バクマンより燃える!『エロ漫の星』
いやーこんな熱血展開になるとは。
●金平守人『エロ漫の星 素人からのエロ漫画入門』上下巻(2010年少年画報社、各762円+税、amazon)
エロマンガ家をめざしている金平守人(ペンネーム・クソ虫ゴロ太、38歳童貞)の下宿に、突然乱入してきた謎の美女。彼女の指導のもと、主人公は「エロ漫の星」をつかむための道を歩むことになる……!
書店で平積みになってたのでジャケ買い、というよりタイトル買い。上下二巻で上巻が入門編、下巻が実践編となっています。
上巻は、オッパイや尻をいかに描くべきか、チラリズムとは何か、そして擬音や液体はどうあるべきか、というハウツーマンガ。いわゆるマンガ入門書のエロ版パロディであります。
マンガにおけるエロとは何か、という批評的部分もあって、ギャグやパロディ満載でけらけら笑いながら読んでたのですが、下巻になってびっくり。下巻はストーリーマンガモードとなって、クソ虫ゴロ太が実際にまんが道を歩んでいくお話が展開します。
良い師匠と悪い師匠が登場したりします。トレスばっかりしている悪い師匠のモトでエロマンガの暗黒面にとらわれそうになった主人公は、良い師匠に再会して更正。しかし持ち込みをすると一回だけはすぐ掲載してくれるけど、連載にはならないエロマンガ特有の持ち込み無間地獄に落ち込むことに……
といったベタな展開のお話ですが、これがまあ基本ギャグマンガなのに燃える燃える。
タイトルは『バクマン。』と『巨人の星』を混ぜたパロディタイトルとなってます。梶原一輝/川崎のぼるコンビには、マンガ家をめざす熱血マンガ『男の条件』てのがかつてありましたが、本書はその『男の条件』なみに熱血。それなりにエロいので、年末年始、家族に隠れてこっそりお読みください。
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Comments
こんな前の記事にコメントしてすみません。
>タイトルは『バクマン。』と『巨人の星』を混ぜたパロディタイトルとなってます。
いや、バクマン連載開始よりずっと前から連載してますよ。
ということだけを指摘したいです。ごめんなさい。
Posted by: 名無し | March 09, 2011 02:02 AM