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October 27, 2009

紙がかたい

 ものごとの本質とは関係ないどうでもいいことですが。

 最近の双葉社のA5判マンガ単行本って、紙がかたくないですか。

 市橋俊介『漫画家失格』と谷口ジロー/川上弘美『センセイの鞄』1巻を連続して読んだせいか、よけいに気になりました。これってとくに双葉社の本に特徴的なんですよ。他社のものよりけっこう紙がかたい。そしてちょっとだけ厚い、ような気がする。

 書棚の本を調べてみると、相原コージ『異種格闘技大戦』や武富健治『鈴木先生』の最初のほうからすでにかたい紙を使ってたようです。こうの史代『この世界の片隅に』もそう。『夕凪の街桜の国』が薄いつるりんとした紙だったから対照的でめだちます。

 双葉社のA5判単行本でも、わたべ淳『遺跡の人』とか村上たかし『星守る犬』なんかは他社と同じような紙なのですが、最近の双葉社のA5判はおおむね、かたくて厚いことが多いです。

 で、かたいからどうしたという話なのですが、本が曲がりにくい。そして本を広げるのにぐいっと力が必要。だもんでなんかこう、読みにくいんですな。みんな気にならないのかなあ。

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Comments

(えーと、5月に出されたブックオフによるお知らせの冒頭は以下のようです。)

主要株主である筆頭株主の保有株式に関する譲渡契約締結
及び 主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ

本日、当社の主要株主である筆頭株主のアント・DBJ 投資事業有限責任組合(以下、「アント・DBJ」と表記する)及びAnt Global Partners Japan Strategic Fund I, L.P.(株主名簿上:ダイワセキュリティーズエスエムビーシーシンガポールリミテッド)(以下、「AGP」と表記する)が保有する当社株式を、下記に記載する6 社(以下、総称して「株式譲渡先」と表記する。)に譲渡する契約(以下、「本件譲渡」と表記する)を締結した旨の報告を受けましたので、お知らせいたします。

異動が生じる経緯

本日付で、当社の主要株主である筆頭株主のアント・DBJ 及びAGP が保有する当社株式を、株式譲渡先に譲渡する契約を締結したことによるものです。
本件譲渡により、大日本印刷株式会社(以下、「DNP」と表記する)は当社株1,283,000 株(議決権保有割合7.17%)を所有する筆頭株主となり、DNP の子会社である丸善株式会社及び株式会社図書館流通センターの保有する当社株も加えると、3,216,300 株(議決権保有割合 18.00%)となります。また、株式会社講談社、株式会社集英社及び株式会社小学館の3 社がそれぞれ833,300 株(議決権保有割合 4.66%)ずつ保有します。
当社といたしましては、筆頭株主となるDNP を含めた株式譲渡先と連携し、より一層の企業価値の増大に努めてまいります。

Posted by: natunohi69 | November 02, 2009 11:42 AM

> メジャー版元たちが、「ブックオフ」の
> 大株主になりましたが

ブックオフを子会社化したのは世界一の印刷屋と日本一の本屋です。
版元は入ってないはずですが。

Posted by: かくた | October 30, 2009 10:54 PM

キンドルでマンガを読むのはちょっときびしそうですが、携帯以外のデバイスは何か欲しいですね。軽くてもうちょっと大きなもの。

Posted by: 漫棚通信 | October 30, 2009 05:59 PM

話しはズレちゃいますが
「マンガ・キンドル」(見開き端末・カラー表示)が
ほしい!
5年前くらいのマンガ単行本を、安くして端末に
売る!500冊くらい、端末に収録可能にして
それを満杯にしたら~4年前も安くサービス!

メジャー版元たちが、「ブックオフ」の
大株主になりましたが、これって結局、
自分達の社の「返本」を、裁断や廃棄せず
(こっそり)ブックオフに安く買い取らせ
店で売ってたんじゃないか!!?

そんな、姑息?なことをやるより
堂々とデータで販売した方がいいです。
いかがでしょうか??

おい、ソニー、
「ニューヨークタイムス」など新聞読みの
キンドル・スタイルの端末、アメリカ発売!
ってニュースがあったが、マンガで
新商品を開発しろ!!っていいたいです。

セオがアメリカ人じゃだめか?!

Posted by: 長谷邦夫 | October 29, 2009 09:32 PM

 まえに勤めていた小さな出版社では、どうしても定価が高くなってしまうため、束を出して厚めの本にみえるように厚い(硬い)紙を使っていました。
 一番厚い紙で刷った単行本はさすがに読みにくかったと反省してます。

 逆にその当時出た『子連れ狼』の大総集編にして愛蔵版的な単行本はページ数が多すぎてまさにタウンページほどの薄さの紙を使っており、これはこれで読みにくかったです(タウンページほどの厚さと薄さのマンガを1ページずつ読むのを想像してみてくださいw)。

Posted by: やわい まほ | October 29, 2009 08:28 PM

この間発売された「白土三平選集サスケ8」(秋田書店)と「カムイ外伝-スガルの島-」(小学館)が、見た目は同じ厚さなのに394頁と490頁で、100頁近くも枚数が違うことに驚きました。(^^;

かさ増しとか逆に詰め込みとかの技法で「読みやすい厚さ」にするための意識なのかしらん。

Posted by: くもり | October 29, 2009 03:28 AM

・・・・・考えた事なかった。

むしろ紙が厚いとちょっと贅沢な気がしていた。
ずいぶん昔のオイルショックの時にとても粗悪な紙の文庫本を買った記憶がある。活字がきちんと印字されておらず一部分途切れていたくらいに酷かった。
マンガは両面にびっしりと印刷するから、単行本の場合は頁が透けないくらいが良いと感じていた。

頁の開けやすさは紙の繊維の向きと関係があるのかもしれませんね。縦方向に繊維が通っている方が開けやすいのかな?
これに関しては専門家のご意見を賜りたいです。

Posted by: トロ~ロ | October 28, 2009 04:06 PM

青心社のアップルシードの一巻が最初の紙が厚くて読みにくい単行本の記憶です。

Posted by: nunu | October 28, 2009 01:13 AM

おっしゃるとおりです。あれは片手では読めないようにという、教育的配慮でしょう。

Posted by: 漫棚通信 | October 27, 2009 11:13 PM

成年コミックって紙が硬いですよね。
材料が安いのかもしれないですけど。
読まれるのに抵抗してるみたいです。

Posted by: lucia | October 27, 2009 11:05 PM

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