個人的にイタい
唐沢なをき『まんが極道』1巻(2007年エンターブレイン、660円+税、amazon、bk1)が発売されました。マンガ業界の魑魅魍魎的あれこれを、悪意と毒と愛(←そうか?)を込めて描いたギャグマンガ。『漫画家超残酷物語』(2005年小学館、714円+税、amazon、bk1)と同系統の作品です。二冊まとめてどうぞ。
『まんが極道』に登場する、ひと知られずエロマンガを描きためる天才少年マンガ家、鉛筆下書きを雑誌掲載する人気マンガ家、編集者に枕営業をする女流マンガ家たちの顛末は。永島慎二マンガのパロディだった『漫画家超残酷物語』よりも、いかにもありそう率と悪意が50%増となっております。
実はわたしも親から「マンガ極道」と言われ続けてましたので、この言葉ひとごとではありません。わたしの場合は別にマンガ描いてたわけじゃなくて、単に買って読んでただけですけどねー。どこが同居する家族から見てゴクドーだったかと言いますと、スペースと時間なんでしょう。使ってた金額はこづかいの範囲内だったからまだたいしたことがなかったし。雑誌がいけません。これを捨てずにとっておくと、へたすると重量で家庭=家屋が崩壊しますし、虫がわくんだこれが。で、わたしの知らないうちに、いっぱい捨てられてしまいました。とほほ。
てなことを書いても、あああ、うすいっ。この程度ではゴクドーではないっ。マンガ家じゃなくて読者の立場ならば、『漫画家超残酷物語』『まんが極道』に登場するような、マンガのモトネタを指摘してはマンガ家にえらそーに意見する読者、マイナーなマンガ家を愛するあまり彼が売れると怒り狂う読者、ぐらいにはならな×○◆□……(イタくなってきたので以下略)。
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