年末ベストテン勢ぞろい
年末恒例、アンケートによる年間マンガランキングが各種刊行されてます。
●「フリースタイル14号 特集:THE BEST MANGA 2011 このマンガを読め!」(2010年フリースタイル、888円+税、amazon)
●「このマンガがすごい!2011」(2010年宝島社、476円+税、amazon)
●「ダ・ヴィンチ 2011年1月号」(2010年メディアファクトリー、467円+税、amazon)
雑誌「ダ・ヴィンチ」のはねー、数千人規模の読者によるアンケート結果ですから、売れてる作品が勝ち、というすっきりした基準を持ってます。ただしある程度マンガを読んでるひとにとっては知ってる作品ばっかりだから、ブックガイドとしてはちょっとものたりないのじゃないかな。
「このマンガがすごい!」は、昨年から集票方式を変更しました。多めにマンガを読んでる選者+一般読者の投票という折衷案を採用したわけです。でもこれってトンがった意見が埋もれてしまうんだよなあ。レア作品にだれかひとりが最高点つけたとしても、ベスト50にもはいらない。
だもんで、ひとりひとりの選者の意見を読んでも、楽しさ、おもしろさがもひとつ伝わってこないのですね。
漫棚通信は昨年に続き本年も、フリースタイルの「このマンガを読め!」のアンケートに参加させていただきました。どうぞよろしく。
伊藤剛氏によると「フリースタイルは中高年向け」なんだそうです。たしかに選者の平均年齢も高そう。
「このマンガを読め!」では、あの作品とかこの作品とか、「このマンガがすごい!」ではかすりもしなかった(50位圏外)作品が、三作もベストテン入りしてます。
わたしなどはフリースタイル「このマンガを読め!」のベストテンのほうが、しっくりくるんですよね。読んでて楽しいのも、じつはこっち。中高年だから、かな。
Comments
あの架空全集はおもしろい企画でした。でも全集ならハードカバーがいいですね(昔の筑摩のみたいに)。「電子出版で全集」というのはイメージしにくいなあ。
Posted by: 漫棚通信 | December 20, 2010 05:16 PM
「フリースタイル」の、日本マンガ全集100巻
を、つくるとしたら?という、いしかわサン、
呉サン、村上サンの特集座談会は面白かったですね。
絶対に出せないマンガ全集。
こういうのこそ、全社か強力して
「電子書籍・全集!!」にして
マンガ読者にサービスすべきじゃないでしょうか。
グーグル思想の一〇〇〇分の一でも
もらうことが、これからは版元も
必要(笑)、かも(真剣)…。
Posted by: 長谷邦夫 | December 19, 2010 06:38 PM