マンガのタカラ
本日NHK総合で放映された「マンガのタカラ 少年週刊誌の生まれた時代」見ました。
この番組内でのオタカラとは、原画、あるいはそれに準ずるものでして、今回紹介されたのは、
●肉筆回覧誌「墨汁一滴」第6号
●『おそ松くん』原画
●『巨人の星』原画
●『あしたのジョー』原作原稿
●『あしたのジョー』原画
いやー地上デジタルはこういうのにはいい。どれもモノがはっきり映ってて、たいへんケッコウでした。
石森プロに保存されてる「墨汁一滴」。これなんか、切り貼りでできてたんですねー。赤塚書体による目次からしてすばらしい。一部着色されてたりして。
『あしたのジョー』の時代でも、ちばてつやはトーンじゃなくて青鉛筆によるアミ指定だったのかー。
将来もしかしたらレギュラー化されるかもしれない、というパイロット番組として制作されたようです。ただしタケカワユキヒデがかつてのミッキー吉野以上に太ってたのにびっくり。
Comments
>すがや先生
『あしたのジョー』B5判総集編少年マガジンコミックスを確認しました。確かにこれではアミがなかったのに、新書判講談社コミックスでアミが登場してますね。青鉛筆によるアミ指定はここでおこなわれたようです。スクリーントーンは服の柄とか影の斜線とか、ごく限られた範囲でで使われてたのもわかりました。
Posted by: 漫棚通信 | April 27, 2009 08:24 PM
この番組、ぼくも見ていました。
『あしたのジョー』のアミ指定ですが、コミックスになったときか、文庫になったあたりでついたんじゃないんでしょうか。青鉛筆でアミ指定をするのはオフセット印刷のときだけで、活版でアミを使いたければスクリーントーンを使うのが普通でした。
『あしたのジョー』の場合、最初に連載をまとめたものは「少年マガジン増刊・少年マガジンコミックス」の総集編で、巻頭は3C、2Cのカラーでした。
手元に「少年マガジンコミックス」の『巨人の星』があったので確認したら、巻頭の3C、2Cは、着色になっていますね。スミ線やトーンの上にも絵の具の色が乗っていますが、これは「主版」といって、画用紙にスミ線だけで印刷したコピーを作り、これに着色してもらう方式です。「あしたのジョー」も「少年マガジンコミックス」での着色は、同じ方法ではないかと思います。
指定のアミが入ったとしたら「講談社コミックス・KCマガジン」になったとき以降ではないでしょうか。
編集プロに勤務していたとき、『あしたのジョー』は「少年マガジンコミックス」版の原稿整理と修正された原稿の受け取りを担当しました。
Posted by: すがやみつる | April 27, 2009 12:45 AM