王道を歩く『少女ファイト』
わたしが今もっとも続きを楽しみに待ってるマンガ、日本橋ヨヲコ『少女ファイト』4巻(2008年講談社、590円+税、amazon、bk1)が発売されたわけですが。
と思ったら、早々に講談社から文字欠落のお詫びとかが出たりして。こういうのどのくらいのひとが交換するのかな。
それはともかく4巻では、前巻でのベットバレー(アンダーグラウンドでおこなわれるバレーボールの賭け試合)を受けて、主人公たちが謹慎することに。
おお、これは、主人公が禁じられた私闘や野試合をして、師匠から破門される、のちにゆるされる、そして主人公が成長する、という黄金のあの展開だったのですな。
梶原一騎作品のあれこれ、いやいや、もっとさかのぼって赤胴鈴之助やイガグリくんも、みんなこれは経験してきました。それどころか戦前の姿三四郎がすでにやってましたからね。
私闘が禁じられてるのはわかってるけど、義や情のためにこの闘いからは逃げるわけにはいかない。闘うかどうか、それ自体に主人公が葛藤するわけで、こういうのが、いかにも日本人好みなのでしょう。
こういう王道というか不滅のパターンが、今もくりかえし描かれるのは楽しいなあ。
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