コンビニコミックを買ってみる
コンビニコミックは1999年、小学館の「My Fisrt BIG 」に始まるそうです。最近は描き下ろし作品も増えましたが、わたしなどは買いのがしてた過去の作品にもういちどお目にかかれるのが楽しみ。
かつて嶋中書店が出してたコンビニコミックのシリーズは、ずいぶん渋いラインナップでしたねえ。つげ義春とか水木しげるとか。作品のダブリも気にせず買ってました。
でも販売期間が短いというのが基本ですから、長編などはふと発見すると現在発売されてるのが3巻ぐらいだったりして、ここから集めるのはちょっとなあ、ということになったりします。ですから1巻を見つけることができたときはラッキー。
長編マンガをまとめてイッキ買いするのは、そうとうの思いきりが必要です。金額も、読む時間も、書棚のスペースも気になります。そのてん一冊ずつ定期的にそろえていくのは、心理的にずいぶんラクですし、ちょっとずつ本が増えていくのも楽しいものです。ウチのどおくまん『暴力大将』や『熱笑!!花沢高校』などは、これで全巻そろえることができました。
このあいだ見つけて買ったのが、柴田ヨクサル『エアマスター』コンビニ版1巻。えっ、でもこれお話の途中から始まってる。
コンビニコミックはこれがあるからなあ。それにお話の最後まで刊行されないこともあるし、油断できません。
もひとつ、ちばてつや『のたり松太郎』コンビニ版1巻も今、発売されてます。わたしこの作品、1973年の連載開始のころずっと雑誌で読んでたのですが、最後のほうの展開はよく知らないのですよ。
で、あらためて最初から読み直してみようかな、と思い買ってみますと、あれれ、連載第一回のオープニング、わたしの記憶と全然ちがってるじゃないですか。
わたしの記憶では、19歳の中学生、松太郎が後輩からタバコをカツアゲするシーンがあったはずなのに、まるきりなくなってる。
他の単行本や文庫を確認してないのですが、これって「中学生がタバコ」「恐喝」が問題視されてのカットなのかしら。それともわたしの記憶ちがいなのかなあ。
Comments
『巨人獣』等ダイソー100円コミックは、もう2年くらい前に出たものですよね。庄司としお氏の鉄ちゃんの話は、2巻くらい出して、続編が出ていません。さすがダイソー無責任。
Posted by: misao | July 24, 2008 09:04 AM
そうでした。先日ダイソーに行って、びっくりしたのでした。あれ売れてるのかしら。
Posted by: 漫棚通信 | July 23, 2008 09:31 PM
コンビニと100円ショップということで、こちらに書きます。石川球太『巨人獣』はダイソー100円コミックの中に入っています。
Posted by: 藤岡真 | July 23, 2008 03:45 PM
ふにゃー、まったく自分の記憶はあてになりません。アタマの中でマンガの順番をいろいろ組み替えちゃってたわけですね。
Posted by: 漫棚通信 | July 22, 2008 10:17 PM
ああ、それなら4巻の(これも別冊ビックコミック S50.12.6発行、松太郎が幕下付け出しで全勝優勝して故郷へ凱旋帰宅した巻ですが)わが母校のエピソードだと思います。「セブンスターか、まあまあだな」
その前の話 名コンビ復活 では 西尾のじいさまの奥さんが長崎の原爆で亡くなったって話が当時とても印象的でした・・・その後 子どもさんまで亡くなっているというエピソードがえがかれましたね。
Posted by: not a second time | July 22, 2008 08:10 PM
ああっ、ますますわたしの記憶ちがいなのかしらっ。
松太郎がタバコはこうやって出すんだと言って、箱の上をとんとんとたたいてみせるシーンがあったはずなのに。
Posted by: 漫棚通信 | July 22, 2008 01:30 PM
「のたり」の第一話「鞭声粛々」、手持ちの「別冊ビックコミック」S49年10月発行 定価200円 (古本で90円)にも「カツアゲ」シーンはありません。正規単行本にはあるのかしら?
ちなみにこの本には矢野徹氏の「インベーダーのろくろ首」挿絵 椋陽児氏、 広兼憲史「風薫る」が掲載されています。
Posted by: not a second time | July 22, 2008 07:12 AM