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October 19, 2006

ふたりの「ガブリン」

 小林まことの描く女性が、すごくかわいくなったのはどのあたりだったっけ。

 失礼ながら、旧「1・2の三四郎」の志乃ちゃんは、カワイイというような造形ではありませんでした。ヒロインの立場で登場しているのだから、一応、美人ということにしておきましょう、てなもんで。ふん、あなたなどよりその役にふさわしい女性はいっぱいいらっしゃってよ、という外野の声が聞こえてきそうなルックスでありました。

 ところが、「1・2の三四郎2」で主婦になった志乃ちゃんは、これはもう、オッパイはでかいわ、カラダはやーらかそうだわ、顔もすっかり美人系。

 この間に何があったかというと、たとえば「柔道部物語」のヒロインひろみちゃん。1巻ではだっさださの女の子。マンガ内ではかわいいと呼ばれているけど、それは単なる記号でお約束、客観的にはどうよ、という顔とスタイルでした。しかし著者がこのマンガで肉体を描き続けたせいか急速に画力がアップ。5巻のころになると、キャプションに「ますます色気に磨きがかかっていたのであった」とあるように、すっかり豊満でかーいらしい女性になっておりました。

 このころから女性の造形は小林まことマンガの大きな魅力となりました。「ちちょんまんち」なんて女性ヌードだけで読ませるマンガもありましたし。

 小林まことの描く女性は、オッパイや尻が立派に大きいだけじゃなく、腹回りの脂肪もしっかりありそうでふくよかなのが、たいへんよろしい。女性のおなかはこれくらいが……って、たんにわたしのオヤジ趣味ですが。インド映画の女優さんがこんな感じですなあ。

 かつて講談社「mimi」に連載された「ガブリン」1巻が単行本として発売されたのが1994年のこと。主人公はピンクの髪を持つ化け猫のおねえちゃんで、まあ色っぽいったらない。パパは鏡のオバケ、ママはバラのオバケ、その娘であり人間と結婚したがってるガブリンが、男の精気を吸い取ったり、逆にベテラン刑事を若返らせたりして、帝都を恐怖のどん底におとしいれる……なんてことはなくて、半裸の化け猫のおねーちゃんたちがそろってダンスをするようなマンガでした。

 ところが第2巻は発売されずじまい。たしかにちょとエッチで女性向けマンガっぽくはなかったけど、男性読者のわたしなどは好きだったんですけどね。

 で、講談社「コミックボンボン」のリニューアルにともなって、小林まこと「ガブリン」がリメイクされてこの春より連載。今回単行本1巻が出版されました。

 子ども向けマンガですから、こんどのガブリンはまだ小学生くらい。人間の父と化け猫の母が結婚して生まれたハーフです。髪形とかは昔のガブリンと同じですし、似た能力も持ってます。基本設定としては「奥様は魔女」のタバサちゃんみたいなものか。

 残念ながら、化け猫のお母さんだけではお色気が足りません(←コミックボンボンだからあたりまえですが)。そこをなんとか、お願いですから、ガブリンを成長させて活躍させてやってくれないかなー。「ふしぎなメルモ」みたいな感じで、どうかひとつ、と勝手な希望を書いときます。

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