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February 05, 2009

『愛人 AI-REN』新装刊

 ウチのご近所の書店は、発売直後のマンガ新刊だけはシュリンクせずに平積みしてたのですが、最近これをやめてマンガ単行本はすべてシュリンクする方針になってしまいました。おかげで、これまで立ち読み客で押すな押すなだった新刊コーナーが、がらーんとしちゃいました。

 こうなると、マンガはますますジャケ買いせざるをえなくなります。田中ユタカ『愛人(アイレン)』が上下巻で新装刊されてますが、今日女子高生がこれを手にとってじっくりながめておりました。

●田中ユタカ『愛人 AI-REN』上下巻(2009年白泉社、各1500円+税、amazonbk1

 

 今回は表紙がお上品ですからねー。旧版のロリロリの表紙なら彼女は手に取らなかったでしょう。帯のオススメ文は、なんとアマゾンのカスタマーレビューからの引用です。最近はああいうのも販促に利用するんだなあ。

 そのマンガはきっとキミの思ってるようなマンガじゃないと思うぞ。でも読んだらおもしろいんだからジャケ買いしなさい。とか考えながら、横から「買えー」念波を送ってましたが、残念ながら売れませんでした。

 『愛人』について、かつてわたしが書いた記事がコレ。人類滅亡が迫る世界での、少年少女の純愛とエッチを描いたマンガです。

 純愛エロマンガの巨匠、田中ユタカの入門編としては、こっち↓のほうがいいかもしんない。
 
●田中ユタカ『もと子先生の恋人』(2009年白泉社、724円+税、amazonbk1

 マンガ家(♀)と編集者(♂)の純愛モノです。Hシーンは気持ち程度。何の事件が起こるというわけではないのですが、心が黒いあなたもほのぼのしてしまうようなマンガ。

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Comments

こんばんは。『愛人』新装版、ぼくも駅前の書店で
買って帰宅したら白泉社からご恵投いただき、ダブ
ってしまったところでした。
かつてbk1で田中さんのインタビューをさせていた
だいたご縁なんですが、たぶん本作にからめた作者
インタビューはこれだけだと思います。当時はこの
作品があまり注目されないことに苛立ちを覚えてい
たものです。たしかに旧版のジャケは内容とマッチ
してなかったと思います。せっかく普遍性を持った
作品なのに勿体ないなと思っていました。

で、この新装版。現物では気づかなかったんですが、
こちらの日記の記述を読み、サムネを見て「はっ」と
思いました。これケータイ小説じゃん! と。
ケータイ小説と、いわゆる「セカイ系」の類似は指摘
されているようですが(ぼく自身はケータイ小説をほと
んど読んでないので判断がつきませんが)、このジャケ
でこのタイトルだと、案外、いままでとは違った読者に
届くものになるかもしれないと思いました。

Posted by: 伊藤剛jc | February 06, 2009 12:41 AM

連載中、急にネームのフィーリングが変化し始めて、なんか変だ妙だな~と思っていたら、ずいぶん後になって「最終兵器彼女」の影響らしいと判って、な~~んだ、つまんニャいの、と見切りをつけてしまいました。
コードウェーナー・スミスの「人類補完機構シリーズ」からの滅茶苦茶判りやすいパクリ(名前とか)が多いのも鼻白む思いでした。おいら、やっぱりSF者なんだ・・・・背中の焼印が今宵も痛むぜ。。。

Posted by: トロ~ロ | February 06, 2009 05:55 AM

『もと子先生の恋人』というタイトルは、同じく女性マンガ家と男性編集者の恋(ほんのちょっぴりHな)を描いた、さべあ のま先生の傑作『モト子せんせいの場合』(1981年)へのオマージュなんでしょうか? 

Posted by: natunoho69 | February 06, 2009 11:14 AM

単行本は雑誌連載時に比べ随分書き直してたりするんですよねぇ。
書き込み量を増やすとかじゃなく、場面の構図(アングル?)とかが明らかに違ってたりするコマもポツポツとあったり。
今回の愛蔵版は手を入れてたりするんだろうか。
ちなみに私的には雑誌連載時の方が良い部分も多くて切抜きが捨てられなかったりします。

Posted by: わはは大王 | February 07, 2009 01:01 AM

>「モト子せんせいの場合」
すっごいひさしぶりに読み直しました。当時は少女向けにしてはちょっとエッチと思ってましたが、今の目から見るとほんとになんてことはないなあ。

Posted by: 漫棚通信 | February 07, 2009 10:12 PM

担当と作家が、一緒に映画を見に行くとか、作家の徹夜仕事を担当が一人でアシストするとか、似たエピソードを、「モト子せんせい~」では作家側の視点から、「もと子先生~」では編集側の視点から描いている対比が面白いですね。
作中のBGMも「モト子せんせい~」ではR.Cサクセション、「もと子先生~」ではブルー・ハーツというのが時代の流れをかんじさせます。
さべあ先生は、ご自身のブログで、「もと子先生~」という作品については知らなっかたとした上で、
「只…帯のかかっていないカバーイラストもネット上で拝見しましたが、拙作の『モト子~』の扉イラストとの間に、絵描きの感覚としていくつか近いものを感じる所はございました。
もしかして、もしかすると、過去にごらん頂いてたかも知れませんね。(^_^)
だとしたら、嬉しいことですけれども…。へへへ。」
と書かれています。っていうか、両方のヒロインの眼鏡も髪型も良くにていますものね。
メディア・ファクトリー版「モト子せんせい~」と田中氏の白泉社版「もと子先生~」のどちらのあとがきにも、「普通の」女の子とか、「普通の」人とかを描きたかった、と強調されているのも不思議なシンクロをかんじさせますね。
ま、言わずもがなの一言を言えば、過去にさべあ先生の「ギジェット」を出版した白泉社としては、田中氏の作品のタイトルが、オマージュであったのか、全くの偶然であったのかは別としてさべあ先生に、どこかの時点で挨拶があっても良かったのではないかと・・・
余計なお世話ではありましょうが。


Posted by: natunoho69 | February 08, 2009 12:44 AM

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