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August 22, 2009

唐沢俊一盗作問題についての感想

 「唐沢俊一検証blog」のkensyouhanさんが『唐沢俊一検証本VOL.1』を出版され、これが驚異的に売れているという展開がありまして、唐沢問題は新たな段階にはいったようです。

 あるかたから唐沢問題に関する意見を求められ、それに対するわたしの返答メールを少し修正してアップしておきます。現時点での漫棚通信の感想です。

*****

はじめまして。
ネット上では漫棚通信と名のっております。

メールありがとうございます。

わたしと唐沢俊一氏との一件は、
(1)唐沢氏がネット上に謝罪文を掲載し、
(2)幻冬舎が記述を修正した第二刷を発行したことで、
一応終了しています。

ただし上記(1)(2)ともに、わたしの了解を得てなされたことではなく、
唐沢氏および幻冬舎側の一方的な措置でした。そのため、わたしにはいつまでももやもやした感情が残っています。

わたしにとってもっとも腹立たしかったのは、山川惣治の「絵物語」を読んでその要約をするという行為に、そうとうな時間と労力を要していることでした。

絵物語が絶滅してしまった現在ではわかりにくいかもしれませんが、新書判で全三巻の「絵物語」は、まさに大長編です。

あのころの絵物語は現代のマンガと違い、読むだけで相当な時間がかかります。「サンナイン」は中日新聞に連載されたもので、新聞連載小説のようなものを想像してみてください。

ましてその要約は、複雑な物語のどこを選びどこを捨てるか、が腕の見せどころ。複数の人間が別々にこれをおこない、同じものができるはずがないのです。

ネット上の文章をコピペして文末をいじるだけという唐沢氏の行為は、まさにわたしの時間と労力を「盗んだ」ものであり、謝罪の有無は別にして、今も腹にすえかねております。

唐沢氏および幻冬舎との交渉の過程につきまして。

(1)途中で交渉相手を幻冬舎のみとした件。

これは当然の処置であると理解はしているのですが、この経緯に関して唐沢氏から何の説明もなく、わたしからの問い合わせに対しても無視するだけだったことは不快に感じました。

(2)最終的にそれまでの合意事項をすべてひっくり返した件。

これについては本当にあきれました。その結果、キレて交渉中断を宣言したのはわたしのほうです。

ただし、わたしもあの当時は頭に血がのぼっておりましたので、交渉窓口であったY氏に対しては、いろいろと失礼なことを言ったと反省しています。

(3)書籍「社会派くんがゆく!復活編」での唐沢氏の反論。

内容については言いがかりに近い部分もあり、読んだときにはもちろん腹がたちましたが、今となってはそれほど気にしていません。

書籍上での唐沢氏からの反論に対し、わたしもネット上で再反論しています。ある事件について、対立する双方の当事者が公開の場で意見を述べ合うことは、それなりに健全なことだと思っています。

あと、唐沢氏ならこれくらいのことは言ってくるだろうな、という予測の範囲内でしたし、唐沢氏の論旨が破綻していて、反論しやすかったこともあります。


わたしが現在も唐沢氏に対してある種の感情を持ち続けているのは、あくまでわたしの内面の問題です。大人げないといえばそのとおりです。

しかしその後も唐沢氏には良くない噂が絶えませんでした。2ちゃんねるや複数のサイトで、コピペと文末いじりを続けていることが報告され、今回、kensyouhanさんの『唐沢俊一検証本』の出版にまでいたりました。

すでに唐沢俊一氏は、
「わたしにとってイヤなヤツ」
というレベルから、
「みんなにとってイヤなヤツ」
まで格上げされてしまったようです。

ここまできますと漫棚通信としては、唐沢俊一氏の謝罪を受け入れて和解する、ということはすでにできなくなっていると考えています。

といって何をするというわけでもありません。ネットの片隅でぶつぶつグチを言い続けるくらいのことでしょうか。

唐沢俊一氏は、今後もこれまでと同じような行為と態度を続けるでしょうが。

乱文失礼いたしました。


漫棚通信

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Comments

漫棚さま、いつも楽しく勉強させていただいてます。
自分では見つけられないマンガとの出会いをいくつもさせていただいて、ありがたいなぁと思っています。
ボクの心配は愚か者のせいで、漫棚さまの気持ちがマンガを楽しめなくなるようなことのないよう、これからもマンガを好きでいてくださいますよう、それだけです。
ポッドキャストで同様の思いを語られている方もいらっしゃいました。
その愚か者以外の全てのマンガ好きが、きっとそう思ってます。
どうか、これからもよろしくお願いします。

Posted by: nunu | August 22, 2009 at 01:49 PM

心中お察し申し上げます。

出版編集に携わっていたものとしては、忸怩たる思いです。
編集者としても辛い立場だと思われます。

現状を少しでも変える1つの手段としては、もしまだったら、幻冬社の代表取締役の見城徹氏に内容証明郵便を送られたらいかがでしょうか?

書面、文面はプロにお願いされてはいかがでしょうか?
弁護士より司法書士の先生が安いと思います。
専門家の内容証明は基本的に無視は難しいです。

私事ですが、唐沢兄弟にはお会いしたことがあります。

弟さんはいい人だったのですが、お兄さんはチョッと鼻に突きました。

ここらへんでキツイお灸をすえたほうがいいと思います。

Posted by: 間借人 | August 22, 2009 at 07:37 PM

幻冬舎の内部事情につきましては、複数のかたとのメールのやりとりのなかで以下のようなご注意をいただいたことがあります。一部は唐沢氏との交渉が継続中のものです。

まずあるかたからはこのようなご注意をいただきました。

>幻冬舎の現状に関してちらとご説明しますと、人の出入りが激しくて、責任を取れる人間が全くいないんです。会社を立ち上げた頃のメンバーはほぼ全員抜けまして、私の知り合いも一人残らず消えました。(略)昨日いた担当者が、今日は辞めているなんてことも普通にあり得るでしょう。

別のかたからはこういうご注意が。

>幻冬舍は基本的な会社としての姿勢がヤクザな会社なので、正直、あまり関わりになることはおすすめできません。トラブルが長引くとと本当に弁護士を立てての訴訟になり、金にまかせて勝率のものすごく高い顧問弁護士を雇っているので、個人で法廷で闘うにはリスクや負担が大き過ぎます。

要はまともな対応を期待するなということです。その他のかたからも、これに近いご注意をいただいたことがありまして、当時から幻冬舎相手は正直しんどいなあ、と考えていたのは事実です。

Posted by: 漫棚通信 | August 22, 2009 at 10:36 PM

漫棚さま、本記事興味深く拝読させていただきました。
災難でしたね。

下記を読んだことを思い出しました。ご存知かもしれませんが。
同様に受難された方です。うまく対応されておりました。
「剽窃」事件の顛末
http://set333.net/gaido05hyousetu.html

今後も楽しみに読ませていただきます。

Posted by: ロソーン | March 22, 2010 at 04:42 PM

http://noandtenki.web.fc2.com/

最近は演劇で売り出したいらしいですが…
ご覧になられますか?(以下リンク貼り)
https://www.youtube.com/user/0002021269
http://www.dailymotion.com/karasawashyunichi

Posted by: 南無三(初めまして) | December 15, 2015 at 11:15 AM

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