梅雨明け
各地での大雨お見舞い申し上げます。
毎年なら七月末のこの時期、熱風をかき分けかき分け歩くような天候なのですが、昨日まで、というか今朝までは、湿気はあっても全然夏らしくない天候でした。それがまあ突然に猛暑となりまして、汗がとまりません。
■前回まで、ターザンのことを書いていたきっかけというのがありまして、これが夏目房之介「マンガに人生を学んで何が悪い?」に「性と暴力」ということばがあったから。
マンガが人生を描くなら、「性と暴力」はかかせない。日本マンガ・アニメが海外で受けてるのも、まずはこの「性と暴力」に反応しているわけでしょう。
で、日本マンガの「性」でまず思い浮かぶのが、手塚治虫「拳銃天使」のキスシーンと、山川惣治「少年王者」の抱っこシーン。ともにかなりの批判を受けたらしい。
かたや西部劇で、もうひとつがターザン。どっちも、アメリカから戦後にどっと輸入されたものじゃないですか。というわけでまずターザンを調べてみたわけです。日本の子どもマンガが「性」を扱うようになった経緯は、考えるといろいろありそうで、興味はつきません。
■ブログとはいえ、書き続けるにはそれなりのエネルギーも必要ですし、最近心が弱ってる感じだったところへ、読んでずいぶん元気になったマンガ。島本和彦「新吼えろペン」5巻。
この巻は深いテーマでしたね。描きとばしてるけど売れてるマンガ家、じっくり良作を描いてるけど売れないマンガ家、どっちも心に黒いものを持ってる、てな作品もありましたが、なんといっても、この名言には泣けた。
「キミに足りないのは勇気だ!」「駄作を作る勇気だ!!」「駄作で金をもらってこそ本当のプロ!!」
わはは。もしかすると、これまでの島本名言のうち、わたしに響いた最高のものかもしんない。
■えー、数日間出かけますので、更新やコメントができません。今回持ち歩く本は、小松左京「SF魂」、しりあがり寿「表現したい人のためのマンガ入門」、大塚英志「キャラクター小説の作り方」のつもりです。
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