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June 29, 2007

鉄腕アストロ

 『鉄腕アトム』のハリウッド映画化はずいぶん前から言われてました。

 1999年に、ソニー傘下のコロムビア・ピクチャーズによる実写版『鉄腕アトム』映画化決定、2003年夏公開予定、なんつー発表がありました。2003年から一年間、フジテレビで放映されたアニメ『アストロボーイ鉄腕アトム』と連動した企画だったのでしょうが、いつのまにやら消えちゃいましたね。

 その後2004年には、ソニー・ピクチャーズがゲンディ・タルタコフスキー監督・脚本で製作、という計画もありました。こっちは監督が、実写とアニメーションをミックスしたものにしたがってたようです。

 昨2006年9月には、香港のImagiがフル3DCGでの製作、2009年公開を発表しました。

 で今回、「アニメ!アニメ!」のこの記事によりますと、おお、監督のインタビューがなされているではないですか。

 そこでさっそくImagiのサイトをのぞいてきました。(HOME→OUR FILMS→ASTRO BOY→Q&A with Director Colin Brady on "Astro Boy")

 まだまだデザインと脚本の段階らしいのですが、ちょっとびっくりしたのが、このインタビューで、監督は主人公をアタリマエのように「アストロ」と呼んでいるっ。

 いやそりゃま確かに、アメリカに輸出されたときから「Mighty Atom」じゃなくて「Astro Boy」になっちゃってたことは知ってましたけどね。こういうふうに改めてアトムをアストロと呼ばれちゃうと、なーんかこう、大切なものを奪われちゃったような感じ? 『鉄腕アストロ』かあ。

 英語版Wikipediaなどを見ても、主人公の名前はふつうにアストロなんですよね。今さらどうしようもないことなんですが、世界に進出することとは、何かを捨てていくことなのであります。

 日本での評判が、ゴジラのときのようにはなりませんように。あれはアトムじゃない、何か別のものだっ、なんてね。

 ただし、Imagiとしては『ガッチャマン』のフル3DCG映画(Imagi社のサイトでイメージボードが見られます。ベルク・カッツェが登場するのはマチガイないようです)公開のほうが2008年と早いので、もしこれが大コケでもしたら、アトムのほうはなかったことになるかも。

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June 27, 2007

『ライアーゲーム』敗者復活戦はちょっとヘンだ

 引き続き、甲斐谷忍『ライアーゲーム』(2005年~2007年集英社、4巻まで、505円+税)のお話。

 3巻で語られているのが敗者復活戦です。この架空ゲームは、きっとずいぶん時間をかけて考えられたものなのでしょうが、残念ながらこれ、奇妙なゲームになってしまいました。

     ◆

 敗者復活戦は名付けて「リストラゲーム」。参加者は9人。敗者はひとりだけで、8人が勝ち抜けます。参加者どうしの投票で得票数がいちばん少なかった者が負けというルール。

 これとは別に、参加者には開催者から1億円分の小切手が渡され、参加者間のやりとりに使用します。最終的に参加者は場代の1億円を開催者に返却して終了。

 まず、何がヘンか。オープニングで開催者がこんな事を宣言しちゃったのがヘン。

「敗者は場に1億を置いていってもらいます」
「その1億を8人の勝者で分ける」
「それが賞金です」

 計算すると、ひとり1250万円の賞金になります。主催者はその後、

「1250万円の賞金」

 と、二回もくり返して言ってますし、参加者もそのつもりで行動することになります。

 よく考えるとこれがヘンな設定の第一でした。

 次に、このゲームの勝敗を最終的な持ち金の金額ではなく、それとはまったく関係ない、票のやりとりで勝敗が決まることにしちゃったこと。これもちょっとアレでした。

 以下、参加者のうち、カンザキナオとキシダの名を借りてご説明しましょう。

     ◆

 第1例:カンザキナオがキシダから1億円をゲット。他の人間は金のやりとりをしない。そしてキシダが負けて終了。

 この場合、キシダは場代を払えず1億の借金となり、負け抜けとなります。さて、そのキシダの払った1億の場代はどこへ行くのか。主催者の言うように「8人の勝者で分ける」はずもなく、当然これはカンザキナオの儲けになっています。

 じゃあ、ひとりあたま1250万円の勝ち抜け賞金は誰が払ってくれるのか。主催者が払うしかありません。

     ◆

 第2例:カンザキナオがキシダから1億円をゲット。他の人間は金のやりとりをしない。そしてカンザキナオが負けて終了。

 ゲットした金額の多寡と無関係に、投票で勝ち負けが決まるのですから、こういうこともありえます。

 カンザキナオは手もとに2億円持っていて、1億の場代を払って負け抜け。負けたのに1億円も儲かっちゃって、なんかヘンだけどこれはこれで悪くない結果です。

 かわいそうなのは、キシダ。カンザキナオに1億とられ、賞金の1250万円をもらっても8750万円の借金。さらに三回戦に進むのはもともと自分の希望だったとはいえ、借金は増えるばかりですしねえ。

     ◆

 第3例:参加者同士では金のやりとりはまったくない。カンザキナオが投票で負けて終了。

 この場合、全員が1億円の小切手をそのまま主催者に返して終了です。カンザキナオは負け抜けですが、儲けも損もなし。

 他の勝ち抜け8人は1250万円ずつの賞金を得ることになってますが、もちろんこれを出してくれるのは主催者以外にはありえません。

     ◆

 第4例:カンザキナオが、全員から1億円小切手をかっぱいで、手もとに9億円持っている。投票でカンザキナオが負けて終了。

 これだと、カンザキナオは場代の1億円を払っても、手もとに8億円残ります。大儲けして、しかも負け抜けできる。残りの8人はそれぞれ8750万円の借金を背負って三回戦に進出することになります。

     ◆

 現在自分が必要とする金額が8億円以上でないかぎり、第4例がいちばんお得な選択肢でしょう。つまり、ほとんどの参加者がこの敗者復活戦でめざすべきは、できるだけの多額の金を稼いで負け抜けすること、ということになります。

 ただし、カンザキナオに限っていうと、本来彼女が敗者復活戦にエントリーしたのは、賞金を得て秋山をドロップアウトさせるためだったのですから、8億円では不足です。彼女だけは、できるだけ多くの金を稼いだうえ、勝ち抜けすることが必要になるはずですが、彼女がそこまで考えていたのかどうかよくわかりませんね。

 この「リストラゲーム」は、負けることをめざすゲーム、というより、勝つことを目的としないゲーム、というべきでしょうか。これってゲームとして成立してるのかしら。

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June 24, 2007

『ライアーゲーム』の収支

 甲斐谷忍『ライアーゲーム』(2005年~2007年集英社、4巻まで、505円+税)は、ある架空のゲームを設定し、登場人物たちがその必勝法を探して知恵をしぼる、というマンガです。『カイジ』+『デスノート』という感じですね。

 昨日は、TVドラマバージョンの総集編+最終回スペシャルをフジテレビが三時間も放映してました。TVではえらく倫理的な結末の三回戦でしたが、雑誌連載中のマンガもそうなのかしら。

 で、このマンガ、ゲーム設定や展開はおもしろく思ってたのですが、ゲーム主催者の意図がよくわかんなくて。とくに経済的にどう考えてんのか。TVでは万俵大介=北大路欣也が黒幕で、ぐふふ、とかやってましたけど。

 そこで。

     ◆

 わたしはライアーゲームの主催者である。

 これからライアーゲームを開催するわけだが、わたしはどのような収支を考えてこのゲームを進行させているのか教えよう。

     ◆

 一回戦、ふたりの人間が、貸し与えられた1億円ずつを時間内に奪い合う。勝者は敗者から奪った金額分を賞金として得る。勝者も敗者も借りた1億円は主催者に返還する。返還できなければ借金となる。

 ひとつのゲームで、勝者が敗者の1億円をすべて奪った上で、二回戦に行かずに賞金の半額を払いドロップアウトすると、わたしは最高で5000万円を得ることができる。しかし、勝者がドロップアウトせずに二回戦に進んでしまってはわたしの儲けは存在しない。

 もし勝者が敗者から1万円しか奪わなかったら、ドロップアウトしてくれてもわたしの儲けは5000円である。

 二回戦は22人で開催されたのだから、一回戦は最低22ゲーム施行された。ただし、一回戦から二回戦へのドロップアウト率がゼロという前提で22ゲームである。そしてその場合、わたしの儲けもゼロである。

 人間の欲は深いものだ。心理学にくわしいわたしは、一回戦の勝者は、ドロップアウトせずに必ず二回戦に進むものだと予測している。ドロップアウトしてくれた方がわたしの収益は上がるのだが、そうならないようにいろいろ努力をしているのだから、我ながら矛盾した行為である。

     ◆

 二回戦は、参加する22人中ひとりだけが勝者。大きな金額が動くのだが、実はわたしは金を出していない。勝者ひとりが敗者21人から21億円を手に入れる。

 ここで二回戦の勝者がドロップアウトしてくれたら、わたしは勝者が獲得した金額の半分、10億5000万円を手に入れることができるのだ。しかしそうならなければ、わたしの儲けはゼロである。実際主人公はドロップアウトせずに三回戦に進んでしまい、わたしはまったく儲けることができなかった。

     ◆

 敗者復活戦では9人が参加して8人が勝ち抜けする。ここでは敗者ひとりが拠出する1億円を勝者の8人で分ける。わたしには儲けも損もない。

 というつもりで、最初参加者に説明しておったのだが、実はこれが大まちがい。

 参加者全員に1億円分の小切手を渡し、この金額がアッチ行ったりコッチ行ったりしててわかりにくくなってるのだが、もし、参加者が小切手を使用せずゲームが終了すればどうなっていたか。

 参加者全員が未使用の小切手をそのままわたしに返還して、ひとりだけゲームから脱落。残りの8人が1250万円ずつの賞金を手にして、三回戦に進む。って、この賞金誰が出すんだよっ。わたしである。

 敗者復活戦の最後でカンザキナオが指摘したように(説明は少しヘンだが)、敗者復活戦では、わたしは無条件に1億円の損をするのである。うう、わたしはバカである。

     ◆

 敗者復活戦の勝者8人が三回戦へ参加する前のドロップアウトは想定していない。敗者復活戦が開催されているとき、参加者たちはドロップアウトに必要な金額を5000万円ではないかと噂しあっていたが、実は1億円である。これではだれもドロップアウトしない。

 ドロップアウトしてくれないと、わたしはどんどん損をするばかりなのだ。それなのにドロップアウトしにくいこのような設定を作ってしまう。これでわたしが収益を目的としていないことがわかっていただけるであろう。

     ◆

 そして三回戦では、主人公たちのグループ9人とは別のユニットが存在することがわかった。こちらも9人のグループである。おそらく彼らの多くも敗者復活戦を経て、勝ち上がってきたのであろう。

 二回戦の獲得賞金は21億円。この半分をドロップアウトのために支払っても10億円以上残る。この条件をけって三回戦に進もうという人間がそんなにいるはずがない。

 さらに敗者復活戦がなければ、向こう側のユニットの二回戦は9ゲーム、さらに一回戦は最低でもその22倍の198ゲームもおこなわれたことになる。これでは手間もそうとうなものである。必要経費ばかりがふくれあがる。さすがに趣味のヒトのわたしにとっても、これはキビシイ数字である。

 だから、当然向こう側のユニットの9人も、主人公側と同じ経過で選ばれたものである。その場合、そちらでも敗者復活戦が開催されているから、わたしはさらに1億円の損をしている。

  三回戦では、きわめて大きな金額が動く。札束が実際に移動しているが、しかし、あんなものは見せ金である。どちらにしても三回戦の勝者がドロップアウトしてくれなければ、わたしに儲けはない。

     ◆

 というわけで、『ライアーゲーム』4巻終了までのわたしの収支は、収入は一回戦でのドロップアウトによるものだけ。敗者復活戦での2億円がマイナスされる。さらに人件費、諸費用を加えて、大幅な赤字である。大きな組織が関与していて、大きな金額が移動しているゲームなのだが、意外と収支はしょぼいのであった。しくしく。


※次回に続きます。

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June 21, 2007

朝日ソノラマ解散

 今、ネットのニュースで知りました。

 そうかー、解散しちゃうかー。かつて「サイボーグ009」のソノシート持ってたけど、たしか朝日ソノラマのだったと思います。でもやっぱ、太陽のマークの新書版、サンコミックスにはお世話になりました。雑誌「マンガ少年」もすべて買ってましたよ。

 最近なら「ネムキ」、ときどき買ってます。おもしろい連載作品が多いけど、どうなるのかが心配。

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June 17, 2007

ちょっとひと休み

 6月17日本日、気分転換に日帰りで京都に行ってきました。

 お目当ては、京都国際マンガミュージアムで開かれた、日本マンガ学会のシンポジウム。わたしは学会員じゃないんですが、一般にも公開されてたので、京都国際マンガミュージアムの見学がてらシンポジウムに参加してきました。

 昨年の11月に開館したマンガミュージアムの現在は、みんなゆかに座り込んでマンガを読んでる、というご近所のかたのマンガ喫茶状態になってるみたいです。エアコンも効いてて根性入れればかなり量のマンガが読めるはず。

 今やってる特別展の「海洋堂フィギュアミュージアム展」はかなり見ごたえがありましたよ。フィギュアを眺めてるとにこにこしてしまうのは何なんでしょうね。こっちも含めれば千円の入館料でした。

 京都国際マンガミュージアムは小学校の建物を改装して使用しているのですが、シンポジウムはもと講堂だと思われる多目的映像ホールで開かれました。体育館、というわけでもなく、以前は学芸会とかが開かれてたスペースなんでしょう。最近はこういうスペースは学校からなくなってますよね。

 シンポジウムのテーマは事前には「世界のマンガ事情」でしたが、直前に「世界の日本マンガ事情」に変更されたようです。第一部が「ヨーロッパ(フランス、スペイン、イタリア)」、第二部が「アメリカ」、第三部が「東アジア(韓国、台湾、中国)」。

 わたしは時間の都合で、第三部の途中で中座しましたが、なかなかおもしろいシンポジウムでした。パネラーはこちらのかたがた

 第一部のヨーロッパについては、フランス事情についてはこれまでもけっこう情報があったのでそれなりの知識がありましたが、スペインやイタリアについては初耳の話が多かったです。あとはドイツについても知りたかったなあ、ドイツにはTOKYOPOPドイツもあることだし。

 第二部のアメリカはいちばん興味のあるところ。ライバル会社であるVizの成田兵衛氏とTOKYOPOPの松橋祥司氏が並んでるところなんか、なかなか目撃できないんじゃないかしら。ふたりとも、学会のシンポジウムのパネラーというより企業向けプレゼンを見てるよう。

 TOKYOPOPは、シンポジウム参加者に自社単行本を無料で200冊配ってて、わたしがもらったのは Kaori Ozaki著『IMMORTAL RAIN』4巻、9.99ドルです。シンポジウム参加費五百円のもとがとれてしまった。こんなところでも営業してるとは。

 興味深かったのは、複数の演者から日本マンガの翻訳と翻訳料の問題を指摘されたこと。今まで気づかなかった話題で、ちょっとびっくり。

フェデリコ・コルピ「現在のマンガからのイタリア語訳は1本2万円、大学一、二年生のアルバイトで誤訳ばかり」
マット・ソーン「わたしが90年代にマンガの英訳をしていたとき1ページ17ドル、これが最高」「現在、TOKYOPOPで1ページ3~5ドルだろう。これでは生活できない」「Del Reyが出版している『のだめ』の翻訳はクソです」

 マット・ソーン氏によりますと、2002年にTOKYOPOPが、マンガを日本と同様に右開きにして、単行本の値段を10ドル以下にするという大改革をおこなった結果、現在アメリカでの日本マンガの隆盛につながったのは確かですが、コストダウンの結果、翻訳料にしわよせがきていると。欧米で『のだめ』がブレイクしないのは、翻訳の問題が大きいという指摘です。こりゃ日本人にはわからないよなあ。

 あと、気になった話題を羅列。

・欧米のコミックが邦訳されるとき、部数は一巻3000部程度。

・フランスでは「漫符の解説本」が出版されている。

・イタリアではテレビ局開設を規制する法律がなく、1980年代には600から800のテレビ局があった。そのため、日本で1980年代までに制作されたアニメの「すべて」を5年間で放映しつくしてしまった。

・欧米で最初に翻訳された日本マンガは、イタリアでの『グレートマジンガー』。

・『キャンディ・キャンディ』はイタリアで200万部の大ヒット。このためイタリアで講談社および作者公認の続編マンガが制作された。作者はイタリア人女性で、手塚治虫のアシスタント経験者(!?)。

・『西洋骨董洋菓子店』が韓国で映画化進行中(!)。

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June 15, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過2

前回からの続きです)

 お騒がせしております。

 唐沢俊一氏および幻冬舎とは、現在も交渉中です。

 幻冬舎側からの連絡が、先週の最後が6/9(土)、その後今週になって6/13(水)に二通のメールがありました。で、一日おいて本日6/15(金)の13時ごろ、幻冬舎からメールがあったのですが、これが一週間以上前、6/7に来たメールとまるきり同じ文面。あれ、わたしタイムスリップしちゃった? ここ一週間の交渉はなかったことになったのか?

 どう考えても手違いで出されたメールとしか思えなかったので、10分後すぐに、それを指摘する返信を出しましたところ、1時間後に修正のメールが来て、本日は以後二通のやりとりがありました。どうにもまあ、いったいいつになったら解決(あるいは決裂)するのやら。でも最終局面にはなってるような気がします。結末は近いのか。来週中には何とかならないか。

 現在の交渉内容につきましては、ここに書きたいっ。書いてグチりたいっ。のですが、相手が存在することですので、現在は自己規制させていただきます。

(以下業務連絡)
 幻冬舎Y様、6/16は地元におりますが、6/17は早朝より外出する予定ですので一日じゅう連絡できないかもしれません。よろしくお願いします。


※次回に続きます。

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June 11, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過

前回からの続きです)

 えー、お騒がせしております。

 ブログの更新頻度がずいぶん少なくなってますが、申し訳ありません。マンガを話題にする通常モードに早く戻りたいなあ。唐沢俊一氏および幻冬舎との交渉は、遅々として進んでおりません。

 理由のひとつは幻冬舎からの解決策提案が、えらくのーんびりされているからでして、最初の提案が6月7日木曜日の昼ごろ、次が一日あいて6月9日土曜日の21時。で、現在6月11日月曜日の22時ですが、まだ次のメールはありません。

 おーい幻冬舎Yさーん、できましたらもう少しスピードアップできませんでしょうかー?

 唐沢俊一氏のほうは、とっくにバックレてしまわれてまして、唐沢氏のサイトで「☆現在の状況のご報告(6/9)」という告知がなされました。

幻冬舎の法務担当者からの勧告で、今後、漫棚通信さまへの
連絡の窓口を、幻冬舎編集部一本に絞らせていただく
ことになりました。

 「ことになりました」って幻冬舎からわたしに一方的な通知があっただけですが、この告知、6/9と日付がはいってますけど、ホントは6/10の夕方にアップされたものです。実際6/9の夜、わたしが確認のために唐沢氏に送ったメールに対しても、すでに返答がなされなくなっております。

 この文章は、もう漫棚通信からのメールは無視すっからね、幻冬舎にまかせちゃったし、という意味ですね。メールでの唐沢俊一氏の軽妙洒脱な文章が読めなくなって残念です。

 というわけで、現在幻冬舎からのメール待ちです。

 このブログの次の記事が、解決のご報告になると良いのですが。


※次回に続きます。

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June 06, 2007

新・これは盗作とちゃうんかいっ

前回からの続きです)

 昨日から本日にかけても、少し進展がありました。

 昨日夜には、幻冬舎の担当者のかたからメールをいただきまして、本朝、わたしから返答のメールをお送りしました。幻冬舎としての対応をお聞きしたかったのですが、残念ながら現在のところまで、再度のメールはありません。重ねて、お待ち申し上げております。

 また本朝、唐沢俊一氏よりメールをいただきました。昨日、わたしが書きました「サンナイン、ほんまは読んでないんとちゃうん?」という疑問に対しましては、きちんと返答していただきありがとうございます。

 唐沢氏が、『太陽の子サンナイン』のコピーをお持ちでおられるのは納得いたしました。ただし、単行本全三巻の全ページのコピーではなく、とびとびのページであるとのこと。ご友人から本を借りて読まれ、その「時間内での通読の記憶とメモ」で当該の書物を書かれるつもりであったことも了解いたしました。

 今後は、幻冬舎からのメールを待ちましてわたしの対応を考えたいと思っております。唐沢氏から今後の解決方法につきましていろいろとご提案いただいておりますが、そのご返事は、幻冬舎の再度の対応を見させていただいた後のことになると思います。

 わたしとしましても、できれば建設的な解決策をとれれば、と考えております。よろしくご了解お願いします。


※次回に続きます。

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June 05, 2007

続・これは盗作とちゃうんかいっ

前回からの続きです)

 昨日から本日にかけて、いろいろありまして。

 まず、唐沢俊一氏から早々に謝罪メールをいただきました。そして、唐沢氏のサイトには「ご報告(6/5)」という文章が新たに追加されました。すばやい対応には感謝しております。

 唐沢氏からのメール内容は、基本的には「ご報告(6/5)」と大きくは違いません(ただしもう少し細かく書かれております)。ただし、現在まで幻冬舎からの連絡はまだありません。それを待って、今後のわたしの対応を決めることになると思います。その旨、唐沢氏へもメールいたしました。


 ただし、現状でもわたしの不満はなお残っております。

(1) ひとつは、唐沢氏のサイトに新しく書かれた文章のうち、

・大いに参考にさせていただいた
・ある作品のストーリィを紹介するという性格上、参考にさせていただいたサイトとの記述の非常な類似のあることも事実
・『漫棚通信』の記述より多くのものを得ている

 という部分です。

 昨日、『新・UFO入門』からの引用をコンピュータで打っていて気づきましたが、これがまたすぐにできてしまうのです。実はここにいちばん時間がかかるだろうと憂鬱だったのですが、わたしのブログの文章をコピペして、ちょっと修正を加えるだけ。実際、職場に7時前に出勤して、仕事開始の9時までにはほとんど仕上がってました。

 これほど似ている文章が、「参考」「類似」ですまれされてしまうのは、わたしにはきわめて不満です。

(2) 次に、『太陽の子サンナイン』について唐沢氏はいろいろと釈明をされていますが、『空飛ぶ円盤のすべて』についてはどうなのかという点。わたしはこれがいちばん気になっています。問題が、『サンナイン』というフィクションの要約の仕方にだけに矮小化されていないか。

(3) みっつめは、唐沢氏が本当に『空飛ぶ円盤のすべて』と『太陽の子サンナイン』の原著にあたられているのか、というわたしの疑問があります。しつこいようで申し訳ありませんが、わたしには『新・UFO入門』の該当部分は、わたしのブログのみをソースにしているように思えてならないのです。

 とくに『サンナイン』について。唐沢氏のメールによりますと、唐沢氏は友人から譲り受けたコピーを所有されているとのことでした。しかしあの、のり付けが甘くてすぐバラバラになってしまう集英社コンパクト・コミックスを、コピー機にかけようという人が存在するとは、にわかに信じられません。

 ここはひとつ、唐沢氏が『サンナイン』を所有しすでに読了されていることを、わたしに納得させていただければなあと考えています。たとえば、ラストシーンに登場するジェット機の名前とか、グレート・マスターの姿形を、わたしに教えていただくとかすれば、疑いも氷解するでしょう。

 上記三点、もし可能でしたら、よろしくご検討お願いいたします。


※次回に続きます。

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June 04, 2007

これは盗作とちゃうんかいっ

 あー胃が痛い。

 昨夕、ソファに寝っ転がって、唐沢俊一『新・UFO入門 日本人は、なぜUFOを見なくなったのか』(2007年幻冬舎新書)を、へらへらと楽しく読んでおりましたところ。

 自分がかつてブログに書いた記事と、ネタがかぶってるところもあるなあ。ふーん。

 アレ?

 ……

 アレレレレ?

 こ、これは、オレが書いた文章と、まるっきりおんなじやんけっっっ!!!

 はぁはぁ。待て待て。落ち着け。というわけで風呂に入ってからもう一度、過去の自分の記事と見比べながら読み直し。

 これは似てるというレベルじゃねえぞっっっ!!!

 棒を飲んだよう、というのはこのことかしら。胃のあたりがどーんとしてきて、結局昨夜はもんもんとして眠れませんでした。

 『新・UFO入門』のどの部分かといいますと、山川惣治とUFOのかかわりを書いた「第6章 影響を受けた者たち-三島由紀夫と山川惣治」の、「『少年ケニヤ』の原作者もUFOを目撃した」「UFOから生まれた漫画『太陽の子サンナイン』」の項。133ページから140ページにかけてになります。

 ここは、『少年王者』『少年ケニヤ』で有名な絵物語作家、山川惣治が、空飛ぶ円盤を呼ぼうという団体、CBA(宇宙友好協会)にいれあげてたことを書いた部分。

 これに対して、わたしがブログに書いた記事がこれ。

山川惣治と空飛ぶ円盤(その1)
山川惣治と空飛ぶ円盤(その2)
山川惣治と空飛ぶ円盤(その3)

 2005年11月11日より三回に分けて書いてます。

 問題部分のひとつは、平野威馬雄『空飛ぶ円盤のすべて』からの要約と引用。もひとつは山川惣治『太陽の子サンナイン』からの要約と引用部分。


◆『空飛ぶ円盤のすべて』

 以下、『新・UFO入門』134-135ページから↓。

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 平野威馬雄『空飛ぶ円盤のすべて』(高文社)によれば、山川氏はあのハヨピラのUFOピラミッド建設にまで関わっていたというのである。平野氏の本には、

「わたしが始めて(ママ)空飛ぶ円盤と呼ばれている宇宙船を見たのは、昭和三六年の六月である」

 という、山川氏のUFO体験談が雑誌『たま』2号からの転載という形で紹介されている。山川はもともと円盤に興味があり、実在を確信して『少年エース』という作品内に円盤を登場させたところ、CBAから接触があり、彼らから宇宙人とのテレコン(テレパシー・コンタクトの意)を勧められたという。まず山川夫人が風呂上りに自宅屋上でテレコンをしてみると、果たして円盤がやって来た。だが、家族みんなで屋上へ駆け上ってみると、もう消えている。山川だけ仕事に戻るが、今度は屋上に残っていた夫人・長男・長女・次男・次女の5人が円盤を目撃。だが、呼ばれて山川が上ってみるともう消えている。
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(ネット上で読みやすくするため段落で一行空けています)

 対してわたしのブログはこんな感じ↓。

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 この本に、雑誌「たま」2号から転載される形で、山川惣治の手記が掲載されています。

わたしが始めて(ママ)空飛ぶ円盤と呼ばれている宇宙船を見たのは、昭和三六年の六月である。

 山川惣治はもともと円盤に興味があり、実在を確信して「少年エース」という作品内に円盤を登場させたところ、CBA(宇宙友好協会 Cosmic Brotherhood Association)から接触があり、彼らからテレパシー・コンタクト、略してテレコンをすすめられたという経緯。テレコンとは、頭の中で円盤を呼んでいると、それに答えて空飛ぶ円盤が飛来するというものだそうです。

 まず山川夫人が風呂上りに自宅屋上でテレコンをしてみると、円盤がやって来ます。家族みんなが屋上へ駆け上ってみると、もういない。山川惣治だけ仕事に戻りますが、今度は屋上に残っていた夫人・長男・長女・次男・次女の5人が円盤を目撃。山川が上ってみるともういない。
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 引用部分が同じなのはしょうがないとしても、要約の部分は、似てる似てないというより、わたしの記事を修正して使ってるだけじゃんかよっ。

 その後『新・UFO入門』ではこう続きます↓。

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 これが繰り返されて、その夜は円盤が7回飛来したが、結局彼だけは円盤を見ることはできなかった。しかし、その2日後、彼もやっと、円盤の目撃を実現させる。

 乳白色の洗面器ほどの大きさの円盤が幻のように目の前の空をかなりゆっくりと飛んでゆくのを目撃(その夜、円盤は12回も飛来したという)して以来、山川は円盤を何度も目撃するようになる。あるときはダイダイ色に輝き、青白く輝き、乳白色に見えるときもあった。その速度は音速の10倍以上であろう。空を見上げる視界のはじからはじまで、ひゅーっとまっすぐに横切る。または中天から垂直に降下したり、空中で円を描いて飛び去ることもあったという。
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 わたしのブログではこれ↓。

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 これが繰り返されて、その夜は円盤が7回飛来しましたが、結局山川は円盤を見ることはできませんでした。彼が初めて円盤を目撃したのはその2日後のことです。

ほどなく、乳白色の洗面器ほどの大きさの円盤が幻のように目の前の空をかなりゆっくりと飛んでゆくのを初めて目撃した。

 その夜、円盤は12回飛来したそうです。その後も山川惣治は円盤を何度も目撃します。

あるときはダイダイ色に輝き、青白く輝き、乳白色に見えるときもある。その速度は音速の10倍以上であろう。空を見上げる視界のはじからはじまで、ひゅーっとまっすぐに横切る。または中天から垂直に降下したり、空中で円を描いて飛び去る。

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 わたしが引用としたところを、『新・UFO入門』では地の文の中に取り入れてますが、内容はまったく同じ。

 以下、『新・UFO入門』135-136ページ↓。

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 山川自身はCBAの説に沿って、空飛ぶ円盤を以下のように考えていたらしい。

「円盤に乗って飛来する宇宙人は非常に美しい人間」
「発達した遊星の人々は、宇宙連合をつくり、大宇宙船を建造し、それに各遊星の人々がのりこみ、格納庫に円盤をつみこみ、地球の近くの大気圏の宇宙に停滞して地球を観測している」
「すでに戦争という野蛮な時代を終わり、病気もなく、皆長生きで若々しいといわれる宇宙人たちは、宇宙時代にとりのこされた野蛮な星地球を心配して観測している」
「宇宙人たちは地球に愛の手をさしのべ、戦争をやめ、核爆発をやめるよう、地球人と接触しようとつとめている」

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 わたしのブログでは↓。

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 山川惣治はCBAの説に沿って、空飛ぶ円盤を以下のように考えていました。

「円盤に乗って飛来する宇宙人は非常に美しい人間」
「発達した遊星の人々は、宇宙連合をつくり、大宇宙船を建造し、それに各遊星の人々がのりこみ、格納庫に円盤をつみこみ、地球の近くの大気圏の宇宙に停滞して地球を観測している」
「すでに戦争という野蛮な時代を終わり、病気もなく、皆長生きで若々しいといわれる宇宙人たちは、宇宙時代にとりのこされた野蛮な星地球を心配して観測している」
「宇宙人たちは地球に愛の手をさしのべ、戦争をやめ、核爆発をやめるよう、地球人と接触しようとつとめている」

*******

 おんなじやないかいっ。この引用も、わたしが考えて選んだものなんだよ。だれがやってもこういう引用になると言うのかっ。


◆『太陽の子サンナイン』

 続いて、『サンナイン』のストーリー要約。以下、『新・UFO入門』の136-137ページ↓。

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 『太陽の子サンナイン』は、1967年に、集英社コンパクト・コミックスの一環として、全3巻で発行された作品である。舞台は、南米・ペゼラ国という架空の国。モデルはベネズエラであろう。実際、作中で主人公たちは国境を越えてブラジルに行ったり、コロンビアに行ったりしている。

 主人公は10歳の少年、陽一。 陽一は普通の少年だったが、12歳の誕生日が近づくにつれ、超人的な力を発揮し始める。実は彼の死んだ母は日本人、そして父親は宇宙人だったのである。

 12年前の干魃の年、村に空飛ぶ円盤が降りてきて、ミリオンと名乗る宇宙人が現れた。彼は不思議な力で雨を降らし、地球の科学では作れない機械を使って農園を作り、人々を助ける。ミリオンは日本人移民の娘と結婚し、生まれたのが陽一だった。陽一が誕生したとき、天空に9つの太陽(空飛ぶ円盤)が現れた。これがタイトルの“サンナイン”である。
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 そして、以下がわたしのブログ↓。

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 「太陽の子 サンナイン」の舞台は、南米、ペゼラ国という架空の国です。国境を越えてブラジルに行ったり、コロンビアに行ったりしてますから、地理的にはベネズエラあたりをモデルにしてるらしい。

 主人公は10歳の美少年、陽一です。 陽一は12歳が近づくにつれ、超人的な力を発揮し始めます。彼の亡くなった母は日本人、そして父親は宇宙人でした(!)。

 ある飢饉の年、空飛ぶ円盤が降りてきて、ヒト型宇宙人であるミリオンが現れました。彼は不思議な力で雨を降らし、先進的な機械を使って農園を作り、人々を助けます。

 ミリオンは日本人移民の娘と結婚し、生まれたのが陽一。陽一が誕生したとき、天空に9つの光(=空飛ぶ円盤)があらわれ、これが「サン・ナイン」であります。
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 絵物語のストーリー要約ですから、十人いれば十とおりのものができるはず。それがこの類似です。ほとんどそっくり。

 さらに続いて『新・UFO入門』137-138ページ↓。

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 ミリオンは、インカ帝国の末裔たちの生活のため、インカの宝物を売って資金を得る(いいのか?)。しかし、そのころクーデターでペゼラ国の政権を奪取したゴステロ大統領がこの宝に注目し、ミリオンと陽一の母を殺害してしまう。

 サンナイン・陽一は、父譲りの超能力と科学力で、ゴステロ政権に対抗する地下組織や先住民たちと協力して、革命を起こし、ゴステロを倒す、というストーリーである。
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 以下、わたしのブログから↓。

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 ミリオンは、インカ帝国の末裔たちの生活のため、インカの宝物を売って資金を得ます(←ちょっとどうか)が、そのころクーデターでペゼラ国の政権を奪取したゴステロ大統領がこの宝に注目し、ミリオンと陽一の母を殺害してしまいます。

 サンナイン・陽一が、ゴステロ政権に対抗する地下組織や先住民たちと協力して、革命に成功するまでが全体のストーリー。
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 つっこみどころまで同じかよー。

 『新・UFO入門』138ページ↓。

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 ストーリーは絵物語らしく波瀾万丈、と言えば聞こえはいいが行き当たりばったりで、アマゾン奥地に忍者の一族がいたり、UFOならぬUMA(未確認生物)で有名なジャイアント・ギボンが登場したり、少年活劇ものの王道として話が進むかと思うと、突如陽一が円盤に乗って宇宙母船団を訪れ、宇宙連合の惑星首脳者、グレート・マスターに面会するなどという、コンタクト・ストーリィになったりして、話がかなり迷走する。さらに、地球人と宇宙人の提携を邪魔しようとする陰謀団、ブラック・シンジケート(しかしダイレクトな団名である)が登場してくるのである。
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 忍者、ジャイアント・ギボン、グレート・マスター、ブラック・シンジケートが登場しますが、すべてわたしがブログで触れたエピソード。逆に言えば、ブログで触れられていないものは『新・UFO入門』にも登場しません。

 そして『サンナイン』のラスト。『新・UFO入門』138-139ページ↓。

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 宇宙人の文化が地球にもたらされると、戦争はなくなり、病気もなくなり、人間は神のような存在になる(これを大宇宙主義と言うらしい)。これでは戦争で儲けるブラック・シンジケートは商売あがったりなので、ゴステロ大統領に資金を提供し、水爆ロケットを建造させ、当時戦争中のベトナムに撃ちこんで第三次世界大戦を起こそうという計画を立てる。陽一はグレート・マスターから、ブラック・シンジケートの野望を砕くようにとの指令を受けて、水爆の破壊に見事成功。ペゼラ国の民衆革命も成功するが、ブラック・シンジケートはまだ残っている。最後は円盤からのメッセージで、

「地球はブラックにねらわれている。第三次大戦がおこれば地球はほろびるのだ。おまえの母の国、日本へかえれ! 日本は神にえらばれた国だ、宇宙船の地球への友情をただしく日本の人々にしらせるのだ」

 という言葉が伝えられ、その命に従い、ジェット機で日本に向かう陽一を、富士山上空で、宇宙母船群が見守っているというシーンで終わる。
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 わたしのブログではこういう終わりかた↓。

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 宇宙人の文化が地球にもたらされると、戦争はなくなり、病気はなくなり、人間は神のように気高い人格になる。これを大宇宙主義と言うらしい。これでは戦争で儲けるブラック・シンジケートとしては困ります。そこで、ペゼラ国のゴステロ大統領に資金を提供し、水爆ロケットを建造させ、当時戦争中のベトナムに撃ちこんで第三次世界大戦を起こそうという計画。このあたり007的。

 陽一はグレート・マスターから、ブラック・シンジケートの野望を砕くようにとの指令を受けて、水爆の破壊を見事に成し遂げます。ペゼラ国の革命も成功して大団円。ただしブラック・シンジケートはまだ残っています。円盤から声が聞こえます。

「地球はブラックにねらわれている。第三次大戦がおこれば地球はほろびるのだ。おまえの母の国、日本へかえれ! 日本は神にえらばれた国だ、宇宙船の地球への友情をただしく日本の人々にしらせるのだ」

 富士山上空で、ジェット機に乗った陽一を宇宙母船群が迎えるシーンでオシマイ。
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 さあどんなもんでございましょう。まだ言いたいところもあるけど、このあたりにしておきます。


 『新・UFO入門』のこの部分には、わたしが書いた文章以上の情報が何もありません。わたしのブログを読んだだけで書ける文章です。ホントに原著にあたってるのかどうか、疑わしいったらない。

 確かにわたしの記事も、本の要約と引用をしてるだけではあります。要約するなら誰がやっても同じと思われるかもしれませんが、その要約と引用に芸があるよう、おもしろく読めるように努力してるつもりです。

 本の要約と引用に著作権があるか、創作物か、それともこれはたんなるアイデアにすぎないのか。法律的なことはよくわかりません。しかし少なくともわたしの気持ちの中では、これは盗作、盗用だと思ってます。ほんとにもう。唐沢氏は好きな作家だっただけに、どうにもやりきれませんねえ。

 アッチは売れっ子作家にして朝日新聞書評委員。と、飛ぶ鳥を落とす勢いの出版社。対するコッチは零細ブロガー。勝負にはならないかもしれませんが、一応、この記事のアップと同時に抗議メールを送っておきました。どんな反応があるかしら。

 あー胃が痛い。


※次回に続きます。

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June 01, 2007

ジャバウォッキーとは

 ジャバウォッキーは「Jabberwocky」と書きます。キャロルが『鏡の国のアリス』に書いた詩と、テニエルの描いた竜のようなジャバウォックはコチラ

 何が何やらわからない英語ですが、マーチン・ガードナー注釈『鏡の国のアリス』(1980年東京図書、高山宏訳)によりますと、「英国ノンセンス詩の白眉」であり、ジャバウォック=邪馬魚鬼と訳されてます。この詩はキャロルが作ったデタラメ英語からできていますのでわからなくて当然。さらにこの詩、鏡文字で印刷されてましたから、ますますわからない。

 この名を冠されたマンガ、久正人『ジャバウォッキー』1巻(amazonbk1)2巻(amazonbk1)(2007年講談社、各552円+税)が二巻同時発売。

 

 恐竜好きのかたがたによりますと、直立恐竜モノというジャンルが存在するそうです。時代は19世紀末(?)、恐竜の子孫である直立恐竜と人間が同居する世界。ハードボイルドなヒト型直立恐竜と、イギリス人女性スパイが正義と世界平和のために戦うお話。

 絵はブラックアンドホワイトのコントラストをきかせた、フランク・ミラーのようなタッチ。というより、異形のヒーローが活躍することから考えると、マイク・ミニョーラそのものですね。19世紀のヨーロッパを舞台にした伝奇的ストーリーとウンチクは、アラン・ムーア/ケビン・オニール『リーグ・オブ・エクストラ・オーディナリー・ジェントルメン』を思わせます。小説でいうなら、キム・ニューマン『ドラキュラ紀元』シリーズか。

 『リーグ・オブ・エクストラ・オーディナリー・ジェントルメン』の黒幕はマイクロフト・ホームズとジェームズ・ボンドのおじいちゃんでしたが、『ジャバウォッキー』の秘密結社のボスは、モンテ・クリスト伯三世。なかなかにかっこいい設定です。

 日本マンガは海外作品から多くの影響を受けてきましたが、最近の作品でここまでモロなのはひさしぶり。でも、換骨奪胎はできているかな。西太后が赤ん坊のころの毛沢東を、翼竜を使う暗殺部隊に襲わせるストーリーは、けっこうわくわくします。こういうのはアチラの人では思い浮かぶまい。

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