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November 21, 2007

ボンボンバカボンバカボンボン

 太陽はどちらの方角から昇りますか、というテストで「西」と答えたバカは、ウチの子です。

 赤塚不二夫『天才バカボン THE BEST 講談社版』(2007年講談社、952円+税、amazonbk1)『天才バカボン THE BEST 小学館版』(2007年小学館、952円+税、amazonbk1)を、やっと読みました。

 天才バカボン誕生40周年を記念して、講談社と小学館が協力して同じデザイン、同じページ数で出版したもの。10月17日の発売当時に手にはいらず、ネット書店に注文してわたしの手にはいったのが11月12日、共に二刷です。バカボンは今も人気あるみたいですねえ。

 出版の陰には、天才バカボンの少年マガジン→少年サンデー移籍事件があります。マガジンの看板連載だったバカボンが1969年、突然サンデーに移籍。このあたりの事情は、長谷邦夫『漫画に愛を叫んだ男たち』や、当時サンデーの編集者だった武居俊樹『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』に書かれています。

 サンデーに移籍したバカボンは、『もーれつア太郎』『天才バカボン』の同時連載に加えて『おそ松くん』の月一回連載もあって、計三大連載。ところが不思議なもので、ア太郎の人気は出ても、バカボンはもうひとつ。

 武居はこのように書いています。

担当は僕一人だ。同じチームで何本も仕事をしていると、どうしても漫画が似てきてしまうのだ。マガジンの五十嵐(引用者注・講談社のバカボン担当編集者)に、サンデーの『バカボン』を担当して欲しい。僕の発想は、奇妙奇天烈な方向へ行く。それほど煮つまってしまっていた。

 担当編集者とマンガ家の濃密な関係をあらわす文章です(少なくとも編集者が作品制作にどれだけ関与していたかという証言であります)。サンデーでのバカボンは半年ちょっとしか続きませんでした。その後、講談社「ぼくらマガジン」を経由して、アニメ化されたのをきっかけに1971年「週刊少年マガジン」本誌に帰ってきます。

 今回の講談社版と小学館版を比較しますと、講談社版はバカボン絶頂期の超有名作品は少ししか収録していません。単行本未収録エピソードが売りでして,、1988年「月刊少年マガジン」版、1990~1991年「ヒーローマガジン」版、1992年「デラックスボンボン」版などが収録されています。

 このあたり、だれも知らないバカボンです。実はもっと悲惨な作品ばかりじゃないかと思っておったのですが、意外、と言えば失礼か、なかなか読める作品だったのに驚きました。

 対して小学館版に収録されてるのは、1969年から1970年の作品ばかりなので、はっきり言っておもしろい。水準以上をキープしているように思われます。なんでこれで人気がもうひとつだったのか、今となっては謎です。それだけ、ギャグマンガの人気というのは、微妙でとらえにくいものなのでしょう。

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Comments

>>講談社と小学館が協力して

話は少し変わりますが、最近この出版界の両巨頭がよく仲良く協力している印象があります。
この仕事もそうですが、アフタヌーンとIKKIでもいくつかありましたよね。
何か昔では考えられなかったような気がしますが。

Posted by: がんばれゴンベ | November 22, 2007 at 06:59 AM

2009年はマガジンとサンデーの創刊50周年ですから、来年あたりからいろんな記念出版の情報が聞こえてくるんじゃないでしょうか。

Posted by: 漫棚通信 | November 22, 2007 at 09:05 AM

武居氏が、刊行以前に宇都宮へ会いにきました。
昼間から痛飲!

3軒目、店を出ようとして、武居さんが
勘定を払っているうちにボクが<爆睡>。
20分も起こしても起きない!!

救急車に乗せられた。
出発のとき「大丈夫ですか!!」の声で目覚めました。
全く何でもありません。吐き気、頭痛、ゼロ。

降りました(汗)
でも終電に武居さんが間に合わず、
二人でホテルに一泊。

翌朝、氏が、やまざき十三とのゴルフの約束がある
ことを知り、彼にお詫びの電話をしました!(笑)
いやはや、飲酒でこのようなことがゼロのボクだった
はずなんですが~トシですねえ。

あれでポックリいければ幸せだったかも???

Posted by: 長谷邦夫 | November 22, 2007 at 09:53 PM

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