『新宝島』復刻!
日本マンガ史上、最大の封印作品、手塚治虫/酒井七馬『新宝島』が復刻されることになりました。
●手塚治虫の「新宝島」62年ぶり復刻へ(読売新聞)
●手塚治虫の「新宝島」オリジナル版、62年ぶり復刻へ(朝日新聞)
●手塚治虫さんの出世漫画復刻へ 「新宝島」62年ぶり(47NEWS)
長らく封印されていた原因のひとつは、もちろん生前の手塚自身が刊行を望んでいなかったから。もひとつは、酒井七馬が没したのち、その権利関係がはっきりしなかったからです。
しかし、日本戦後マンガの出発点といわれるこの作品がいつまでも読めないことは、日本、もっといえば世界にとっても不幸なことでした。
そこへ、中野晴行著『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(2007年筑摩書房)刊行のおかげで復刊に向けての道が整い、今回の手塚プロダクションの英断になったのでしょう。関係者みなさんの努力のたまものだと思います。
これでイレギュラーなブツをこっそり持ってるひとたちも、きちんとした形のものを入手できることになりました。いやどうも、ありがとうございます。
Comments
定価はいくらになるのかな。小学館クリエイティブの楳図、白土、水木、つげ諸氏と同じくらいの値段だといいな。読売には、数千円とかいてあったので少し心配。幻の名作といっても、復刻作業は同じなのだから、あまり高くしないでほしい。
Posted by: misao | October 28, 2008 02:22 PM