« ちょっと希望を言ってみる | Main | ブログのデザイン »

August 12, 2006

お盆につき小ネタで

 ↓こんな発言がおもしろかった。

■祖父江慎
 もはや、普通の本を出したくても出せない体になっちゃってますね。
 (デザインノート2006年8号)


■吾妻ひでお
 ハッキリ言ってシリアスは楽です
 バカでも描けます
 (吾妻ひでお作品集成 夜の帳の中で)

 
 ↓こんな映画をテレビでぼーっと見てました。

■映画「妖怪大戦争」
 以前にも見たことあるんですが、TVでやってたので再見。小豆一個にやられちゃう加藤保憲ってどうよ。帝都物語のころにくらべて落ちぶれちゃったなあ。田舎に出没してドサまわりしてるし。水に弱くてバットで殴り殺されちゃう、あの映画の宇宙人よりカッコ悪いぞ。でもGOGO夕張はすばらしい。水木先生はいつまでもお元気ですね。


 ↓で、こんなことを考えてました。

■映画を最後まで見ずに映画評を書くことはありえない。本を最後まで読まずに書評を書くことはありえない。でも、マンガは連載第1回だけで評価されてあたりまえになってるんですよねえ。

 しかもその評判によって、それからの展開ががらっと変わることが普通にある。作者も読者もそのことをアタリマエに受け入れている。しりあがり寿も書いてましたが、インタラクティブといえばそのとおりで、読者の反応が創作現場に強くフィードバックされる。

 連載マンガの作り方は、映画や小説、テレビドラマよりも、テレビのバラエティ番組に似てるようです。あるいは、野球やサッカーの、ファンと監督の関係に近いのかな。

|

« ちょっと希望を言ってみる | Main | ブログのデザイン »

Comments

 寄席を雑誌に見立てるなら、漫才や奇術、俗曲、曲芸といった色物が、バリエーションを豊かにしてくれています。最近の寄席は、色物の数が少なくなっているのですが、これは落語家の数が多くなっているせいでしょう。引退のない世界なので、上がつかえていると、若手が出られない。いまのマンガ雑誌の状況と似ているような、いないような……。


Posted by: すがやみつる | August 13, 2006 03:19 PM

コメントありがとうございます。なるほど、(1)ライブ感覚の必要性と(2)寄席というパッケージの中で演し物の選択は、いかにもマンガ雑誌に似てる。人情話の大ネタばかりだと客が疲れるから、脱力系ギャグマンガもはさまなきゃいけないのですね。

Posted by: 漫棚通信 | August 12, 2006 09:45 PM

 現役マンガ家時代に、似ているなあ……と意識したのは、寄席の落語家です。

 寄席というライブでの落語家には、お客さんの顔ぶれ(通が多いか、はとバスのお客さんが多いか等)やマクラでの反応を見て、その日の演し物を決めるという臨機応変さが求められます。手持ちのネタが少ないと、こういうことはできません。「ネームができない」と嘆くマンガ家が多いようですが、ネーム以前のアイデアやネタのストックがないんですよね。

 落語家の世界では、このような臨機応変さや気配り、対応力といった人間力全般を「料簡」というそうですが、このあたりの「したたかさ」はマンガ家も見習ってよさそうです。

Posted by: すがやみつる | August 12, 2006 02:09 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference お盆につき小ネタで:

» Kamishibai [Kamishibai]
Today it is making a comeback in Japanand in the Cotsen Childrens Kamishibai paper theater is a kind of Japanese street performanc... [Read More]

Tracked on August 14, 2006 12:22 PM

« ちょっと希望を言ってみる | Main | ブログのデザイン »