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January 31, 2007

「マエストロ」印刷の謎

 さそうあきら「マエストロ」2巻がようやく発売されてます。1巻の発行が2004年8月ですから、2年半かあ。さすがに登場人物の名前とか忘れてまして、これ誰だっけ状態。1巻を発掘して読み直し、やっと納得できました。

 で、印刷の話。さそうあきらが原稿にどの程度コンピュータを導入してるかわからないのですが、少なくとも「マエストロ」1巻では、仕上げにコンピュータを使っていたと思われます。枠線とか主線にかすかにジャギーが見えますし。

 ところが、「マエストロ」2巻になると、これがなぜかそうとうヘンなことに。

 最初のほう、網点の大小で濃淡をつける処理をしてますから、きっとここもコンピュータによる仕上げなんでしょう。主線はジャギーのほとんど見えない印刷で、くっきりきれいだなー、と思っていたら、14ページになって突然、ジャギーありまくりのギザギザ線に変化。

 あまりに解像度が低く、枠線なんかけっこう荒い点の集合で、「線」ですらありません。読んでてちょっとびっくりしました。ところが17ページになって、突然、もとのくっきり線に戻るんだこれが。

 そして20ページになってまたギザギザ。これが23ページまで計4ページの間、続きます。この4ページは途中から回想シーンになるのですが、21ページ最終コマ、23ページ最終コマだけは、くっきり線で描かれた「回想している現在の多田さん」の絵が挿入されています。

 となると、このジャギーのあるなしは、現実と回想の効果をねらったもの? というわけでもなさそうで、まったく統一感のない処理です。しかも21ページと23ページの多田さんの絵は、同じ絵を大きさを変えてコピーしたもの。なぜか縦横の比率を変えてあるから、23ページのほうの多田さんはかなり太ってますけど。

 この先もこの印刷の混乱は続いていて、具体的に言いますと、67、71、80-81、84-87、89-93、95-100ページは荒いジャギー絵です。ところが、いちばんよくわからんのが78ページで、上半分がジャギー絵で、下半分がくっきり絵。どうなってんのこれ。

 なんでまたこんなヘンな印刷になってるんでしょ。推理としては、(1)出力のとき解像度を間違えた。(2)作者が仕上げの効果をいろいろ試している。(3)「マエストロ」2巻は雑誌連載じゃなくてウェブ連載でしたから、こういう可能性もあるかな。編集が原稿を無くしてしまい、一部をウェブから再録した。さあどれだ。

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Comments

ティンパニ奏者の人の髭が、無いコマとあるコマがあるんですよー。
Web連載の時から、こうだったのですが、単行本で直るかと思っていたのに。
とすると(3)に、1000ペリカ!

Posted by: トロ~ロ | February 01, 2007 05:20 PM

単行本とWebを比較してみようと双葉社Webマガジンに行ってみたところ、単行本発売部分は削除されておりました。確かに単行本を売るためには納得できる処置ですね。

Posted by: 漫棚通信 | February 02, 2007 01:29 PM

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