「ジョー」月旦
ここのところずっと「とことん!あしたのジョー」見てましたら、主題歌が一日じゅう頭の中でぐるぐると回り続け。
いちばん良かったのは塚本晋也による、「ジョー」スタッフ(出崎統・荒木伸吾・金山明博・浦上靖夫)のインタビューです。アニメは奥が深いね。ちょっと期待はずれだったのが、ちばてつやと出崎統の対談。やっぱここには梶原一騎がいてほしかった。
「ジョー」をいかに見るか、という点でいちばん驚いたのが、国生さゆり。「ジョーは愛の物語である」 ジョーを物語の中心となる動かない触媒として考え、ジョーの存在がすべての登場人物の愛情を励起していく、という考え。てなことをきちんとしゃべってくれたわけではありませんが、きっとそういうことを言いたいんだろうと。
いやー、国生すごいわ。感心しました。そして、島本和彦が熱かった。ジョーのあしたが力石である、という自説を熱く熱く語る語る。
井上伸一郎も氷川竜介もケッコウでございました。岡田斗司夫は座談がうまいねー。でも聞いてるその場ではなるほどと思っちゃうのですが、あとから考えると、「ジョー」の旧オープニングアニメのできがすばらしい、というのはごもっともですが、力石が死なずに年をとると丹下段平になる、というのはひねりすぎでしょ。
キレがなかったのが唐沢俊一と香山リカ。唐沢俊一はお疲れなのかな、フツーのことを言ってただけで、香山リカは、高度成長期のジョーと現代の格差社会を比較するのは、ちょっと方向性がどうか。
いずれにしても、数日間楽しませていただきました。
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