タイトルながっ『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ-童貞SOS-』
●すぎむらしんいち『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ -童貞SOS-』1巻(2011年講談社、600円+税、amazon)が発売されてます。
いやもうなんつーかね、ゾンビ世界だからなんでもありね。「女ンビ」ですよ「女(ジョ)ンビ」。
女のゾンビで女ンビ、って安易みたいですけど、この女ンビたち、ゾンビとはちょっと違う。彼女たち、死んでるわけではありません。半裸の生々しい肉体でちゃんと生存しているのですが、ウイルスか細菌の影響で凶暴化してて、生きた男のちんちんを食べるのが大好きになっちゃてるんですからもう。
でもって、食われた男たちは死んじゃったあと、ホントのゾンビとしてよみがえり、今度は男ゾンビたちが女ンビを食い物にする。
とまあ、エロエロの女ンビが男を食い、男ゾンビが女ンビを食う、とむちゃくちゃな世界。そこを逃げ惑うのが、ボンクラ童貞三人組と清純女子高生ひとり、なのです。
書影を見ていただくとわかりますが、文字ばっかり、惹句がいっぱいでまるきり映画のポスター。造本もVHSテープ(DVDじゃないっ)を模してあって、昭和のジャンクなC級ゾンビ映画のにおいがぷんぷんであります。
でもって、すばらしいのが主人公。ひきこもりの童貞の、知恵も力もない、なっさけないお兄ちゃんですが、彼が女子高生を守って勇敢に戦う。しかも、ずっと下半身丸出しで(!)。丸出しの彼のちんちんは、女ンビや女子高生につかまれたりかわいがられたりするわけですな。
「プチ大人シリウス・怒りんぼ別冊 ネメシス」5号にはこの1巻の続きが掲載されてますが、主人公のお兄ちゃん、あいかわらず下半身ほりだしたまま。雄々しいというか、極限の無防備というか。こりゃ映画化は無理だな。
さてこの作品、連載第二回の終わりで、次回はショッピング・モールにたてこもる(ロメロの「ゾンビ」ですな)展開が予告されました。そしてこういうコピーが。
「特定の連中」にとって、日本を代表するショッピング・モールと言えば… あそこしかない!!
さらにタイトルを初期の『女ンビの夜 NIGHT OF THE RAGING WOMEN』から『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド』に変更すると。いきあたりばったりだなー。
この時点では、わたし「日本を代表するショッピング・モール」って何のことかわかりませんでしたが、次号でそれがあきらかに。
カバーイラストに書かれてますからネタバレしちゃいますけど、ブロードウェイって中野ブロードウェイのことだったのね。いや脱力。
というわけで、ゾンビ、エロ、ちんちん丸出し、中野ブロードウェイ。これがいかにクライマックスに向けて収斂していくのか、それとも収拾つかなくなるのか。ロメロ作品をレーザーディスクでそろえてるわたしとしては、大期待だっ。
Comments
きゃいん
Posted by: トロ~ロ | July 30, 2011 03:43 PM