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October 30, 2011

センパイの系譜『まりかセヴン』

 「総天然色ウルトラQ」のDVDかブルーレイBOXを買うべきかどうか迷ってるひとは、日本中に一万人ぐらいはいるのじゃないかと思います。そういうかたはとりあえず、これを読みなさい。ウルトラQじゃなくてウルトラマンだけど。

●伊藤伸平『まりかセヴン』1巻(2011年双葉社、600円+税、amazon

まりかセヴン(1) (アクションコミックス)

 主人公、まりかは女子高生。なぜか宇宙人セヴンに憑依され、ウルトラマン型巨大ヒーローに変身して、なぜか日本を襲う怪獣たちと戦うことになります。

 変身後のまりかは、身長38メートル、体重はナイショ。変身前よりオッパイは明らかに大きくなり、変身前と同じようにオサゲ髪。政府のコードネームでは「ブレイド braid=三つ編み」と呼ばれています。

 巨大ヒーローに変身したまりかはさまざまな必殺技で怪獣たちを倒す! でもモノをなげるときは女投げだ! さらにまりかに憑依した宇宙人セヴンには、何やら秘密がありそうだ!

 というわけで本格的怪獣マンガ+ギャグ。本格的というのは、怪獣の出現に対する人間側の反応が、なんとなくホントらしいところ。このホントらしいかどうか、というのがすべての怪獣モノのキモですな。

 なんつっても、まりかがかわいい。天然系のまりかは、世間からはオタク系ヘンタイと思われているメガネの田子の浦センパイ(♂)が大好き。

 このセンパイがねー、読んでるとマンガ的記憶がよみがえるわけでして、吾妻ひでお『ななこSOS』の四谷、ゆうきまさみ『究極超人あ~る』の鳥坂センパイ、の直系の子孫。自身の欲望だけにひたすら忠実で女の子など眼中に入らない、という真のオタクですな。

 ギャグはまじえながらも、お話はもしかしたらマジメ。描写はひたすらかっこいい。怪獣マンガ史(←なんじゃそら)に残る傑作になるであろう、と断言しておきます。

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