鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集
手塚治虫は単行本を出すたびに自作を編集、改変してしまうことで有名です。ところがその編集の結果、ちょっとどうかと思われるデキになってしまうものもけっこうあるのですね。読者は、雑誌のときのほうが良かったのにー、と思うわけです。
だもんで雑誌オリジナル版を求めるファンも多く、最近つぎつぎと雑誌版の復刻がなされてます。
『リボンの騎士』なんか、(1)「少女クラブ」連載版の復刻、(2)「少女クラブ」連載版を講談社が初単行本化したものの復刻、(3)「なかよし」連載版を講談社が初単行本化したものの復刻、と三種類も発行されてておなかいっぱい。
さて次にくるのは、名作との誉れ高いのにくりかえし改変されてきた『ジャングル大帝』だろうと予測しておったのですが、意外にもこうきたか。
●『鉄腕アトム《オリジナル版》復刻大全集』全6巻(ジェネオンエンタテインメント、各14190円+税、amazon)
この写真のセットが一巻です。出版社のサイトで詳細をご覧ください。
●http://www.geneon-ent.net/view_item.php?id=5939
わたしが読んでたころの雑誌「少年」では、『鉄腕アトム』はB5の雑誌本誌にカラーで数ページ掲載され、その後B6の別冊付録(表紙はカラーですが中身はもちろんモノクロ)で続きを読む、という形式でした。
これをそのまま復刻するというのですからたいした企画です。なんせ連載期間18年、総6500ページ。一巻のお値段が1万4千900円で、全巻を集めると約9万円。高いか安いか。
うーんどうしようかなあ。少なくとも50年代の初期アトムは、手塚のベストワークだからなあ。
藤子・F・不二雄大全集もそうですが、悩みはつきないのでありました。
Comments
すごい! でもお金が・・・。寺さん全集で手が一杯なのに・・・。新刊本がまったく買えない状態に陥ってます。どうしたものか・・・。
Posted by: not a second time | June 22, 2009 07:03 AM