ちょっと難問系マンガ試験(問題編)
(A)こうの史代「夕凪の街」(『夕凪の街 桜の国』2004年双葉社に収録、amazon)を読んで、以下のそれぞれの設問に答えよ。
(問1)作品の冒頭で、主人公・平田皆実がつとめる会社内で、同僚・古田さんの作ったワンピースが会話の話題になっている。7ページでは平野皆実のしゃべるフキダシ内には、他のフキダシ内よりも大きなフォントで「ええ言うたらええんよ」と記されている。大きなフォントは何を表現しているか。(難易度1)
(問2)「ええ言うたらええんよ」というセリフは、ひらがなは明朝体で、漢字はゴシック体で表現されている。こういうフォント形式は日本マンガ史上でどのように呼称されているか。また日本でこういうフォント形式が使用されるようになったのはいつごろからか、歴史的な経緯を記せ。(難易度4)
(問3)平野皆実はなぜ「ええ言うたらええんよ」と言ったのか。漫画全篇を読んだ上でその理由を50字以内で記せ。(難易度2)
(B)市川春子「ヴァイオライト」(『虫と歌』2010年講談社に収録、amazon)を読んで、以下のそれぞれの設問に答えよ。
(問4)主人公・大輪未来を救う天野すみれは人間の姿をしているが人間ではない。天野すみれの正体は何者であったのか。以下より選べ。さらにその根拠を記せ。(難易度3)
(a)宇宙人 (b)砂糖人間 (c)カミナリ人間
(問5)主人公・大輪未来は作品の最後でどのような結末を迎えたか。25字以内で記せ。(難易度4)
(C)市川春子「パンドラにて」(『25時のバカンス』2011年講談社に収録、amazon)を読んで、以下の設問に答えよ。
(問6)168ページの絵では、多数の少女が宇宙空間に存在しているようすが描かれている。この絵が何をあらわしているのか、文章で説明せよ(字数無制限)。(難易度4)
●解答編その1はこちら。
●解答編その2はこちら。
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Comments
(答3)
広島のある日本のあるこの世界を愛さない人はいないはずなのに、誰かのパパがピカを発見、使ってしまったから。
Posted by: 倉内達治 | October 21, 2011 11:57 AM