吉田戦車特集本
『文藝別冊KAWADE夢ムック 総特集吉田戦車』(2009年河出書房新社、1143円+税、amazon、
bk1)読みました。
いやこれほどまで多数の作家が参加しているのはちょっとないぞ、というくらいの本。書きうつすのが面倒なので、裏表紙の画像を載せておきます。
このうち1~2ページのマンガを寄稿してるのが25人。版画/イラストで参加してるのが4人。それぞれの作家のファンは、それだけでもおさえておくように。
文章では、祖父江慎のがおもしろかった。あれほどの装幀にして、「戦車さんとの仕事は、うまくいかない」というのがびっくり。
この本では、すべてのひとが吉田戦車リスペクト。作品と人柄を誉めまくってます。
かつての吉田戦車は、まちがいなく最前衛でした。今は後衛にまわってるけど頼りがいのあるフルバック、という感じでしょうか。まさにリコーのスティーブン・ラーカム。
わかりにくい比喩ですみませんねえ。これからも読み続けさせていただきます。
Comments
これは気になる内容ですね・・・!
ご紹介ありがとうございます、早速注文します。
"戦え!軍人くん"あたりの吉田戦車は、本当に前衛でしたね。あの頃のエッジ感は本当に唯一無二だと思います。
あれを何十年も続けるのは、きっと不可能なのかも知れないと最近思います。逆にギャグ漫画家としてのキャリアがそうさせないのかも?
エッジ感を維持しつつ、物語を紡いでいくのは、山本直樹とか岡崎京子とか、ストーリー漫画でないと不可能なのでしょうか・・・。ギャグ漫画の難しさを考えてしまいます。
Posted by: はんてふ | February 26, 2009 10:14 PM