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February 27, 2007

きみは酒井七馬を知っているか

 中野晴行『謎のマンガ家・酒井七馬伝 「新宝島」伝説の光と影』(2007年筑摩書房、1900円+税)読みました。

 酒井七馬と言われても、今は知らないひとのほうが多いのでしょうか。確かに謎のマンガ家で、これまで知られていた(というか、わたしがこれまで知ってた)酒井七馬のエピソードも、あくまで歴史上の「点」であるにすぎませんでした。

○戦前京都でアニメーションを作っていたことがある
○戦後すぐ、すでに関西マンガ界の大御所であった
○関西で『まんがマン』『ハロー・マンガ』を主宰
○手塚治虫と『新宝島』を共作
○赤本ブームで多数の作品を執筆
○三邑会で紙芝居を執筆
○TVアニメ『オバケのQ太郎』などに参加
○西上ハルオと組み、『マンガのかき方』『ストーリーマンガのかき方』『ジュンマンガ』を刊行
○晩年、マンガショーで若きみなもと太郎と会ったことがある
○貧困のなか死亡

 『酒井七馬伝』は、上記の歴史上の「点」=エピソードや伝説の間を埋めて、彼の連続した人生を書こうとする試みです。著者の調査は多岐にわたり、この本は新発見の驚きに満ちています。

 まず「貧困のなか死亡」というのがマチガイというのがわかりました。戦前の酒井七馬については、ほとんどの読者がはじめて知ることばかりでしょう。さらに『新宝島』40万部という話についても疑問あり。『新宝島』奥付には酒井七馬の名だけで、手塚治虫の名がなかったことからトラブルになり、ふたりは絶縁したと思われてました。ところが実はそうでもなく、一応は手打ちとなり、手塚の宝塚時代まではふたりはそれなりのつきあいをしていたそうです。

 さて、本書でいちばんスリリングなところは、『新宝島』はどのように描かれたか、という点。以前から言われていたように原作・酒井、絵・手塚なのか、それとも酒井が絵コンテまで作っていたのか、さらに原作の原型が手塚作品『オヤヂの宝島』なのか。著者の推測は、『新宝島』製作過程でふたりに濃密な師弟関係があったというものです。

単なる師弟関係ではない、七馬と手塚の間の緊張関係がそれぞれの力を超えた作品を生み出した。(略)手塚は七馬と出会うことで手塚たりえた、とでも言おうか。アニメーターであり、アメリカ風のバタ臭いタッチにあこがれた酒井七馬が目指した新時代のマンガを、若き手塚治虫の手で具現化したのが『新寶島』であり、その後、手塚はよりドラマ性を追求するようになり、七馬は絵にこだわっていく。ふたりの方向性が偶然ひとつになった奇跡とも言える合作だったといえるだろう。

 オリジナル『新宝島』の映画的手法は、アニメーター出身の酒井七馬と、ディズニーばりの絵を描くの手塚治虫の合作で可能になったという説。酒井七馬は、アマチュア手塚が真にプロになるための「師」であったに違いない。なるほどっ。

 緻密な調査と考察で、酒井七馬の人生を通してマンガ史を概観し直す試み。いい本でした。それにおもしろい。今後あちこちで引用される基礎的文献となるでしょう。

 ただし現在、ほとんどの日本人が『新宝島』を読むことができません。

 手塚治虫はのちに講談社全集版『新宝島』というリメイクを描きましたが、これはもうまったくの別作品。この作品が世に出ることで、オリジナル『新宝島』は封印されてしまいました。酒井七馬の業績とともに。酒井七馬を「謎」にしたのは、手塚治虫であるとも言えます。

 サブタイトルの『「新宝島」伝説の光と影』とは、もちろん、光は手塚治虫、影は酒井七馬を意味しているのでしょうが、手塚治虫自身の内面の光と影を指しているのかもしれません。

 オリジナル『新宝島』こそ、日本マンガ史における最大の封印作品。戦後マンガの出発点であるはずの手塚/酒井版『新宝島』を、現代のわたしたちが読めないという状況が、不幸です。本書の出版をきっかけに、復刻してくんないかしら。

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February 25, 2007

マンガの書体の問題

 今からひとのフンドシで相撲をとるわけですが、わたしの記事『マンガの中の外国語:「のだめカンタービレ」の場合』にトラックバックをくださった「日本語練習中」は、フォントデザイナーの内田明氏のブログです。ここに、マンガのフォントについての話題がときどき書かれてます。マンガ表現とフォントとの関係について語られており、興味深いので、メモ。

ビッグコミックの学参アンチック、2006/4/9
学年誌の学参アンチック、2006/4/29
アンチゴチがマンガさ使はれはじめる頃のことば調べてみっぺ、2006/5/12
手塚治虫のフキダシ、2006/5/17
小学館のフキダシはinDesignだったのか、2006/8/6
アンチゴチと非漢字、2006/8/29
デザ現10月号特集書体の選び方、2006/9/27
世界のマンガ展@京都国際マンガミュージアム、2006/10/30
山岸凉子の四角いフキダシ、2007/1/26
『のだめカンタービレ』の「写植」指定、2007/2/18
『のだめカンタービレ』の外国語表現、2007/2/19
タイポスのマンガデビューとマンガ表現上の役割、2007/2/21
フランス語吹き替え版「プリごろ太」にオススメの書体、2007/2/23
藻前ら『湾岸ミッドナイト』にオススメのゴシック体フォントば教えて、2007/2/25

 すっごくおもしろそう、というにおいがぷんぷんするのですが、なんせ基礎知識がないのでむずかしいっす。いまだにトゥルータイプフォントとかポストスクリプトという言葉が出てくるとアタマをかかえてしまいます。

 “タイポス系書体(モリサワ「フォーク」)”と言われて、ぱっと思いうかばないとね。わたしサンプル見ないとわかりません。ちなみにモリサワフォークはコレ。学参アンチックはコレ。それ以前にタイポスとは何かを知らなかったのですが、あるページによるとこういう歴史を持ったものだそうです。

 ちなみに双葉写植という会社の、マンガ写研書体がコレ。で、これをデジタルフォント化したのがコレだそうです。そうかー、あのおどろおどろしい書体は、淡古印っていう名前だったのかー。で、古印とは何かとなると、こういう一覧がありまして、いやもう、書体とかフォントに足を踏み入れますと、えらいことになるのでありました。

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February 23, 2007

実験は限りなくギャグに近づく

 こんな本を見つけました。

・マット・マドン『コミック文体練習 99 Ways to Tell a Story: Exercises in Style』(2006年国書刊行会、大久保譲訳、1900円+税)

 レーモン・クノー『文体練習』(1996年朝日出版社)は、あの『地下鉄のザジ』の作者が、ひとつのエピソードを99の文体で書きわけるという超絶的な実験をして有名になった本。書くほうも書くほうですが、日本語に訳した人もたいしたものです。けどすみません、わたし読んでません。

 で、この本はそれをマンガでやってみたもの。原著は2005年。アマゾンに飛びますと、中身がすこしだけ立ち読みできますのでどうぞ。

 ひな形となるマンガはこういうもの。ノートパソコンで仕事をしていた男が、立ち上がってリビングへ行く。階上からガールフレンドの声がして「いま何時?」 男が答えて「1時15分だよ」 「ありがとう!」 男は冷蔵庫を開けてながめるのですが、「いったい何を探していたんだっけ」 これが1ページ8コマで表現されています。

 さて、これをいかにマンガ文体を変えて表現するか。なんせ99とおりだからなあ。

 著者も最初は地味にまじめにやってたのですが、こんなコトを延々と続けてますと、いつしかギャグに近づいていきます。著者があえて意識したものではないでしょうが、どうしてもそうなっちゃう。日本でも実験マンガといえば、赤塚不二夫から江口寿史らを経て現代のとり・みきや唐沢なをきまで、ギャグマンガ家の専売みたいになってますしね。

 以下は描かれたマンガをわたしがテキトーに分類し直したものです。

 最初は視点の変化が多い、これはけっこう思いつきます。

・一人称視点(古典的実験マンガ)
・カメラを二階に固定(ガールフレンド視点ですね)
・カメラを冷蔵庫内に固定(CMとかにありそう)
・カメラを戸外に固定
・クロースアップだけ
・室内固定カメラ(複数あり)
・宇宙の果てから超拡大までズームイン
・部屋の中央に回転カメラ


 絵の実験、もっといくらでもありそう。

・線が無く影だけで描く
・シルエットのみで描く
・極端に単純化
・線を多く(ガロ系マンガのように)


 マンガ的記述の実験。おなじみの技法ではあります。

・漫符の多用(これを英語ではエマナータEmanataと言うそうです。はじめて知りました)
・登場人物が読者に話しかける
・心の声の多用(複数あり)
・写真マンガ(日本なら久住昌之。ヨーロッパやラテンアメリカには商業的に存在するそうです)
・ヒトコママンガ
・30コママンガ
・手と記号のアップだけ
・コマの外を描いてみる(これはおもしろい、コマの外には異世界が広がってるのね)
・無機物がしゃべる(いかにもマンガ的)
・主人公の表情が笑ってる、セリフは同じ
・主人公の表情が不機嫌、セリフは同じ
・横長のコマだけ(石森章太郎『ジュン』ですな)
・縦長のコマだけ(石森章太郎『ジュン』ですな)
・ドールハウスを横から見たコマワリ


 ホントに実験、ここが腕の見せどころ。

・音だけ、絵なし
・構成要素のカタログ、動きなし
・シナリオ、鉛筆の下書き、ペン入れなど、作品の完成までを見せる
・時間の逆行
・自制の変化(日本語ではちょっとムリ)
・回文で時間の逆行(何がおもしろいんだか)
・アナグラム(何がおもしろいんだか)
・地図(何が……もうやめます)
・カラーの実験
・クノーの『文体の練習』のストーリーを組み込む
・デジタル(0と1だけで描く、わけわかりません)
・グラフ(もう何が何やら)
・交通標識ふう絵記号
・映画ふう絵コンテ
・カリグラム
・コマの中に字だけ、絵なし
・円環構造→モニタを見ている男が映っている写真を見ている男が映っているモニタを見ている男
・時間が止まっているなか、カメラだけが移動(時間よとまれ)
・まちがいさがし


 いちばん日本人にもなじみがあって簡単なのが、既成作家、あるいは既成ジャンルのスタイルのパロディです。言っちゃ何ですが、やろうと思えば、いくらでもできます。

・バイユーのタピストリー(マンガの歴史をふりかえって)
・ロドルフ・トプファー(小野耕世に準じた表記)
・イエロー・キッド
・リトル・ニモ(たのみますから訳でネモと書くのはやめていただきたい。日本語訳が確立されてる固有名詞はそれに従ってくださいよ)
・クレイジー・キャット
・タンタン
・怪奇コミックス
・アメコミ・ヒーロー
・ジャック・カービィ(カービィのスタイルはモノクロでも迫力あるなあ)
・戦争マンガ
・恋愛マンガ
・ファンタジー
・エド・ウッド
・西部劇
・探偵マンガ
・子どもマンガ
・擬人化された動物マンガ(黒いネズミのパロディマンガが描かれないのは日本もアチラも同じですな)
・ロバート・クラム
・デイヴィッド・マッツケーリ、ベン・カッチャー、アート・スピーゲルマンなどオルタナティブ系
・スコット・マクラウド
・新聞マンガ(コミック・ストリップ)
・政治風刺
・広告マンガ(複数あり)
・コンドームの公共広告(こんなのがあるんですねえ)
・宗教勧誘マンガ(こんなのもあるんですねえ)
・ジャパニーズ・マンガ・スタイル(やっぱ現代の本にはこれがなくちゃ)


 作品自体がパロディ→風刺になってるもの。

・メタレベルでマンガを批評(これには笑いました。「突然、冷蔵庫の扉を開ける手の主観的なショットに切り替わるために」「読者は否応なしに他者/作者の立場に置かれ同一化を強いられる」)
・過剰なキャプション→絵を圧迫(手塚もやってましたね)


 意味不明のもありまして、「Opposite(正反対)」てのは、何が描いてあるのかさっぱり。


 演出を変化させる、マンガ的じゃなくて映画的、小説的だったりもします。

・独白
・回想
・ドッペルゲンガーの登場
・翌日の物語
・語り手が次々に変化していく
・酒場での笑い話にしてしまう
・赤ん坊から老人まで時間が経過(複数あり)
・超古代から現代まで時間が経過
・神の視点
・世界じゅうをカメラが移動
・カメラの前のオーディションにしてしまう
・絵は同じでセリフを変化させる
・セリフは同じで場面、登場人物を変化させる
・冷蔵庫をなくす(おいおい)
・ガールフレンドがいなくなる(こらこら)
・主人公がいなくなる(これが全編のオチです。ここまでくると意識したギャグとしか思えません)

 実験マンガのカタログといった感じの本です。おもしろいかと言われれば正直ビミョー。日本ではギャグマンガ家が日常的にやってることでもあります。でも、海の向こうにも同じようなこと考えてる連中がいることがよくわかる。一部には感心するようなネタもありました。スコット・マクラウド『マンガ学』(1998年美術出版社)に興味のあるようなかたなら、読んでみてもいいんじゃないかしら。

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February 21, 2007

ジャック・コールとプラスティックマン

 『Playboy: 50 Years: The Cartoons』(2004年Chronicle Books)という本がありまして、アメリカの雑誌『Playboy』の50周年記念出版のうちのひとつ。プレイボーイ誌に載ったヒトコママンガを集めた豪華本です。その巻頭に掲載されてるマリリン・モンローふうの美女のマンガ、これを描いたのが、ジャック・コール。

 400以上の作品を集めたこの本でも、ジャック・コール作品は10作品にのぼり、1950年代のプレイボーイ誌を代表するマンガ家であったことがわかります。

 ジャック・コールはプレイボーイ誌でおとな向けヒトコママンガを描く以前、別の顔を持っていました。彼は子ども向けスーパーヒーロー「プラスティックマン」の創造者。プラスティックとは、石油から作られたプラスティック製品のことじゃなくて、伸び縮みするという意味ね。1941年にジャック・コールにより生み出されたプラスティックマンは、その名のとおりゴムのような体を持ったヒーローです。ファンタスティック・フォーのミスター・ファンタスティックや映画『Mr. インクレディブル』のママのモトネタであり、かつて神話時代の水木しげるがマネしたマンガでもあります(書影はコチラのページ、上から三つめ。『マンガ古書マニア』などの著者である江下雅之氏のサイト)。

 はじめてプラスティックマンの名を知ったのは、『SFマガジン』1972年12月号、小野耕世のエッセイ『プラスティック野郎』でした。のち『バットマンになりたい』(1974年晶文社)に収録されました。それ以来、わたしはこのマンガが読みたくて読みたくて。

 精神的にはまともなミスター・ファンタスティックらと違い、ほとんどすべてのコマで体のどこかを伸ばしたり変形してなきゃ気がすまない、どこか狂的とも言えるプラスティックマン。アメリカのWikipediaにリンクしておきます、こんなやつね。プラスティックマンにつかまっていっしょに飛んでるのは、相棒のWoozy Winksです。コッチはLambiek Comiclopediaのコールのページ。

 で、2001年に発行されたジャック・コールの評伝を読んでみました。作者は、『マウス』を描いたアート・スピーゲルマンと、デザイナーのチップ・キッド。

・Art Spiegelman and Chip Kidd 『Jack Cole and Plastic Man: Forms Streched to Thier Limits!』(2001年Chronicle Books)

 今、日本のアマゾンから買うと高くつくので、アメリカアマゾンでペーパーバックをマーケットプレイスに注文しました。そっちのほうが、送料含めてもお安い(到着に日数はかかりますが)。

 内容は評伝と、マンガの復刻。マンガの復刻の主なものは、プラスティックマンが「The Eyes Have It」(Police Comics #22, 1943)、「Sadly-Sadly」(Plastic Man #26, 1949)、「The Plague of Plastic Peaple」(Plastic Man #22, 1950)の3つと、Woozyを主人公にした番外編「Woozy: Dopi Island」(Plastic Man #22, 1950)、そしてクライム・コミックの「Murder, Morphine and Me!」(True Crime, 1947)の計5本。その他にもコールの描くポップな絵がいっぱい見られます。

 ところがねー、こちらはプラスティックマンにポップで笑える作品を期待しておったのですが、なんつっても編著者がひねくれ者のアート・スピーゲルマン。最初の「The Eyes Have It」でびっくり。

 誰もがかわいがらずにはいられない、すっごく可愛い目を持った幼児、彼はなぜか精神的ショックで口がきけなくなっています。彼をしつこく追い回して殺そうとしているのが悪人スフィンクス。あれこれあってたくさんの殺人が行われたうえ、スフィンクスもでっかい熊罠に頭を挟まれて死んじゃう。一応のハッピーエンディングで、しゃべれるようになった幼児が明かす真相は。

 幼児の父親は、狂気におかされ自分の妻を毒殺。息子を鎖で監禁し虐待をくり返します。これを知った近所のひとたちが、父親を襲い沼に沈めてしまう。助けられた幼児ですが、養子に行った先で物乞いに利用されます。さらにスフィンクスが幼児を金で譲り受けるのですが、実はスフィンクスは、生きていた父親であった! どうです、この陰惨な話。プラスティックマンの最初にこんな話を持ってくるなよー。

 二作目の「Sadly-Sadly」は傑作。顔と声があまりにかわいそうで、彼を見る人がみんな金を与えたくなってしまう犯罪者、Sadly-Sadly Sandersの話。彼に会うと、現金輸送車のガードマンも、宝石店の店員も、泣きながら彼に金や宝石をあげてしまいます。プラスティックマンがSadly-Sadlyを逮捕しようとすると、彼をかわいそうに思った街のひとびとが暴徒と化してプラスティックマンに襲いかかる。ひっぱられ、伸ばされ、結ばれ、ぺちゃんこにされるプラスティックマンの姿は、悪夢のようなギャグです。

 三作目、「The Plague of Plastic Peaple」では、悪人の作った薬のせいで、街のみんながプラスティックマンと同じ、ゴムの体を手に入れる話。街中のみんな、首がのびたり手がのびたり変形したりして、自分の体で遊んでいる光景、これもまた悪夢です。

 このあたりになると、プラスティックマンもまったく落ち着きがありません。すべてのコマで変形をくり返しています。首をのばしたり手や足をのばしたり、車に変形したり、耳を洗濯ひものごとく伸ばしてカラダを洗濯物に変形させたり。カラダをオモチャにしちゃいけませんっ。上司に怒られてるときも首がだらーんと股間のあたりまで落ちてます。おまえホントに反省してるか?

 五作目の「Murder, Morphine and Me!」、プラスティックマンのシリーズではありませんが、これが問題作。食堂のウエイトレスがヤクザとつきあいだして、売春、麻薬と転落。ギャングの抗争にまきこまれるという悲惨なお話。ラストは朴訥で親切だと思ってた食堂のオヤジが組織のボスだった、というオチにあぜんとします。

 この作品に、主人公(♀)がヤクザに注射器の針で眼球を刺されそうになるアップのシーンが存在するのですが(実は夢オチ)、これがFredric Wertham博士の『Seduction of the Innocent』に取り上げられ攻撃されました。マンガは教育に悪い、というわけですね。これがアメリカのコミックス・コードができる遠因になったらしい。

 アート・スピーゲルマンによりますと、ジャック・コールはウィル・アイスナー(『Spirit』の作者でアイスナー賞にその名を残すビッグネーム)とハーヴェイ・カーツマン(『MAD』で活躍、のちプレイボーイ誌で『リトル・アニー・ファニー』)をつなぐミッシング・リンクであるということになるのですが、このあたり、もっと勉強しないとよくわかりません。

 ジャック・コールはプレイボーイ誌で活躍中の1958年、43歳のとき突然のライフル自殺でこの世を去っています。わたしこれを知らなかったものですから、読んでてびっくりしました。小野耕世先生、書いてくれてなかったからなあ。どおりでスピーゲルマンがあちこちに不吉な印象を与える文章をちらばめてると思った。プレイボーイ誌のヒュー・ヘフナーにあてた遺書も掲載されてますが、結局死の理由は不明です。

 ブックデザインのチップ・キッドが、巻末20ページにわたって、コールの絵をコラージュした「作品」を掲載してます。これはいらなかった……かな。

 実は、もっとマンガが掲載されてるかな、もっと笑えるのじゃないかなと期待して買った本でした。しかしコールの暗い部分に注目する編集で、その点欲求不満です。作品そのものをたくさん読んでみなくちゃね。DCコミックスから『The Plastic Man Archives』という復刻シリーズも出てるのですが、ハードカバーでユーズドでも高いからなあ。迷えるところであります。

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February 18, 2007

斎藤美奈子、竹内本を読む

 マガジンハウスのPR誌『ウフ.』、ふつうは書店で無料で配ってるものらしいのですが、ウチの近所にそんな書店はありませんので、アマゾンで2007年2月号を250円出して買ってみました。理由は斎藤美奈子の連載エッセイ『世の中ラボ』で、竹内一郎『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』が取り上げられてると知ったから。

 タイトルは、『「見た目」だけではわからない評論社会』です。

 論旨としては、「マンガ評論」としてより何より「評論」としてあかんやろと。

マンガ以前の「評論」としてこの本には欠陥が多すぎるのだ。(略)第一に根本的な方法論がまちがっている。百歩譲ってまちがいではないにしても古すぎる。

 そして、伊藤剛『テヅカイズデッド』を紹介して以下のように。

と、このような本を傍らに置くと『手塚治虫=ストーリーマンガの起源』の拙劣さはいっそう際立つ。なぜって竹内本は伊藤本が否定した「史観」のそのまた以前、手塚治虫こそが「起源」だという「通説」をまるで自分の発見のように語っているわけだから。ブロガーの非難が竹内本に集中したのも、片一方ではこんな本が出ていたのが一因といえるだろう。

 このあと、サントリー学芸賞選評に対する批判が続きます。

 ごもっともな読み方です。こう読むのがふつうだよなー。実は手塚治虫に関する本というのは、批評的に書かれたものから軽いエッセイまで含めると、それこそ山のように出版されています。ところがねー、ほとんどがダメダメなんですよー。そこへ学術的な衣をまとった竹内本。けっこう期待して読み出したんですけどね。オビの「日本初の本格漫画評論!」がちょっと怖かったけど。それがまた、まえがきを読んだだけで腹が立つ本だったとは。

 斎藤美奈子のエッセイの締めはこう。

そしてマンガ批評のプロパーは、ブログではなく、文芸誌なり総合誌なりに、この件をきちんと寄稿すべきである。でないと、また同じようなことがくり返されるだろう。

 いや、たしかに正論なんですけどね。メインストリームの評論家の言葉だなあと。ユリイカあたりなら載せてくれるかな。

 この文章、今回の事件がネット上で話題になったことについても触れられてますが、「口さがないブロガーたち」「マニアがひしめいている上、ネットコンシャスでもあろうマンガ評論界」「ここで話題にされたら、あっという間に噂が噂を呼び」なーんて書かれてるけど、コレハオレノコトカ。そんなに口さがなくはないつもりですよっ。


【追記:2007年2月19日】

 ポケットに突っ込んであったメモが出てきました。昨年12月下旬に地方新聞文化欄に掲載された、サントリー学芸賞授賞式レポート。

授賞決定の発表後に、漫画研究者などから「漫画評論の先行研究を踏まえていない」などの批判が挙がっていた。これに対し、選考委員の三浦雅士氏は「批判があることは承知しているが、竹内氏の受賞作は、一定の水準に達している。著者の年齢、その分野の状況などで、受賞には運不運がある」と説明。竹内氏は「手塚氏の書いたものを丁寧に裏づけし、学際的研究の土壌をつくったことが評価されたと思っている」と語った。

 サントリー学芸賞さえなかったら、「ネットでバカにされてる本」だけですんだのにねえ。なまじ受賞したばかりにこんなに有名に。 

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February 16, 2007

若いマンガ

 よしもとばなな「なんくるない」のカバーイラストで有名になったタイ人マンガ家、ウィスット・ポンニミットの本も、日本ですでに四冊刊行されてます。知らなかったなあ。「everybodyeverything」「タムくんとイープン」「マーマー」「マムアンとマナオ」 最後のはマンガじゃなくて絵本らしいです。このうち、書店で見かけたこれを購入。

・ウィスット・ポンニミット「タムくんとイープン」(2006年新潮社、1300円+税)

 タムくんとは著者ウィスット・ポンニミットの愛称、イープンは日本のことですから、「私と日本」という真正面からのタイトルですね。カバーイラストのカワイイ女の子は、人気のキャラクター「マムアンちゃん」です。マムアン=マンゴーで、彼女の髪形からのネーミングだそうです。

 短編が八つ。そのうち四作品は、ああなつかしい、風刺マンガであります。

 マンガの基本と考えられてきた風刺マンガですが、現在日本では、新聞や週刊誌のヒトコマ・四コママンガとしてわずかに生き残っているだけ。あえて言うなら、久米田康治「さよなら絶望先生」がそうとうにひねくれた風刺マンガの新しい形か。

 そこへ「タムくんとイープン」の諸作品。「川」の主人公はタイから日本に来たばかりの著者自身。日本のあまりの人の多さとスピードに酔ってしまうお話。「鳥」は仮面をつけて生活する日本人の話。「本屋さん」はマニュアルどおりにしか行動できない日本人、「かわいい」はカワイーばかりを連発する日本人の話です。いずれもレトリックをそのまんま絵にしたもの。

 このストレート、直球ど真ん中を見よ。若い、若いなあ。著者は30歳でそんなに若くないですが、表現が若い。そして正面からの社会風刺という態度も若い。まるでかつての虫プロ「COM」の投稿マンガを読んでるような気分になります。

 こういうマンガを読みますと、作品のデキとは別に、日本のマンガやその読者である自分が、いかにスレてしまっているか思い知りますね。日本マンガ、老いたり。マンガは若くていいじゃないか、せまいニッチをめざしたり、絵の完成度ばかり追っててどうしますか。

 その他には、ボーイミーツガールのラブストーリーがひとつ、ファンタジーがふたつ、あとがきマンガがひとつ。完成度はけっして高くありませんが、いずれも視点が、いつも読んでる日本マンガとちょっと違う。

 その落差が新鮮で。著者の他の本も読んでみることにします。

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February 14, 2007

『らんぷの本』二冊

 愛媛みやげのミカンがうまくてうまくて。いろんな品種があって、「せとか」というのは、でかいわ甘いわ値段も高いわ。これだけ甘みが強いのはすごい。ただ酸味をまったく感じないのがちょっと。もうひとつは「まりひめ」で、甘くて香りもじゅうぶん。こっちのほうが好みかな。

 ひきつづき高畠華宵の話。

 河出書房新社『らんぷの本』シリーズは、画家だけでも、茂田井武、蕗谷虹児、武井武雄、岡本帰一、内藤ルネ、田村セツコ、竹久夢二、長沢節、石原豪人、岩田専太郎、松本かつぢ、などなど。おてごろ価格で文章も多い小画集、たいへんケッコウなシリーズです。

 で、愛媛で買った、華宵関係の『らんぷの本』シリーズ二冊。まずこちら。

・中村圭子「昭和美少年手帖」(2003年河出書房新社、1400円+税)

 これは以前、図書館で借りて読んだことがありました。高畠華宵、山口将吉郎、伊藤彦造、山川惣治、石原豪人、という五人の画家が描く「美少年」だけを集めた、欲張った本です。

 表紙は、高畠華宵描くところの刺青の若衆。すでにエロエロです。華宵の代表的な美少年絵の「馬賊の唄」も見られます。

 伊藤彦造は戦後もかなり長く活躍してました。わたしも子ども時代によく読んでて大好きだったのですが、戦前のものは密度が違う。しかも美少年がねっとりとエロい。「豹の眼」の挿絵は掲載されてますが、「角兵衛獅子」がないのが惜しい。

 この本、マンガにも目配りしてて、「昭和の少女まんがに登場した美少年」「少年まんがに登場した美少年」(後者は青島広志による文章。ほら、テレビでオーケストラを指揮してる、よくしゃべる髪のない音楽家のセンセ)などのコラムもあるのですが、ここはちょっと内容がうすいかな。それより、美少年の顔の描き方の変遷を、鼻・顎・目・輪郭のパーツごとに分けて比較した図がおもしろいです。

 そして「日本の美少年絵画」という小論文は、本来「美少年」という言葉には性的ニュアンスがなかったことを教えてくれます。絵画上、美少年とエロスが切り離せなくなったのは、華宵・彦造以後だという文章などは、ずいぶんと勉強になりますねー。

 もう一冊がこれ。

・松本品子「高畠華宵 大正・昭和☆レトロビューティー」(2004年河出書房新社、1500円+税)

 この本、高畠華宵の画業がコンパクトにまとまってます。美しい絵を多く見ることができ、かつ華宵の生涯も知ることができてよろしいのですが、ずいぶんかたよったつくりの本でした。何がかたよってるかといいますと、女性の絵だけしかないっ。

 華宵が描く美少年の絵は、ほんのちょっとだけという編集。これはあんまりだと思うのはわたしだけなのかしら。しかも華宵に関して、ホモセクシャルのホの字も出てこない。

 たしかに華宵は男性よりも女性を多く描いたに違いなく、女性ファッションデザインにこそ本領があったのかもしれませんが、華宵の本を書いておいて、彼の美少年趣味についてきちんと言及しないでどうしますか。華宵御殿での生活に触れ、「華宵は常にお伽の国の住人であった」と記されているだけじゃなあ。ただし、それでも少しだけ掲載されてる華宵の美少年絵を見ると、隠しきれないエロスが発散されているのですけどね。

 著者は弥生美術館学芸員のかたで、弥生美術館理事長・鹿野琢見は華宵晩年の恩人、館長・古賀三枝子は若いときからの華宵の友人、副館長・森武彦は12歳から華宵の弟子。こういう事情が筆を抑えさせたのかもしれないと考えるのは、邪推に過ぎるかな。

 いずれにしても、この本一冊だけで華宵を知るには不十分、他の本で補完しなければならないのでありました。

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February 12, 2007

高畠華宵大正ロマン館

 仕事のシフトの関係上、連休となることはめったにないのですが、ひさしぶりに二日連続の休みがとれたので、愛媛県にある「高畠華宵大正ロマン館」に行ってきました。

 昭和3年の流行歌「銀座行進曲」で、「華宵ごのみの君もゆく」とまで歌われた超人気イラストレーター、高畠華宵(たかばたけかしょう)。彼のコレクションは東京の弥生美術館が有名ですが、華宵が生まれた愛媛県にも「高畠華宵大正ロマン館」という施設があります。かつては愛媛県温泉郡重信町という住所でしたが、町村合併の結果、今は「東温市」という地名になってます。読みは「とうおんし」、ローマ字で書くと「Toon City」でして、おお、トゥーン・シティじゃないか。

 なーんてお気楽なことを言ってる場合ではなく、「高畠華宵大正ロマン館」は、今、風前の灯の状態になっております。

 「高畠華宵大正ロマン館」は1990年に開館。華宵のご親戚による経営だそうですが、同じ住所の「足立の庄」というテーマパークの一部としてオープンしました。こちらは、日本のあちこちでテーマパークを展開してる、あの悪名高い株式会社ファームによるもの。日本庭園や祭りの資料館、観光闘牛が売りだった「足立の庄」は2001年に閉園。2002年に「愛媛わんわん村」という犬のテーマパークに衣替えしましたが、これもあっというまに2006年に閉園。「高畠華宵大正ロマン館」だけが残されるということになってしまいました。

 高速道路のインターを降りて、南へ。田んぼと農家以外に何もない、という数年前までわたしが住んでた地域と同じなつかしい田舎風景の中を車で10分ほど走った高台、旧「四国わんわん村」のでっかい駐車場に到着します。車のない駐車場はさむざむしい。駐車場の左手の奥から、広大なわんわん村の廃虚、誰もいない庭と犬舎と道を右手に見ながら、外側の細い道をぐるっと回っていきますと、わんわん村の最奥に「高畠華宵大正ロマン館」が見えてきます。

 ここに至るまでに、どんどんと気分が沈んでいきますなあ。連休まんなかの日曜日、午後の早い時間帯でしたが、わたしたち以外の客は若い女性二人組だけでした。そうとうに集客力は落ちているようです。

 「高畠華宵大正ロマン館」は定期的に展示を変更しているそうですが、今はいわゆる「華宵便箋」の展示が主。女性の絵が多くて、わたしが見たかった美少年の絵が少なかったのでちょっと残念。

 ミュージアムショップで買ったのは、図録はちょっと買う気が盛り上がらなかったので、以下の三冊。

・中村圭子「昭和美少年手帖」(2003年河出書房新社『らんぷの本』1400円+税)
・松本品子「高畠華宵 大正・昭和☆レトロビューティー」(2004年河出書房新社『らんぷの本』、1500円+税)
・高畠麻子「華宵からの手紙」(1997年愛媛県文化振興財団『えひめブックス』新書判、952円+税)。

 はじめの二冊は全国どこでも買えるのに、しかもいっぽうは読んだことがあるのに、なんでまたここで買うか、というものではありますが、これはやっぱ旅行先だからですねえ。気持ちが大きくなってる。

 で、「華宵からの手紙」、これがもうけもの。地元ローカルで刊行された高畠華宵の評伝。華宵の兄、高畠亀太郎が残した華宵の書簡から多くの引用がされています。

 華宵の絵の特徴は、なんといってもなまめかしい美少年たち。今の眼で見ると、マチガイナシ、これはエロい、ホモっぽい臭いがぷんぷんする絵です。ところが、大正から昭和初期の読者には、華宵の絵はなんだかよくわからないけどすごく魅力のある絵、であったらしい。その華宵のホモセクシャルな嗜好について他書より(比較的)はっきり書いてあり、華宵作品への影響(とくに華宵の弟子にして養子の高畠華晃との関係)について考察してあるのが、この「華宵からの手紙」です。

 著者は、華宵の親戚で「高畠華宵大正ロマン館」の学芸員のかた。親戚なのにちゃんとしていますし、華宵の手紙が貴重な記録です。あと、華宵といえばなんつっても「華宵御殿」での豪華な暮らし。

海が蒼く夏の光りを反射している。みどり色の風が、白いカアテンをゆする。セセッション式の絨毯に足をなげ、深く腰の入るアームチェアで、華宵先生はしづかにエヂプトの莨(たばこ)を口からはなして語られる。(「少女の国」昭和2年9月号の記事)

 「華宵御殿」とは、大正13年、講談社とのいわゆる「華宵事件」(講談社側からは「華宵問題」。原稿料のトラブルから華宵がライバル誌に移籍した)のあと、華宵が鎌倉に建築して移り住んだ和洋折衷の家。残された見取り図や写真を見ると、バルコニーを持ったスゴク広い洋室に続くトルコ風洋室の書斎。さらにそれに続くトルコ式入り口を持った「アラビアンナイトの世界を再現したような」寝室。

華宵はここで「美少年の愛弟子たち」をかしずかせ、まるで王様のように暮らしていた。

来客があると食事が冷めないように、近所の洋食屋から一品一品を順番に運ばせたり、ラジオ放送が始まってすぐのころは、最新式の高価なラジオを早速購入し、近所中に聞こえるほどボリュームをあげてみたり、

常に美少年の弟子をお供に外出し、数百メートルの距離でもタクシーに乗った。自分が食べたいときには温かい食事が出来ていないと機嫌が悪く、せっかく弟子がつくった食事も冷めたものはひっくり返し、新しいものを作らせた。(「華宵からの手紙」)

 いや、たいしたものです。やっぱスターはこれだけ豪快なことやってくれなくちゃね。

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February 09, 2007

アフィリエイト始めました

 ブログのレイアウトを変更し、左側にアマゾンアフィリエイトが表示されるようにしてみました。

 直接のきっかけは、前々回、マンガ単行本の初出記載についての記事のとき、おまえの文章はどやねん、というご意見をいただいたことですが、確かに、わたしの文章中では言及した本についての情報が少ない。著者とタイトルだけしか書いてないことが多く、出版社、出版年月日、価格などがなくて、読者の立場になってみれば不親切でした。

 あとは、やっぱ本の紹介をするとき、書影がほしい。ただし書影も著作物ですから、ほんとなら雑誌などで書影の写真を載せるのもグレーゾーンらしいです。ネット書店が書影を掲載しているのは出版社とどのような契約になっているのか知らないのですが、今のところアマゾンとアフィリエイト契約してるサイトでの書影掲載は黙認されているようです。

 書影だけを目的にするなら、直接アマゾンの書影にリンクという手もありますし、アマゾンにない書影も紀伊國屋にはあったりします。でもねー、ネット上のリンクは自由じゃん、というタテマエではありますが、商用サイトへこっそりリンクするのは、なんとなく後ろめたい。

 だからといってアフィリエイト始めるというのも、アサッテのほうに行ってないかという気もしますが、とりあえずやってみることにしました。ちょっとはオコヅカイにならないかな、という色気もないことはないですけど、基本的にそういうブログにはしないつもりです。高額商品を紹介し始めたら注意してくださいね。

 あと、一応日本アマゾンと契約してるから、というイイワケを得ましたので、アメリカやフランスのアマゾンに勝手に(こっそりと)リンクするかもしれません。

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February 07, 2007

スキンください

 渡辺和博の訃報に接して、ずいぶんと驚きました。イメージの中ではこのかた、もっとお若いと感じていたのですが、56歳かあ。それにしても早すぎる。「キン・コン・ガン! ガンの告知を受けてぼくは初期化された」(2004年二玄社)という闘病記も出版されていたのですね。

 渡辺和博を最初に読んだのが、「ガロ」1975年8月号。入選作品として「私の初体験」が掲載されました。

 「その日は四月ごろのすずしい日でした」「私は明子さんとゆう女の子が6ヵ月ぶりに私のアパートへ来るとゆうので」「へやをかたずけたり」「カーテンをひいてみたり」「水道の水を出してみたりして」「待っていました」

 主人公のモノローグで始まる、エッセイなのかフィクションなのか、迷わせるようなマンガ。いや、このころはエッセイマンガなんて言葉はなかったから、私小説マンガか。「いう」を「ゆう」と書くことばづかいが、奇妙になまめかしい感じです。絵は、のちのナベゾ作品とほとんど変わりません。安西水丸を思いっきりヘタに模写した感じ。最初から完成されたヘタウマ(ヘタヘタ?)絵柄でした。

 このマンガ、このあとアパートで、昼間から主人公と明子さんがセックスを始めちゃうのですが、明子さんが「今日、ヤバイからサ……。」と言いだしたので、セックスを途中でやめた主人公がコンドームを買いに行くという展開になります。

 で、コンドームを自動販売機で買おうとしたけど、人通りが多くて恥ずかしい。そこで薬局にはいって白衣のオバサンに言うわけです。「スキンください」

 このムズムズするようなあっけらかんとしたような、奇妙な読後感が渡辺和博作品の特徴でした。当時わたしはガロを熟読してた時期だったので、この「スキンください」は記憶に残るフレーズになりました。

 その後、1975年12月号に第二作「公園の夜」を発表。そして「ガロ」1976年1月号、南伸坊による編集後記。「新人・渡辺和博氏は容貌、言動が面白いので、当社に、アルバイトとして採用された」 容貌、言動ってあなた。

 以後、渡辺和博作品はガロに精力的に発表されていきます。わたしにとっては、「金魂巻」より、エンスーエッセイより、やっぱりマンガのひとでした。ご冥福をお祈りします。

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February 06, 2007

初出を書けっ!

 今でこそマンガ単行本には雑誌初出の記載があるのがふつうになりましたが、これがされるには相当な時間がかかりました。

 初出の記載は書誌的記述の基本だと思うのですが、マンガはしょせん子ども向け。マンガの文化的側面なんか、出版社自身がどうでもいいと考えていたのがよくわかります。かつて新書版マンガ単行本には、例外を除いて雑誌初出の記載なんかないのがアタリマエ。雑誌の名前だけ書いてあったり、発表の年月だけ書いてあったりすればいいほうでした。

 初出がふつうに書かれるようになったのは、少女マンガのほうが早かった。集英社マーガレットコミックスは1960年代から存在しましたが、たしか最初はカバーがなかったのかな、そのころは雑誌初出の記載はありませんでした。それが1973年ごろになると、カバーソデか本文か、どちらかに初出の記載がなされるようになりました。「ベルばら」の途中ぐらいからでしょうか。

 1974年、小学館フラワー・コミックス、萩尾望都の「ポーの一族」第1巻が発売されたとき、かなりきちんと初出が記載されてました。でもこれは、「ポーの一族」が短編扱いだったから。長編の「トーマの心臓」になりますと、1巻には「週刊少女コミック昭和49年5月5日号第19号より連さい」、最終3巻でも「週刊少女コミック昭和49年5月5日号第19号より連さい」と同じことが書いてあって、こらこら、手を抜くんじゃない。

 これは最近までやられてまして、吉田秋生「BANANA FISH」最終19巻は1994年発売でしたが、これにも「1985年別冊少女コミック5月号より連載」とありまして、これじゃ何も書いてないのと同じだっ。これが修正されたのは、吉田秋生の次作「YASHA」の2巻(1997年発売)になってからであります。この巻から、やっと各話が何年何月号に載ったかが記載されるようになりました。

 でもそれまでのフラワーコミックスでも、初出があったり無かったり。森脇真末味の本とか書いてなかったよなあ、どうしてなんでしょ。樹村みのり「ポケットの中の季節」とか見ると、小学館雑誌掲載作品はちゃんと初出が書いてあるのに、それ以外は「○年度○月作品」とかね。マジメにやってくれよ。

 白泉社花とゆめコミックスに初出が記載されるようになるのは、1977年ごろで、けっこう遅いです。

 男の子マンガはかなり遅れます。小学館少年サンデーコミックスはわりと早くて、雑誌初出が書かれるようになったのは1975年です。集英社ジャンプコミックスがカバーソデに初出を書き出したのはその10年後、1985年から。少年向けの講談社コミックスがいつから初出を書き出したのか、ごめんなさい、わたしマガジン派じゃなかったものでよくわかりませんが、さらに遅かったのじゃないかな。

 青年誌はもっとダメダメでして、A5判の青年向け講談社コミックス、ヤンマガKCなどが初出を書き始めたのが1988年。小学館のA5判ビッグコミックスあたりになると、なんと1994年まで初出が書かれていませんでした。ほんとにもう。

 いちばんのあかんたれが秋田書店でして、今でも初出を書かないのデフォルトです。たのむから書いてくれよー。あとから調べるとき、いろいろとたいへんなんだよー。

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February 03, 2007

ネット上のマンガ家辞典

 ネット上で、おそらく世界最大のマンガ家辞典と言えるのが、オランダの書店が運営しているlambiek.netの「COMICLOPEDIA」です。なんと9000人以上の紹介があり、わたしも海外マンガ家を調べるときときどき利用させてもらっています。作家の絵を無断で掲載していて、著作権的にはアレなのですが、そこが辞典としてはありがたいところでもあります。

 で、わたしも日本人らしく、外国から日本がどのように見られてるのかけっこう気になったりしますので、lambiek.netで日本人作家の項目を調べてみました。

 現在のところ、日本人作家は203人紹介されてます。以下のひとびと。


会田誠   http://lambiek.net/artists/a/aida_m.htm
青木たかお   http://lambiek.net/artists/a/aoki_takao.htm
赤塚不二夫  http://lambiek.net/artists/a/akatsuka_fujio.htm
赤松健   http://lambiek.net/artists/a/akamatsu_ken.htm
秋元奈美   http://lambiek.net/artists/a/akimoto_nami.htm
麻宮騎亜   http://lambiek.net/artists/a/asamiya_kia.htm
明日賀じゅん  http://lambiek.net/artists/a/asuka_jun.htm
安達哲   http://lambiek.net/artists/a/adachi_tetsu.htm
天野こずえ   http://lambiek.net/artists/a/amano_kozue.htm
新井英樹   http://lambiek.net/artists/a/arai_hideki.htm
いがらしゆみこ  http://lambiek.net/artists/i/igarashi_yumiko.htm
池上遼一   http://lambiek.net/artists/i/ikegami_ryoichi.htm
池田理代子  http://lambiek.net/artists/i/ikeda_riyoko.htm
石森章太郎(石ノ森章太郎)  http://lambiek.net/artists/i/ishimori_s.htm
伊藤潤二   http://lambiek.net/artists/i/ito_junji.htm
乾はるか   http://lambiek.net/artists/i/inui_haruka.htm
犬木加奈子  http://lambiek.net/artists/i/inuki_kanako.htm
井上雄彦   http://lambiek.net/artists/i/inoue_takehiko.htm
岩明均   http://lambiek.net/artists/i/iwaaki_hitoshi.htm
岩村和朗   http://lambiek.net/artists/i/iwamura_kazuo.htm
ウエダハジメ  http://lambiek.net/artists/u/ueda_hajime.htm
上田宏   http://lambiek.net/artists/u/ueda_hiroshi.htm
うえやまとち  http://lambiek.net/artists/u/ueyama_tochi.htm
魚戸おさむ   http://lambiek.net/artists/u/uoto_osamu.htm
臼井儀人   http://lambiek.net/artists/u/usui_yoshito.htm
歌川国芳   http://lambiek.net/artists/u/utagawa.htm
楳図かずお   http://lambiek.net/artists/u/umezu_kazuo.htm
浦沢直樹   http://lambiek.net/artists/u/urasawa_naoki.htm
うるし原智志  http://lambiek.net/artists/u/urushihara_satoshi.htm
遠藤浩輝   http://lambiek.net/artists/e/endo_hiroki.htm
大暮維人   http://lambiek.net/artists/o/oh-great.htm
大島弓子   http://lambiek.net/artists/o/oshima_yumiko.htm
大友克洋   http://lambiek.net/artists/o/otomo_katsuhiro.htm
おかざき真里  http://lambiek.net/artists/o/okazaki_mari.htm
岡田芽武   http://lambiek.net/artists/o/okada_megumu.htm
岡本一平   http://lambiek.net/artists/o/okamoto_ippei.htm
奥浩哉   http://lambiek.net/artists/o/oku_hiroya.htm
尾田栄一郎  http://lambiek.net/artists/o/oda_eiichiro.htm
小田ひで次   http://lambiek.net/artists/o/oda.htm
御茶漬海苔  http://lambiek.net/artists/o/ochazukenori.htm


介錯   http://lambiek.net/artists/k/kaishaku.htm
駕籠真太郎  http://lambiek.net/artists/k/kago_s.htm
柏木ハルコ   http://lambiek.net/artists/k/kashiwagi_haruko.htm
葛飾北斎   http://lambiek.net/artists/h/hokusai.htm
桂正和   http://lambiek.net/artists/k/katsura_masakazu.htm
加藤芳郎   http://lambiek.net/artists/k/kato_yoshirou.htm
鎌田洋次   http://lambiek.net/artists/k/kamata_yoji.htm
河井リツ子   http://lambiek.net/artists/k/kawai_ritsuko.htm
かわぐちかいじ  http://lambiek.net/artists/k/kawaguchi_kaiji.htm
川村美香   http://lambiek.net/artists/k/kawamura_mika.htm
神崎将臣  http://lambiek.net/artists/k/kanzaki_masaomi.htm
菊池久美子  http://lambiek.net/artists/k/kikuchi_kumiko.htm
キクチヒロノリ  http://lambiek.net/artists/k/kikuchi_h.htm
岸本聖史  http://lambiek.net/artists/k/kishimoto_seishi.htm
岸本斉史   http://lambiek.net/artists/k/kishimoto_masashi.htm
木城ゆきと   http://lambiek.net/artists/k/kishiro_yukito.htm
北澤楽天   http://lambiek.net/artists/k/kitazawa_rakuten.htm
衣谷遊   http://lambiek.net/artists/k/kinutani_yu.htm
ヘンリー木山義喬  http://lambiek.net/artists/k/kiyama_henri.htm
鯨堂みさ帆  http://lambiek.net/artists/k/kujiradou_misaho.htm
工藤俊生  http://lambiek.net/artists/k/kudo_toshiki.htm
国友やすゆき  http://lambiek.net/artists/k/kunitomo_yasuyuki.htm
倉金章介  http://lambiek.net/artists/k/kurogane_shosuke.htm
車田正美  http://lambiek.net/artists/k/kurumada_masami.htm
桑田次郎(桑田二郎)  http://lambiek.net/artists/k/kuwata_jiro.htm
高河ゆん  http://lambiek.net/artists/k/kouga-yun.htm
小島功  http://lambiek.net/artists/k/kojima_koo.htm
小島剛夕  http://lambiek.net/artists/k/kojima_goseki.htm
後藤圭二  http://lambiek.net/artists/g/gotoh_keiji.htm
小林清親  http://lambiek.net/artists/k/kobayashi_kiyochika.htm
小林まこと  http://lambiek.net/artists/k/koboyashi.htm
小林源文  http://lambiek.net/artists/k/kobayashi_motofumi.htm


さいとう・たかを  http://lambiek.net/artists/s/saito_takao.htm
坂丘のぼる  http://lambiek.net/artists/s/sakaoka_noboru.htm
坂口尚  http://lambiek.net/artists/s/sakaguchi_hisashi.htm
ハロルド作石  http://lambiek.net/artists/s/sakuishi_harold.htm
貞本義行  http://lambiek.net/artists/s/sadamoto_yoshiyuki.htm
佐藤秀峰  http://lambiek.net/artists/s/sato-shuho.htm
里中満智子  http://lambiek.net/artists/s/satonaka_machiko.htm
沙村広明  http://lambiek.net/artists/s/samura_hiroaki.htm
三部敬  http://lambiek.net/artists/k/kei-sanbe.htm
清水昆  http://lambiek.net/artists/s/shimizu_kon.htm
釋英勝  http://lambiek.net/artists/s/shaku_eisho.htm
珠黎皐夕(珠黎こうゆ)  http://lambiek.net/artists/s/shurei_kouyu.htm
白土三平  http://lambiek.net/artists/s/shirato_sampei.htm
しりあがり寿  http://lambiek.net/artists/s/shiriagari_kotobuki.htm
士郎正宗  http://lambiek.net/artists/s/shirow_masamune.htm
杉浦茂  http://lambiek.net/artists/s/sugiura_shigeru.htm
杉浦日向子  http://lambiek.net/artists/s/sugiura_hinako.htm
杉崎ゆきる  http://lambiek.net/artists/s/sugisaki_yukiru.htm
鈴木けい一  http://lambiek.net/artists/s/suzuki_keiichi.htm
聖りいざ(伊庭竹緒)  http://lambiek.net/artists/s/sei_leeza.htm
千之ナイフ  http://lambiek.net/artists/s/senno-knife.htm
園山俊二  http://lambiek.net/artists/s/sonoyama_shunji.htm
空山基  http://lambiek.net/artists/s/sorayama.htm


高田慎一郎  http://lambiek.net/artists/t/takada_shinichiro.htm
たかなししずえ  http://lambiek.net/artists/t/takanashi_shizue.htm
高橋和希  http://lambiek.net/artists/t/takahashi_kazuki.htm
高橋しん  http://lambiek.net/artists/t/takahashi_shin.htm
高橋ツトム  http://lambiek.net/artists/t/takahashi_tsutomu.htm
高橋ヒロシ  http://lambiek.net/artists/t/takahashi_hiroshi.htm
高橋陽一  http://lambiek.net/artists/t/takahashi_yoichi.htm
高橋留美子  http://lambiek.net/artists/t/takahashi_rumiko.htm
高浜寛  http://lambiek.net/artists/t/takahama_kan.htm
高屋奈月  http://lambiek.net/artists/t/takaya_natsuki.htm
高屋良樹  http://lambiek.net/artists/t/takaya_yoshiki.htm
田河水泡  http://lambiek.net/artists/t/tagawa_suiho.htm
田口雅之  http://lambiek.net/artists/t/taguchi_masayuki.htm
武井宏之  http://lambiek.net/artists/t/takei_hiroyuki.htm
トニーたけざき  http://lambiek.net/artists/t/takezaki_tony.htm
立川恵  http://lambiek.net/artists/t/tachikawa-megumi.htm
立原あゆみ  http://lambiek.net/artists/t/tachihara_ayumi.htm
辰巳ヨシヒロ  http://lambiek.net/artists/t/tatsumi_yoshihiro.htm
館尾冽  http://lambiek.net/artists/t/tateo_retsu.htm
たなか亜希夫  http://lambiek.net/artists/t/tanaka_akio.htm
田中政志  http://lambiek.net/artists/t/tanaka_masashi.htm
谷岡ヤスジ  http://lambiek.net/artists/t/tanioka_yasuji.htm
谷口ジロー  http://lambiek.net/artists/t/taniguchi.htm
谷間夢路  http://lambiek.net/artists/t/tanima_yumeji.htm
玉置勉強  http://lambiek.net/artists/t/tamaoki_b.htm
田巻久雄  http://lambiek.net/artists/t/tamaki_hisao.htm
ちばてつや  http://lambiek.net/artists/c/chiba_tetsuya.htm
月岡芳年  http://lambiek.net/artists/t/tsukioka.htm
つげ義春  http://lambiek.net/artists/t/tsuge_yoshiharu.htm
津野裕子  http://lambiek.net/artists/t/tsuno_y.htm
鶴田謙二  http://lambiek.net/artists/t/tsuruta_k.htm
手塚治虫  http://lambiek.net/artists/t/tezuka.htm
寺田克也  http://lambiek.net/artists/t/terada_katsuya.htm
冬目景  http://lambiek.net/artists/t/toume_kei.htm
友沢ミミヨ  http://lambiek.net/artists/t/tomozawa_mimiyo.htm
鳥山明  http://lambiek.net/artists/t/toriyama_akira.htm


永井豪  http://lambiek.net/artists/n/nagai_go.htm
永島慎二  http://lambiek.net/artists/n/nagashima.htm
ながやす巧  http://lambiek.net/artists/n/nagayasu_t.htm
夏目義徳  http://lambiek.net/artists/n/natsume_yoshinori.htm
魚喃キリコ  http://lambiek.net/artists/n/nananan_k.htm
西炯子  http://lambiek.net/artists/n/nishi_keiko.htm
根本敬  http://lambiek.net/artists/n/nemoto_takashi.htm
能条純一  http://lambiek.net/artists/n/nojo_junichi.htm


萩尾望都  http://lambiek.net/artists/h/hagio_moto.htm
長谷川町子  http://lambiek.net/artists/h/hasegawa_machiko.htm
花輪和一  http://lambiek.net/artists/h/hanawa_kazuichi.htm
林田球  http://lambiek.net/artists/h/hayashida_q.htm
日野日出志  http://lambiek.net/artists/h/hino_hideshi.htm
平田弘史  http://lambiek.net/artists/h/hirata_hiroshi.htm
ヒロモト森一  http://lambiek.net/artists/h/hiromoto_shin-ichi.htm
日渡早紀  http://lambiek.net/artists/h/hiwatari_saki.htm
藤子不二雄  http://lambiek.net/artists/f/fujio-fujiko.htm
藤島康介  http://lambiek.net/artists/f/fujishima_kosuke.htm
藤田和日郎  http://lambiek.net/artists/f/fujita_kazuhiro.htm
藤真拓哉  http://lambiek.net/artists/f/fujima_takuya.htm
古屋兎丸  http://lambiek.net/artists/f/furuya_u.htm
北条司  http://lambiek.net/artists/h/hojo_tsukasa.htm
外薗昌也  http://lambiek.net/artists/h/hokazono_masaya.htm
星野之宣  http://lambiek.net/artists/h/hoshino_yukinobu.htm


松枝尚嗣  http://lambiek.net/artists/m/matsueda_naotsugu.htm
松本大洋  http://lambiek.net/artists/m/matsumoto_t.htm
松本零士  http://lambiek.net/artists/m/matsumoto_leji.htm
丸尾末広  http://lambiek.net/artists/m/maruo.htm
三浦晃子  http://lambiek.net/artists/m/miura_akiko.htm
三浦建太郎  http://lambiek.net/artists/m/miura_kentaro.htm
美樹本晴彦  http://lambiek.net/artists/m/mikimoto_haruhiko.htm
水木しげる  http://lambiek.net/artists/m/mizuki_shigeru.htm
水沢めぐみ  http://lambiek.net/artists/m/mizusawa_megumi.htm
水島新司  http://lambiek.net/artists/m/mizushima_s.htm
水野純子  http://lambiek.net/artists/m/mizuno_j.htm
水野良  http://lambiek.net/artists/m/mizuno_ryo.htm
皆川亮二  http://lambiek.net/artists/m/minagawa_ryouji.htm
みなもと太郎  http://lambiek.net/artists/t/taro_minamoto.htm
峰倉かずや  http://lambiek.net/artists/m/minekura_kazuya.htm
宮崎駿  http://lambiek.net/artists/m/miyazaki_hayao.htm
椋陽児  http://lambiek.net/artists/m/muku_youji.htm
村田雄介  http://lambiek.net/artists/m/murata_yuusuke.htm
室山まゆみ  http://lambiek.net/artists/m/muroyama_mayumi.htm
MEIMU  http://lambiek.net/artists/m/meimu.htm
望月峯太郎  http://lambiek.net/artists/m/mochizuki_minetaro.htm
もとなおこ  http://lambiek.net/artists/m/moto_naoko.htm
森秀樹  http://lambiek.net/artists/m/mori_hideki.htm


矢口高雄  http://lambiek.net/artists/y/yaguchi_takao.htm
矢沢あい  http://lambiek.net/artists/y/yazawa_ai.htm
安彦良和  http://lambiek.net/artists/y/yasuhiko_yoshikazu.htm
山上たつひこ  http://lambiek.net/artists/y/yamagami_tatsuhiko.htm
山下京子  http://lambiek.net/artists/y/yamashita_kyoko.htm
山田章博  http://lambiek.net/artists/y/yamada_akihiro.htm
やまだないと  http://lambiek.net/artists/n/naito_yamada.htm
大和和紀  http://lambiek.net/artists/y/yamato_waki.htm
テリー山本  http://lambiek.net/artists/y/yamamoto_terry.htm
遊人  http://lambiek.net/artists/u/u-jin.htm
ゆでたまご  http://lambiek.net/artists/y/yudetamago.htm
湯村輝彦  http://lambiek.net/artists/y/yumura_teruhiko.htm
横山裕一  http://lambiek.net/artists/y/yokoyama_yuichi.htm
横山隆一  http://lambiek.net/artists/y/yokoyama_ryuichi.htm
吉開寛二  http://lambiek.net/artists/y/yoshikai_kanji.htm
吉田戦車  http://lambiek.net/artists/y/yoshida_sensya.htm
よしづきくみち  http://lambiek.net/artists/y/yoshizuki_kumichi.htm
吉原由起  http://lambiek.net/artists/y/yoshihara_yuki.htm
よしもとよしとも  http://lambiek.net/artists/y/yoshimoto_y.htm


わたせせいぞう  http://lambiek.net/artists/w/watase_seizo.htm
和月伸宏  http://lambiek.net/artists/w/watsuki_nobuhiro.htm

主に海外で活動しているひと
Stan Sakai  http://lambiek.net/artists/s/sakai_stan.htm
Yuko Shimizu  http://lambiek.net/artists/s/shimizu_yuko.htm
Toru Terada  http://lambiek.net/artists/t/terada_toru.htm
Mitsuba Wajima(CHIWAWA)  http://lambiek.net/artists/w/wajima_mitsuba.htm


 これらのひとびとが、とりあえずの日本代表ということになってます。けっこうな人数で、実はわたしが知らない名前もたくさんありました。ただ、ちょっとデータが古くなってて、最近海外に紹介され始めた作家が載ってない。

 気になるところは、さすがに倉金章介をクロガネと読んじゃいかんだろ。あと、どうも立原あゆみは女性だと思われてるようです。安彦良和のページに書影がありますが、あれは「ヴィナス戦記」のダークホース・コミックス版なんでしょうけど、思いっきり別人が描き直してる表紙で本人の絵じゃないからなあ。誰か指摘してあげてください。

 主要作家がいっぱい欠落してるじゃん、という不満もありますが、ま、それを言いだしたらきりがありません。日本で有名かどうかが基準じゃありませんから。

 日本でも小学館が「現代漫画博物館」を出版しましたが、こういうマンガ家辞典は、数秒ごとに古くなっていくものです。本の形より、ネット上にあったほうが改訂しやくすくていいんじゃないかな。そして当然ながら、日本人作家に関しては日本人の手で作ったほうがいいに決まってます。Wikipediaでもまだまだ不十分。どっかがきちんとしたネット上のマンガ家辞典を作ってくれるとうれしいのですが。そういうのこそ文化事業だと思うのですけど、ムリな夢ですかねえ。

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