『忍者武芸帳』に続き『ジャングル大帝』も!
今朝ヤフーを見てたら、小学館クリエイティブが「忍者武芸帳 復刻!」の広告を出しているのを見てびっくり。ページの右上のほうにフラッシュアニメで流れるやつね。
小学館クリエイティブが白土三平『忍者武芸帳』を復刻することは、刊行物にはさみこまれてるチラシや、下記の特設ページですでに知ってましたが、
それにしてもヤフーに広告を出すとはなあ。しかしその後ヤフーを何度リロードしてもその広告には出会えません。マボロシだったのかしら。
白土三平『忍者武芸帳 影丸伝』全17巻は、貸本向けに三洋社・東邦漫画出版社から1959年から1962年にかけて刊行されましたが、原稿の一部が紛失。大島渚監督の映画「忍者武芸帳」が製作されたとき、紛失部分を小島剛夕がトレスして描き直し、のちに小学館から複数回発行されたものは、それがもとになっているそうです(くわしくは、くもり氏による「白土三平ファンサイト」の、こことかこことかここをごらんください)。
ほとんどが描き直された旧第2巻は、まったくの小島剛夕タッチになってるみたいですね。
というわけで、こういうビッグで有名な作品でありながら、一般に読めるものは本来の形ではなかった、と。
で、さらに中野晴行氏による小学館クリエイティブ川村寛氏へのインタビュー記事。
手塚治虫先生の『ジャングル大帝』を掲載誌「漫画少年」から完全復刻します。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
「漫画少年」連載版『ジャングル大帝』は、1990年から1992年にかけて「手塚ファンクラブ・京都」が全五巻で復刻したことがあります。それぞれ千部の発行だったそうです。わたし持ってません。
最近では、みなもと太郎監修の『手塚治虫WORLD 少年マンガ編 これがホントの最終回だ!』(2008年ゴマブックス)という本に、『ジャングル大帝』連載最終回が収録されています。
ま、こんなことをいうとアレですが、とくに『ジャングル大帝』に限っていいますと、雑誌連載版の復刻は、著者自身の手で描き直され再編集されてしまった作品を、読者の手に取り戻す運動であるともいえます。作品、とくにフィクションは、作者のものか読者のものか、という話にもなってくるわけです。
だって今読める『ジャングル大帝』は、新旧の絵がいりまじった、ずいぶん珍妙でヘンな作品ですものねえ。
なんにしても、買うぞっと。
Comments
こんにちは。
ツテがあって、京都ファンクラブ発行のジャングル大帝復刻本は第1巻を持っています。
が、第1巻は黒人問題で回収されたそうで、さらに出回ってる数が少ないそうで、今回のニュースは大変うれしいです~
Posted by: おみなへし | August 14, 2009 10:33 PM