マンガの調べもの
マンガの書誌的なことをよく調べるほうなのですが、いつもお世話になってるところ。一次資料である本や雑誌からこれらのデータを作って公開されたかたがたには、いつも感謝しています。ありがとうございます。
●書籍
これは書店のデータベースを使用することが多いです。アマゾンやビーケーワンも使いますが、いちばんお世話になってるのが「紀伊國屋書店 BookWeb 」。ものによってはかなり過去、1970年代後半の書籍データまであって充実してます。作者の名を打ち込むと年代順にずらっと検索結果が見られてずいぶん便利。
ところが紀伊國屋は最近リニューアルしてしまって、以前はページあたり80件一覧表示してくれてたのですが、今は大きな書影つきで20件しか表示してくれません。使い勝手が悪くなってしまいました(←スミマセン、今も詳細検索から設定すると、ページあたり100件表示できるみたいです)。
新書版マンガ単行本に限りますと、コチラの「新書版コミックス総合リスト!」がたいへんありがたい。すごい労作。
1970年代以前の古い本は、書店にデータがないことが多いので、図書館データベースを利用してます。ただし図書館でこの時期のマンガはまずヒットしませんので一般書だけ。よく使うのは「東京都公立図書館横断検索」。時間がかかるのが難点ですが、ねらい目の本一冊だけを探すときは便利です。
●雑誌
少年画報社「少年画報」は、『少年画報大全』(2001年少年画報社、2762円+税、amazon、bk1)という立派なムックが出てまして、これにまさるものなし。今も買えるはずです。
光文社「少年」については、(1)2005年に出版された『「少年」昭和37年4月号オ-ル復刻 BOX 』の付録小冊子の「全少年目次リスト」と、(2)「少年傑作集第3巻」(1989年光文社文庫)の「少年・付録全リスト」を合わせて参照すれば、なんとかなります。
集英社「おもしろブック」「少年ブック」はこちらの「ちょろおじさんの遊び場」さんにあるリストがありがたい。
講談社「週刊少年マガジン」は書誌的にはいちばん充実しています。『復刻版少年マガジン漫画全集』(全三巻、講談社1992年)などは、それまでのマガジン掲載マンガをすべて網羅していて、すごく便利。
これに対して、小学館「週刊少年サンデー」は書籍の形でデータ化されてるものが少なくて困ります。ネット上では、「週刊少年サンデー超名鑑!!」にいつもお世話になってます。
集英社「週刊少年ジャンプ」については、西村繁男『まんが編集術』(1999年白夜書房)の巻末データが充実してますのでこれを使用することが多いです。ネット上には超有名な「思い出の週刊少年ジャンプ」というサイトがあります。
少年画報社「週刊少年キング」も、「ちょろおじさんの遊び場」の「少年キング雑誌リスト」を使わせてもらってます。
秋田書店「週刊少年チャンピオン」が困っちゃうんだよなあ。雑誌としての検索はなかなかむずかしいので、作家や作品ごとに検索するしかないみたいです。
青林堂「ガロ」。以前は「長井勝一漫画美術館」のサイトがあったのですが、最近はアクセスできません。もう閉めちゃったのかな。だもんで「三月劇場」のサイトと、「ちょろおじさんの遊び場」を併用して。ただし初期のものしかありません。
虫プロ「COM」も同じで、上記「三月劇場」と「ちょろおじさんの遊び場」の併用。ただし「COM」に関しては、いつかはわたし自身で、ネット上にこまかいインデックスをアップするつもりではいるのですが(いつになるやら)。
●作家
あとは各作家の公式ページやファンサイトがいっぱいあります。みなさん力作ばかりで頭が下がりますねえ。有名作品になりますと、『現代漫画博物館』(2006年小学館、4200円+税、amazon、bk1)などが利用できます。
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