フルカラーで読む「ぼくのそんごくう」
本日買ったマンガは、谷口ジロー「シートン第3章サンドヒル・スタッグ」や、ついに刊行されたシンガポールの作家、FSc(フー・スウィ・チン)の「ナイトメア アンド フェアリーテイル」など、計6冊。でもそれは置いといて、どうもあんまり話題になってないような気がする、手塚治虫の「オールカラー版ぼくのそんごくう」についてであります。
手塚マンガの復刻は、少女クラブカラー完全版と題した「リボンの騎士」がジェネオンエンタテインメントから2004年に発行。昨年2005年には講談社から、もう絶対読むことは不可能と思われていた「バンビ/ピノキオ」が発行されたわけですが、今回、ジェネオンエンタテインメントから、「オールカラー版ぼくのそんごくう」が刊行されました。
3000部限定で6500円とたいへんお高い本ですが、600ページ近い大著ですし、なんせこの作品、ほとんどが四色カラーか三色カラーで描かれてますので、カラー率がこれまでの復刻よりずっと多くなっておりまして、お得感あります。ただし作品自体が「リボンの騎士」のようなビッグヒットじゃないから、あんまり話題になってないのかな。
これまでわたしの持ってたのは講談社全集版の全8巻のやつ。もちろんモノクロ。先週末にカラーのこの本が配達されてから、両方を見比べながらぽつぽつと読んでいるのですが、いやー、カラーはいい。とくに手塚のカラーは、いい。
「ぼくのそんごくう」は秋田書店「漫画王」1952年~1959年連載。わたしはこの時期の漫画王はまったく知りませんので、「ぼくのそんごくう」のカラー版は初めて見ました。
同時期の少女クラブの「リボンの騎士」は、カラーでもなぜか主線が青で描かれていて奇妙に感じたものですが、「ぼくのそんごくう」はきちんと主線が黒。こっちのほうがよほど読みやすいですね。雑誌からの復刻ですが、きれいなものです。手塚はページごとに統一感のある色づかいを心がけているようです。
ただし、「ぼくのそんごくう」は回によってカラー印刷の出来不出来の差がけっこうあります。色ずれもあたりまえにあって、時代ですなあ。あと後半になるにつれてべったりした原色が多くなって、わたしの知ってる「マンガの色つきページ」の印象に近くなります。「少年」の末期とか初期「少年ジャンプ」の巻頭カラーのハデハデな色です。もっと中間色が多いと美しいのに。印刷の問題なのかしら。
「ぼくのそんごくう」は、指定着色でカラー化されていたそうです。当時はコピー機がないからモノクロで描かれた原稿を清刷に複製して、色鉛筆で着色して色指定がされています。この色指定原稿が一枚掲載されていますが、色鉛筆で色をぼかしたりする細かい指示もできたんですね。
この作品、他人の手が何回かはいってるそうですが、「月兎姫の巻」はなんと関谷ひさしが代筆しています。こりゃ絵柄からいってちょっとムリがあるでしょ。しかも描きなぐり状態。いつもは読者に隠されるはずの代筆ですが、この回は絵がちがいすぎるからか、「今月号は、関谷ひさし先生におてつだいいただきました」とハシラにあります。さすがに講談社全集版には収録されていません。











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