十年以上ひと昔
ひとのブログとか日記を読むのはおもしろい。それは「今」おこりつつある事件についての情報や意見が収集できるからですが、じゃ、ひとの過去の日記を読むのはどうか。
●大森望『狂乱西葛西日記 20世紀remix 』(2009年本の雑誌社、2400円+税、amazon)
書評家、翻訳家である著者がネット上に公開した日記のうち、1995年から2000年部分のよりぬき。登場人物は700人超だそうです。すみません、登場する固有名詞、人物・作品の半分くらいはよくわかりません。
今、小熊英二ファンの妻がぶ厚い『1968』下巻をうんうん言いながら読んでいるとなりで、わたしはへらへらとこの日記を読んでおるわけですが。
この本、おそらく自分の人生には何の役にもたたないだろうなあと思いつつも、おもしろいったらなくって、まあ読むのが止められないというか夜も寝ないでイッキ読み。
当時のことを思い出しますと。昔話で失礼。
このころは高知在住で、ビデオ屋で借りてきたエヴァのラスト2回を妻と見ながらケンカしてました。「なぜわたしにこんなものを見せるっ」 新本格のミステリや『ハイペリオン』とかも読んでたなあ。
むちゃ遅いモデムでネットにつないでました。当時のコンピュータはSE/30から買いかえたマッキントッシュ7100/66AV。腰が抜けるほどお高いマシンでしたが、ビデオとつなぎますとビデオ内蔵のTVチューナーを使ってパソコンのモニタ上でTVが見られましたし、TVやビデオ画面のスクリーンショットが撮れました。だからどうしたというものではありますが。
一応ニフティにも参加してまして、今ココログでブログやってるのはそのころとったアカウントが残ってたから。もちろんわたしはまだ漫棚通信にはなっていません。
近過去の時代の証言とかいうより、どうでもいい過去のゴシップの集成ですが、でもま、やっぱそういうのが楽しいのね。あと大森望の文体はすごくマネしたくなってしまうようなお気楽調なので、たいへん危険。
Comments
おや、なつかしい。わたしは1993年から2005年までニフティの法律フォーラムのシスオペをしておりました。
Posted by: madi | September 20, 2009 10:19 PM