『百鬼夜行抄』のオビ
えー、小ネタですが。
今市子『百鬼夜行抄』の最新17巻(2008年朝日新聞社/朝日新聞出版、760円+税、amazon、bk1)が発売されております。
あいかわらずおもしろくて、わが家ではいつも、アレは正しくは「ひゃっきやぎょう」と読むのだ、いや「やこう」で良いのだ、と論争になってますが、それはさておき。
17巻のオビがこれ。
「百鬼夜行抄」の主人公・飯嶋律。彼がさまざまな妖魔と出会うことで物語は展開していく。恐怖とユーモアを絶妙にブレンドしながら……。
あれ、どっかで見たような文章だなあ、と、16巻のオビを見るとこれ。
「百鬼夜行抄」の主人公・飯嶋律。彼がさまざまな妖魔と出会うことで物語は展開していく。恐怖とユーモアを絶妙にブレンドしながら……。
同じじゃん。実は14巻・15巻もまるきり同じコピーでありました。ここ四巻、同じコピーのつかいまわし。
その前、13巻はこういう文章をつかってました。
四季折々に妖魔あり!! 妖魔と共存する飯島家の愉快で、怖い日々を恐怖とユーモアを絶妙にブレンドして描いた人気シリーズ!!
さらにその前の12巻はこれ。
四季折々に妖魔あり!! 妖魔と共存する飯島家の愉快で、怖い日々を恐怖とユーモアを絶妙にブレンドしながら描いた人気シリーズ!!
13巻での修正部分が、ほんとにビミョー。
「百鬼夜行抄」、これ以前の巻でも、オビのコピーは似たような文章がくり返されてまして、担当者のかた、苦労してますねえ。ただ14巻以降は、もう考えるのを放棄しちゃったようです。
まあファンはオビなんか読まずに買うから、新規読者を開拓するには、これでいいのかもしれません。たしかに巻を重ねるたび、何度も同じような文章を考えるのは大変だと思います。でももうちょっと、頭、つかいましょうよ。
Comments
記事を見て、気になったので文庫版の帯を調べてみました。
8巻が
飯島家の人々が、さまざまな妖魔との出会いの中で紡ぎ出す不思議絵巻。
その愉快で、怖い日々を恐怖とユーモアで絶妙にブレンドして描いた人気シリーズ!!
そして10巻が
飯島律は、今は亡き祖父・飯島蝸牛から不思議な力を受け継いだ。
それは普通の人には見えない妖魔を見る力。
でした。(ちなみに9巻はドラマのDVD化の告知)
文庫10巻は少しテイストが違いますね。
Posted by: toy | October 12, 2008 03:20 PM
もともとは仏教関係の用語ですから、呉音の「やぎょう」が正しいのではないでしょうか。
「ひゃっきやこうしょう」と聞いて妖怪が寝台車に乗って旅行する話だろうかと思っていました。
Posted by: えの | October 12, 2008 06:02 AM
下世話な話ですが、百鬼夜行抄の主人公・律君にいつ彼女ができるのかとか(従姉妹の司ちゃんも含めて)初○験はどうなんだとか、余計な興味が尽きません。18禁になっちゃうけど。
Posted by: トロ~ロ | October 11, 2008 06:31 PM