ロンドンからバンパイア・ハンターのマーク・フィンレイがやってきます。

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 棺の中で眠るゾラを発見したマークは、彼女を縛り上げて監禁しますが、自分が彼女の美しさに魅せられてしまっていることに気づいてしまう。マークは自分の心を抑え、十字架を振り上げてゾラに迫る。ふたりの運命は……!?

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 と、このあたりの展開はちょっと『ジャキュラ』に似てますね。

 『ゾラ』にはもうひとり、魅力的な女吸血鬼が登場します。「フラウ・マーダー Frau Murder 」です。フラウというのはドイツ語で女性につける敬称ね。

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 バイセクシャルでゾラよりもっと淫乱系。名前からわかるように、サディスティックなことも平気です。ロングの黒髪でブーツですから、ビジュアルはアメリカのヴァンピレラに似てますが、オッパイは隠さない。

 主人公のゾラと対立する存在じゃなくて、どちらかというとなかよしで、よくいっしょに行動してます。

 『ゾラ』のマンガを描いてるのはビラーゴ・バルザーノ Birago Balzano 、このひとは黒のベタを強調するタイプで、線に味があります。それに『ジャキュラ』よりエッチ度も増してます。

 ゾラは吸血鬼なのに、比較的おとなしめでお上品ないたぶられキャラ。ここが女王様のジャキュラと違うところで、世界的にヒットした理由なのかもしれません。

この項続きます

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