世界アニメーション映画史
アタマがアニメーション方面に行っちゃってますので、ついでにこれもご紹介。
かなり古い本ですが、伴野考司/望月信夫『世界アニメーション映画史』(1986年ぱるぷ)。監修が森卓也、編集と発行がアニドウの並木孝。ハードカバーのでかい本でして、定価は税別6500円でした。目次を引用しますと、こんな感じの本。
第一部 漫画映画の誕生
序章 アニメーションの発祥
第1章 サイレント期のアメリカ漫画映画
第2章 グレートアメリカンムービー/W.D
第3章 ディズニーの競争者たち
第4章 アヴェリー派(スクール)
第5章 UPA
第二部 新しいアニメーションの流れ
第6章 抽象アニメーション
第7章 人形アニメーション/チェコスロバキア
第三部 世界アニメの時代
第8章 アメリカ[UPA以後]
第9章 カナダ[マクラレン以後]
第10章 フランス
第11章 ドイツ/ベルギー
第12章 イギリス/イタリア
第13章 東欧諸国
第14章 ソビエト連邦
第15章 中国およびその他の国々
第16章 日本(アニメ超々大国への道)
補章 コンピュータ・アニメーション
わたしこれ、いつどこで手に入れたのかなあ、新刊だったか古書だったか記憶がないのですが、日本にはこの手の類書がほとんどありません。ですから調べものには重宝させていただきました。横書きの造本で、文字が小さくて一行が長いものだから、ちょっと読みとおすにはつらい本でした。もとは雑誌「アニメージュ」に1978年創刊号から1981年まで連載されてたものです。
で、先日、新聞に紹介されてて知ったのですが、このようなDVDが発売されております。
○世界アニメーション映画史 第1集全5巻セット(アニドウ・ライブラリー/コロムビアミュージックエンタテインメント/紀伊國屋書店、税込210000円)
【Vol.1】エミール・コール「ファンタスマゴリア」他、計19作品
【Vol.2】ウィンザー・マッケイ「恐竜ガーティ」他、計8作品
【Vol.3】ラディスラフ・スタレビッチ「映画カメラマンの復讐」他、計8作品
【Vol.4】パット・サリバン「フェリックスの初恋」他、計15作品
【Vol.5】マックス&デイブ・フライシャー「ココと中国人」他、計17作品
○世界アニメーション映画史 第2集全5巻セット(アニドウ・ライブラリー/コロムビアミュージックエンタテインメント/紀伊國屋書店、税込210000円)
【Vol.6】ウォルター・ランツ「ディンキーと赤ずきんちゃん」他、計12作品
【Vol.7】ウィリス・オブライエン「恐竜とミッシングリンク」他、計11作品
【Vol.8】マックス&デイブ・フライシャー<ビン坊&ベティ>「ベティの白雪姫」他、計16作品
【Vol.9】ヴァン・ビューレン<トムとジェリー>「ねず公の危機」他、計14作品
【Vol.10】ウォルト・ディズニー「長靴をはいた猫」他、計14作品
前掲書をもとに編集されたDVDです。
ぐああーっ、欲しいーっ。物欲刺激されまくりですな。あちこちでちらちら見たことがある、あの有名アニメーションが、あなたのお手もとに。一枚4000円ですから、ムチャ高額なわけではありませんが、セットで買うとこれがまたなんと42万円でありますああこりゃこりゃ。
しかも「著作権処理済(上映権付与)」という注意書きを読むと、もしかしたら個人では買えないのかもしれない。ここは地元の図書館にリクエストしておくだけにするべきなのかどうなのか。
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Comments
あ、ほんとだ、こんな小学生のようなマチガイを(恥)。脳が計算結果を拒否していたのですね、失礼しました。
Posted by: 漫棚通信 | April 15, 2007 03:22 PM
10巻で42万円なんだから1枚4万円ですね。
Posted by: 国立珠美 | April 15, 2007 01:09 PM