しゅーしゅーしゅーらーるー『ハックス!』
今井哲也『ハックス!』3巻(2009年講談社、552円+税、amazon)を読んでましたところ。
高校アニメ部に所属する主人公たちが、手描きアニメをつくってニコ動に投稿するのですが、その音楽として使用されてたのがこれです。
しゅー☆しゅー☆しゅーらーるー☆
しゅーらーらっしゃ しゅらば☆ばくー☆
ふぇーないそーまい
さりばびびっ☆かん
びぶりなぶー☆しゃいろーりー
おお、これは。
ある程度の年齢以上のかたならこれだけでわかるあの名曲、ピーター・ポール・アンド・マリーの「虹と共に消えた恋 Gone The Rainbow」じゃないですか。
これねー、日本でもカバーされてヒットしましたが、歌詞の意味がわからなくてみんな耳コピしてました。ちなみにわたしは当時こういう感じで歌ってました。
しゅーしゅー しゅーらーるー
しゅーらーらくしゃく しゅらばばくー
うぇーないそーまい さりばびびゅー
かん びぶりんざぶるーしゃいろーんりー
最後のほうは「the blue shy lonely」みたいに耳コピしてたわけですが、これはもちろんでたらめ。以下は複数の海外サイトに書かれてる原曲の詞です。
Shule, shule, shule-a-roo,
Shule-a-rak-shak, shule-a-ba-ba-coo.
When I saw my Sally Babby Beal,
come bibble in the boo shy Lorey.
マンガ内の架空アニメ「言霊少女」のキャラクター「緋色」がこの歌を口ずさむ。そのアニメを見た主人公たちがこの歌を使用して自主制作アニメをつくる、という流れ。
さてこの歌、日本語タイトルから想像されるような失恋の歌ではなく、反戦を訴えたメッセージソングです。
マンガの主人公たちはこの歌の意味を知りません。しかし、マンガ内アニメのキャラ「緋色」が歌の意味を知って歌ってるかどうかは別にして、そのマンガ内アニメを作った製作者たちは歌の意味を知ってるはず。つまりマンガ内アニメの製作者たちは当然マンガ内アニメのこのシーンに反戦のメッセージをこめている、はずなのです。
そして、このマンガの作者であり神である今井哲也は歌詞の意味を含めて、すべてのことを知っている。
ほんとにそうなのかはわかりません。でもそう読まれるのが正しいと思うのですよ。
●オマケ:このCD、うちにもあります。「The Very Best of Peter, Paul and Mary」(amazon)
アマゾンに飛びますと「虹と共に消えた恋」が試聴できます。ウチの子どもたちにこの曲を聞かせましたところ、マンガの印象がまったく変わってしまったと言っております。
Comments
始めまして、ブログ拝見しました^^
「ハックス!」実は全巻持ってます(汗)
学園・青春モノは大のオタクなので・・・!(笑)
では!
Posted by: 耳コピ情報局 | January 04, 2010 11:01 PM