トキワ荘二軍選手による『トキワ荘最後の住人の記録』
書影は「少年画報」1966年8月号の別冊フロク『しびれのスカタン』です。判型は雑誌の半分のB6判。表4に少年画報社が新しく創刊した雑誌「バットマン創刊号」(70円)の広告が載ってるのもなかなか楽しいでしょ。
ぱっと見て赤塚不二夫の絵のように思われるかもしれませんが、じつは書影にもあるように、本作は「赤塚不二夫・作、長谷邦夫・え、フジオプロ」とクレジットされています
長谷先生の『漫画に愛を叫んだ男たち』(2004年清流出版)によりますと、キャラクターデザインは赤塚不二夫ですが、その他はすべて長谷先生によるものだそうです。
ストーリーやギャグはまさにフジオプロ作品、という感じ。この時代、出版社側も赤塚タッチのマンガをほしがっていたということでしょう。
同時期に赤塚タッチのギャグマンガを描くひとに、太宰勉(だざいつとむ)がいました。Wikipediaによると、高井研一郎と山内ジョージによる合作ペンネームだったそうです。
で、山内ジョージによる若き日を回想した文章がこれ。
●山内ジョージ『トキワ荘最後の住人の記録』(2011年東京書籍、1600円+税、amazon)
著者は石森章太郎と同郷で1960年に上京。当時石森章太郎はトキワ荘の二部屋を借りていて、一方が仕事部屋。そこに住み込んで石森のアシスタントとなります。職業的アシスタントの嚆矢なのでしょうけど、ほんと職住一致ですなあ。
自称トキワ荘二軍選手、の著者によるいろんな証言を楽しく読みました。知らないことも多かった。著者は最近も「動物絵文字」というデザイン的分野で本を出されてます。
で、本書で著者が太宰勉の半身であったと知ったわけですが、わたし月刊マンガ誌「少年」で太宰勉のマンガをよく読んでたのですね。本書でひっさしぶりにその絵に再会しました。いやなつかしい。
乱暴で大仰な身ぶりの子どもたちが、泥棒ヒゲで怪しい身なりの自称教師と出会ってドタバタ、というお話のようです。よい子じゃなくてけっこう乱暴な子どもたち、というのがすでに赤塚マンガっぽい。
「少年」では赤塚不二夫『まかせて長太』が1965年9月号で連載終了。それに代わる形で1965年10月号から太宰勉『ジンクス1ちゃん』(のちに単行本化されるときに『ジンクスちゃん』にタイトル変更)の連載が開始されてます。これもきっと出版社側が赤塚タッチのマンガを望んだのですね。
合作の方法は、キャラクターごとにふたりで描きわけていたそうですが、このページでは全部高井研一郎の絵に見えちゃうなあ。「にいちゃん」のほうが山内ジョージの絵なのかな。











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