楽しい生活マンガ『それでも町は廻っている』
アマゾンやビーケーワンを利用する立場としましては、これはもう何としてでも1500円以上送料無料にしなくてはいけないわけでありますが、この調節にこないだまで利用してたのが、松森正/ひじかた憂峰『湯けむりスナイパー』と井浦秀夫『AV烈伝』。1500円に足らないとき、一冊ずつ注文するのですな。
でも両シリーズともそろってしまったので、よく知らなかったけどアマゾンでジャケ買いしてみたのが、これ。
○石黒正数『それでも町は廻っている』1巻(amazon、
bk1)2巻(amazon
、
bk1)(2006年少年画報社、各533円+税)
書影を見ていただければわかるように主人公の歩鳥(ほとり)はメイドさんのかっこをしてます。女子高生がメイド喫茶でアルバイトをしているという設定で、連載第1回で彼女、すべって転んでおもいっきりガーターベルトとパンツ(←メイドさんてのはそうなのか?)をおっぴろげてます。流行にのった設定と描写で、いったいどうなることかと心配したのですが、このマンガ、このあとジミな展開でなかなか良かった。
舞台はひなびた商店街。メイド喫茶である意味はまったくなくて、そこには商店街のオヤジたちがサボりにきてるだけ。主人公が商店街にお買い物に行ったり、学校で補習を受けたり、町内会で一泊旅行に行ったり。歩鳥の弟妹が迷子になる「だけ」のお話や、主人公が弟と夜中の町を散歩する「だけ」のお話があったりして、のーんびりした生活マンガだなあ。
下ぶくれ顔の歩鳥は、連載が進むにつれてどんどん色気がなくなり体型が幼くなり、萌え絵から離れていってます。だから入浴シーンやパンチラがあってもどうということはなくてあんまりサービスカットになってませんが、そっちのほうがよろしいかと。
著者の趣味のミステリ風味やSF風味の回もアクセントでいい感じ。連載誌はヤングキングアワーズ。本日発売の2007年7月号では、表紙イラストで主人公が「めいど!」(←メイドと毎度をかけてあるんだそうです)と言ってます。夏には3巻が発売される予定です。
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