田中圭一 vs 東京都
絵が描けなくてもマンガが描けるソフト「コミPo!」については、話題沸騰ですでに知らないひとはいないくらいになってますね。わたしも購入するつもりですが、買う前からちょっと不満なのはキャラクターのバリエーションの少なさ。
とくにエロを前面に押し出したキャラがいてもいいのじゃないかなヌードとは言いませんが肌色のビキニのお姉さんあたりがいるとみなさんうれしいと思いますがいかがですかどうでしょうか。
「コミPo!」プロデューサーの田中圭一氏はエロマンガ、じゃないな、シモネタマンガの巨匠なのですから、当然そっちを考えてないはずはないので今後に期待。
で、田中圭一の新刊二冊。
●田中圭一『メカ硬派』(2010年太田出版、952円+税、amazon)
●田中圭一『みなりの青春』(2010年デジタル・コンテンツ・パブリッシング、905円+税、amazon)
ギャグマンガ、まして田中圭一作品のあらすじを紹介するのもアレですが、『メカ硬派』はアンドロイド工学の権威、手詰博士と彼の作ったアンドロイド、ゲルの字が宇宙を旅していろんな敵と戦う(?)お話。ということになってますが、手詰博士がアレなものなので、お話はどんどんアサッテの方向へ向かいとんでもないことに。
物語の主人公というのはいったいどういう存在か、というナラティヴの根本に疑問を投げかける問題作、だったりして。
『みなりの青春』のほうは四コママンガ集。出版社よりご恵投いただきました。ありがとうございます。
教師と結婚した女子高生、という「奥さまは18歳」モノ。ただし田中圭一ですからおもいっきりエロ、シモネタの嵐です。田中圭一の単行本はほとんどすべて持ってるわたしですが、これはこれまで読んだ田中圭一作品中、もっとも下品でお下劣な作品にちがいない。
読みながら周囲を見回したりしてしまいます。さすがにこの単行本だけは、ソファの上に放り出しておくのはまずいっす。
ただし、その表紙イラストを見よ。「都条例がなんぼのもんじゃい!!」「こちとら非実在青少年でい!!」 さらにカバーをめくると、あのひとが登場してるという趣向です。
非実在キャラクターのセックスにお上が介入するんじゃねえ。非実在青少年自身にこういう啖呵をきらせる。なかなかできることじゃないです。
オビには「怒られるかなあ」とありますが、いえいえ、ただただ拍手です。お見事。
Comments
ドクター秩父山の頃から好きです。
Posted by: アイパッチ | November 18, 2010 03:25 PM
最近、小生、お下劣・お下品・シモネタ漫画が
大好きなんだ、と改めて自覚致しました。
いかんなあ、田中圭一。
これも買わなくちゃなぁ。
Posted by: トロ~ロ | November 12, 2010 03:06 AM