つれづれに
今日はぼーっとマンガ読んでます。
○岡野玲子『妖魅変成夜話』4巻(2007年平凡社、900円+税)
おおっと、李成潭と龍玉将軍が、牽牛と織女だったとは。って『陰陽師』に登場したツタンカーメンと同じく、難解すぎるよー。
以前にテレビで紹介されてた、見開き2ページが絵の上半分、次の見開き2ページが下半分。という連続4ページでひとつの大きな絵を表現するという実験が見られます。この絵にもきっと暗喩をいっぱい込めてあるはずと思うのですが、すでにマンガの域じゃなくて図像学の知識が必要。『陰陽師』最終巻も含めて、荒俣先生に解説してもらいたいなあ。
○こうの史代『街角花だより』(2007年双葉社、724円+税)
著者の商業デビュー作『街角花だより』とそのリメイク作品、あと短編を集めた本。近作ではよくわかんなくなってますが、1995年のデビュー作品を読みますと、そのふくらはぎ、その手首、その手、その足首。こ、これはもしかして。著者の絵の源流は、モンキー・パンチではあるまいかっ。
○黒田硫黄『セクシーボイスアンドロボ』1巻と2巻(2002年、2003年小学館、933円+税)
TVドラマ春の新作「セクシーボイスアンドロボ」をウチの中学生が見るというので、それならこっちも、と手渡した本。ついでにわたしも読み直し。
いやー、つくづく傑作ですねえ。主人公の女子中学生ニコの造形、この場合は性格や言動ですが、これは他に類を見ないほど斬新。残念ながらTVドラマのお茶の間正義感の枠内では、原作の魅力に遠くおよばない、かな?
あと、浅丘ルリ子が演じてた黒幕。ありゃまるきり「傷だらけの天使」の岸田今日子ですな。
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