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March 26, 2012

カーツマン補遺

 雑誌「フリースタイル18号 特集 COLUMN IS DANCING! コラムは踊る!」(2012年フリースタイル、888円+税、amazon)で、アメリカのコミック作家兼編集者のハーヴェイ・カーツマンについて少しだけ書かせていただきました。どうぞよろしく。

フリースタイル18 特集:COLUMN IS DANCING! コラムは踊る!

 かつてカーツマンは日本でも有名でした。彼は現在も発行が続いてる有名なユーモア漫画雑誌「MAD」の創刊編集者です。またアメリカ「PLAYBOY」誌の巻末に連載されたオールカラーのエッチなマンガ「Little Annie Fanny」の作者でもありました。

 しかし「MAD」誌が日本で有名になっていろいろマネされるようになったのは1960年代で、そのころ「MAD」の編集をしてたのはアル・フェルドスタイン。カーツマンはとっくに「MAD」誌から離れてたのですね。

 カーツマン自身がマンガを描くひとで、初期「MAD」誌の表紙イラストは彼の手になるものでしたし、狂騒的な爆笑パロディマンガのシナリオを書いてたのもカーツマン。でもこれらの1950年代作品は日本ではなかなか見られません。

 もひとつの「Little Annie Fanny」のほうは「PLAYBOY」誌の顔ともいうべきマンガで、70年代に日本版「PLAYBOY」が創刊されたとき邦訳掲載されたので覚えてるひともいるかな。このマンガのスタイルを上村一夫がマネしたりしたこともありました。

 ハーヴェイ・カーツマンの名前は、アメリカのコミック表現規制史には必ず登場します。規制の対象として目の敵にされた怪奇マンガを出版してたEC社が「MAD」の出版元で、カーツマン自身も怪奇マンガのシナリオを書いていました。「MAD」を「雑誌」という形態に変更して、コミックスコードによる規制からのがれるようにしたのもカーツマンの功績と言われています。

 とまあ歴史上の人物で、日本マンガへの影響もあったし、その名を冠した賞もあるくらい、いろいろビッグなひとなのです。でもそれ以上に彼の作品はやたらとおもしろいので、今の日本で忘れられてるのはもったいないなあと思うのですよ。

●「Harvey Kurtzman」の画像検索結果→(
●「Little Annie Fanny」の画像検索結果→(

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Comments

MAD.
70年代初めだったか、編集部へ赤塚と行った
わけです。

現在も刊行されているんですね。
どんな方が、描いてるのかなあ~
実物を見てみたいデス。

Posted by: 長谷邦夫 | March 30, 2012 09:28 PM

MADはDCの傘下になった今もかなり売れてるそうです。
http://www.madmagazine.com/

Posted by: 漫棚通信 | March 31, 2012 12:31 AM

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