読むべし『少女ファイト』
日本橋ヨヲコ『少女ファイト』3巻(2007年講談社、590円+税、amazon、
bk1)を昨夕読み始めたところ、あまりのすばらしさに既刊三巻をじっくり再読(けっして登場人物の名前を忘れてしまってたわけではありません)。さらに著者の前作『G戦場ヘヴンズドア』までも読み直し(けっしてストーリーを忘れてたわけではありません)。今日は眠いなあ。
バレーボールが題材のスポーツマンガです。天才的にバレーがうまく、でも心に傷を負った主人公(♀)が、試合に勝ったり負けたりしていくうちに成長していく物語なんだろうと。でも、お話はまだ対外試合も始まってなくて、チームも完成していません。はぐれものたちが集まってひとつのチームをつくりあげている段階。
でもそこはイマドキの作品。この3巻では主人公たちのコスプレやらヘソ出しユニフォームやらが見られて、ずいぶんニヤニヤさせられてしまいます。
日本橋ヨヲコの絵は、遠景近景のパースをきかせまくった、凝った構図の連続。バレーボールシーンでも、カメラも真上から、真下から、自在に移動しますし、人物そのものにもパースがついてることが多く、それを見てるだけで楽しい。上の1巻カバー絵の人物パースを見よ↑。
さらに近景の人物は極端に太い線で描かれます。そのときはひたいに流れる汗までも意識的にぶっとい線で表現されることもあり、マンガが線でできていることを再確認させる、すぐれてマンガ的な表現です。
あとキャラクターで気になるのが、目の表現。主要キャラクターたちの目は、それぞれ別々に描きわけられています。アップが多いということもあるのでしょうが、ここまで目の表現にバリエーションを持っているひともめずらしい。
とまあ、すみずみまでおいしいマンガであります。じっくりなめるように読むのがよろしいかと。
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