女子中学生は知っている『ハチミツとクローバー』
東村アキコ『ひまわりっ 健一レジェンド』5巻(2007年講談社、514円+税、amazon、bk1)でいちばん笑ったのはこの二か所のパロディシーン。
ひとつは、第58回「恋のしまんちゅロック」での『NANA』のパロディ。窓から戸外をぼんやりと見つめる蛯原さん。かつて赤星たみこが『恋はいつもアマンドピンク』で紡木たくのパロディをやったとき(←20年前だよ、古いねどうも)以来の大笑いでした。
もいっこは、第60回「この夏一番静かな海」で、コマとコマの間(間白と名づけられています)を黒く塗り、そこに白抜きでキャプションをいれる手法。これはもちろん、『ハチクロ』のパロディであります。
さて、羽海野チカ『ハチミツとクローバー』は10巻(2006年集英社、400円+税、amazon、bk1)できっちり完結しております。
で、マンガ内にクローバーは登場するんですよ。2巻ではぐちゃんと仲間が四つ葉のクローバーを探すシーン。でもハチミツはいったいどこへ行っちゃったんだろうなあと。
実はわたしよくわかってなかったのすが、ウチの女子中学生と話してて、初めてわかった。以下ネタバレしますのでそこんとこよろしく。
10巻収録の最終回、はぐちゃんがつくってくれたサンドイッチを竹本くんが開いてみます。そこには四つ葉のクローバーがいっぱい。で、そのクローバーと食パンの間に塗ってあったのが、ハチミツだったのですね。
ウチの中学生に聞いてみると、このマンガを読んだ女子中学生は、みんなこれがハチミツであったことに気づいていたらしい。
そこで、福田里香『まんがキッチン』(2007年アスペクト、1600円+税、amazon、bk1)を読み直してみると、そこにも書いてあるじゃないですか。
あっけに取られたのは最後の10ページ。読者はそこで初めて『ハチミツとクローバー』の真の意味を知ることになる。
どわあっ。女子中学生をはじめとして、みんな気づいていたのかっ。わかってなかったのはわたしだけなのね。読解力に欠けてました。反省。
Comments
ハチミツとクローバーのアニメが大好きで
良くみてました私は、男ですけど
じょせいより男性のキャラが立っている印象ですね
Posted by: ハチミツとクローバー ファン | October 04, 2008 12:20 PM