のだめの奇妙なしゃべりかた
昨日のBSマンガ夜話、二ノ宮知子『のだめカンタービレ』の回、楽しかったデス。
でも出演者の誰も触れてくれなかった大きな魅力、「ぎゃぼー」を忘れてくれちゃ困るなあ。いわゆる、のだめ語ですな。「○○デス」などの言葉づかい。
だいたいこういう特徴ある奇妙なしゃべりかたというのは、ギャグマンガのキャラクターが使用するもの。赤塚不二夫のマンガなどは、「ざんす」「だじょー」「ホエホエ」「だス」「だよーん」「のだ」「のココロ」と、こればっかりでしたし、藤子・F・不二雄にもキテレツの「ナリ」がありますね。
もちろん方言がそのルーツでしょう。漱石『坊ちゃん』での「ぞなもし」は一種のギャグであるとも言えますし、一歩進めると、奇妙なしゃべりかたはキャラクターに強い個性を付与することになります。西郷隆盛はすべてのひとのイメージの中で、「おいどん」「ごわす」としゃべってるはず。
これまでストーリーマンガの中では、せいぜいコメディリリーフが方言をしゃべるくらいでした。それが『のだめ』では、少女マンガのヒロインが、言葉が不自由でもないのに堂々と奇妙な言葉づかいをして、ギャグマンガの登場人物のように強烈に自己主張しているわけです。
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Comments
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ご紹介、ありがとうございます。
のだめ語、違和感なく聞いていたことに気づきました。
おっしゃるとおり、キャラクターの個性を与えているのでしょうね。
今後も旬な話題の記事を楽しみにしておりますので、
引き続き@niftyをご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
@nifty「旬の話題ブログ」スタッフ
Posted by: 「旬の話題ブログ」スタッフ | December 03, 2007 07:36 AM
デスってやってるのは、方言を出さないようにするためとは言ってましたね。
ベトベン・コンクルとかは謎のままですが…。
Posted by: mimic | December 01, 2007 01:02 AM