日本が沈没してからもう33年
小松左京「SF魂」を読んでから、もうすっかり自分内部でSF気分(というか小松左京気分)が盛り上がってしまいまして、今、小松左京/谷甲州「日本沈没 第二部」を読んでる最中です。この本、「日本沈没」第二部、じゃなくて、「日本沈没 第二部」と第二部まで含めてタイトルなんですよ。知ってました?
かつてベストセラー「日本沈没」を読んだとき、あれほど引き込まれた作品はなくって、読んでる最中、現実とフィクションの区別がつかなくなるくらいでした。テレビでおバカをやってる連中を見て、いずれ滅びる日本、今のうちに楽しんでおくがよいわ、なんて気持ちになったりね。
かつての映画版は劇場で見てますが、ガキんちょが走り回って「早く変身しろー」などと叫ぶ(藤岡弘が主演でしたからねー)、最悪の環境でした。ああ思い出し怒りが。
今、映画のリメイクも公開されてますし、マンガ版「日本沈没」もあるし、徳間からは「日本ふるさと沈没」なんてパロディマンガのアンソロジーも刊行されてます。各県それぞれが沈没するのですな。
執筆陣が、吾妻ひでお、いしいひさいち、唐沢なをき、寺田克也、とり・みきなどやたらと豪華ですが、なんつっても、カバーイラストも描いてる鶴田謙二がおよろしい。主人公、小野寺が女性化されております。
筒井康隆「日本以外全部沈没」にしても、「日本沈没」はベストセラーでみんな知ってるし、小説も映画もキャラ立ってるし、これほどパロディにしやすいものはなかった。今、はどうなのかな。もう年齢限定パロになってますか?
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