紺野さんは着ぐるみウサギの夢を見るか?
安田弘之「ラビパパ」1巻が発売されてます。ウサギの着ぐるみを着た人間か、それとも生けるぬいぐるみなのか、謎であるところのラビパパと、その妻・紺野さんのギャグマンガ。この夫婦には子どもがふたりいますが、長男・ラビ彦はウサギ、長女・ラビ子は人間です。
さて、ラビパパは異様な風体をしてますが、意外とそこはつっこまれない。そこにそういう存在があるものとして、みんな接しています。仕事はぬいぐるみ製作・販売会社の営業。性格は普通にそのあたりにいる恐妻家のおとうさん。それより、妻の紺野みゆきさんが、なんせあの紺野さん。「紺野さんと遊ぼう」シリーズでは、佐伯俊男の描く絵のごとく、テグスで縛られて喜んでいた紺野さんですから、これはフツーのひとではない。
このラビパパと紺野さんには秘められた関係がありました。
ラビパパはかつて、森に住む格闘技オタクでした(「Fighter日記」2002年)。同居人はカッパ。エロビデオには背を向け、格闘技ビデオをレンタルするストイックなやつ。
「紺野さんと遊ぼう」(2001年)の巻末に登場したときは、まだセーラー服姿の紺野さんの蹴りやヒジ打ちを受けてみせる相手役をつとめていました。やっぱ格闘技を通じて知り合ったのか。
「続・遊ぼう」(2002年)では紺野さんとほのぼの遊んでいたラビパパですが、「遊ぼう・FINAL」(2003年)になると、紺野さんに荒縄で緊縛されロウをたらされるという、こりゃ過激な遊びを。格闘技オタクは、すっかり紺野さんに調教されちゃったのね。
まんがタイムオリジナル連載版「ラビパパ」(2002年)は、今回発売されたマンガ・エロティクスF連載版「ラビパパ」(2004年~)とまったく同じ設定でした。
微妙なのが、「先生がいっぱい」(2003年~2005年)の体育教師、ラビ先生。30代のこの先生、校長から見合い相手を紹介されてるからまだ独身。かなりの乱暴者で、ラビパパとは性格も違うみたい。となると、中の人が別人なのか。でもここは、このお話が終わったあとでセーラー服の紺野さんと出会い、逆にラビ先生が調教されちゃったと考えたい。
ただ「先生がいっぱい」の17年後の後日談に、ラビ先生の息子、14歳のラビ助が登場してて、ラビ彦と名前が違う。謎だ。
とかバカ書いてますが、「ラビパパ」1巻には、ラビパパ23歳、紺野さん19歳のとき出会ったとはっきり書いてあって、わたしの考えてるような隠し設定はありません。今回、読んでないひとには意味不明の文章でごめんなさい。でもキャラクターがまったり楽しいマンガなので許してね。
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