2009年5月5日の記録
本日はクルマで京都までお出かけ。やっぱ高速道路1000円の魅力には勝てない。
ひとつは京都国際マンガミュージアムを訪問。前回行ったのは2007年の6月ですから、2年ぶりですね。
漫棚通信さんとしては明日おこなわれるはずのメビウスの講演会に行くべきなのでしょうが、当日朝に配布される整理券をゲットする自信がなかったのと、もひとつは家庭内諸般の事情がありまして。
本日の京都国際マンガミュージアムの展示は、
(1)「冒険と奇想の漫画家 杉浦茂101年祭」(5月24日まで)
(2)「彼自身によるメビウス フランス・マンガ界の巨匠ジャン・ジロー=メビウス」展(6月7日まで)
(3)「フランス語圏のマンガ バンド・デシネの歴史と展開」展(5月17日まで)
とまあ、三つもあって、おなかいっぱいに楽しめました。
杉浦茂の雑誌付録のコレクションがあまりに美本なのにびっくり。あと、雑誌付録の原画は、等倍で描かれてたんですねえ。それにしても杉浦茂の原画は美しい。
マンガ家諸先生がたが杉浦キャラを描いた原画展示がありましたが、これがアイウエオ順。島本和彦/島田虎之介がひとつにまとめられて展示されてました。うーん、これをどれほど盗んでしまおうかと思ったか。
メビウスの複製原画も堪能しました。わたし個人としては、「アンカル」時代より「ブルーベリー」時代が好きなので、そちらを楽しませていただきました。古くてスミマセン。
さらに「バンド・デシネの歴史と展開」展がすばらしい。これほど系統だってきちんとしたBDの紹介は、なかなか見られないのじゃないでしょうか。この展示は5月17日までなので、見てないひとは損しますよ。
今日はミュージアム内でコスプレーヤーのかたがたのイベントもありました。マンガの学術的展示とレイヤーと立ち読み少年少女が混在するカオスな空間に、わたしの家族はずいぶんと喜んでおりました。
京都国際マンガミュージアムのあとは京都駅に移動。
京都駅ビル内の京都伊勢丹7階「えき」でおこなわれてる、「高橋留美子展」。
展示内容は高橋留美子のカラー原画が主ですが、いやー大量にありました。
モノクロ原画やネームも少しだけ展示されてました。高橋留美子が自分の銘いりのマンガ原稿用紙を使っているは当然としても、本人専用のネーム用紙(こぶりのもの。青でpiyo piyoと印刷)があるのには驚いた。
モノクロ原稿のほうも黒山の人だかり。しかも列がまったく動かない。みんなモノクロマンガの描画技術のほうが気になるのね。他の場所での展示の際には、モノクロ原画やネームをもっとたくさん展示されることをオススメします。
著者が描くカラー絵のベストワークは、「らんま1/2」時代でしょうか。
新版「うる星やつら」発行のときに描かれた、多数のマンガ家の手による「ラムちゃん」の展示もありましたが、いやー松本大洋うまい。
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家族が買い物している間、闘病しておられるやまだ紫先生が入院されている京大病院はあっち方向かなあと合掌してました。四月末から夫君の白取千夏雄先生のブログでは悲痛な記事が続いていましたので。
帰宅してから、本朝やまだ先生が亡くなられたことを知りました。ご冥福をお祈りします。
Comments
本当ですか。やまだ先生が亡くなられたのは。
昔、何回か、手作りのお菓子か何かを差し入れしていただいた記憶があるのですが。
『しんきらり』を連載しておられたころだったかなあ。
御冥福をお祈りします。
さべあ のま先生も何か、ご入院されるとか。
さべあ先生が無事、元気で退院されるよう祈っております。
Posted by: natunohi69 | May 07, 2009 06:36 PM