あしたのジョーの読み方
明日からNHKBS2で、「とことん!あしたのジョー」と題されたアニメ特集が始まるわけですが、これが何と5日間連続。これに先だち、一昨日の3/24、NHK教育テレビで「ETV特集 あしたのジョーの、あの時代 ~団塊世代 心の軌跡~」という番組が放映されました。
てっきりアニメ特集の露払いかと思ってたら、なーんと、ジョーを通じて、あの時代を語る番組でした。この番組で示されたのは、(1)団塊の世代による、(2)「あしたのジョー」と(3)その時代の読み方、の提示です。
高度成長期に始まって、全共闘運動のもりあがりと挫折に、ジョーのストーリーを重ね合わせる。確かに、ひとつの正しい読み方だと思います。でも、わたしの読み方じゃないなあ。
このブログでは、基本的にできるだけ読者側の世代論的な読み方を廃するようにつとめております。その理由は、わたしの読み方が読者を優位に考えるのじゃなくて、作者の意図を読み取る方向にシフトしているのがひとつ。ま、そういう読み方が好きなんですよ。
もうひとつは、自分とその世代を前面に出した読み方は、世代および時代をこえた普遍性に欠けるのじゃないかと思うから。読み方に普遍性などない、と言われればそれまでですが。
じゃ、おまえの「あしたのジョー」の読み方はどうなんだ、と問われると、これがなかなか形になっておりません。宿題とさせていただいて、あしたからのアニメ特集見ながらゆっくり考えてみることにします。
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