もしフルカラーマンガがあたりまえだったら
日本マンガは今もほとんどモノクロですが、アメリカやフランスではカラーがあたりまえ。もし、日本でもフルカラーのマンガが標準だったら、どうなっていたか。
まず、安価でページ数の多いマンガ週刊誌が存在しなかったのじゃないかな。今も月刊中心だったかも。しかもページ数は今よりずっと少ない。雑誌じゃなくて単体の単行本で発表する形式も多くなってる。
そうなると、それぞれの作品のページ数がもっと少なくなってるはずです。何千ページも続く連載マンガはありえない。いいところ数百ページで完結。逆に短編マンガがもっと進歩したかも。
ページ数が少ないと、ひとつのアクションを数コマにわることもむずかしい。大きなコマの中では、多くのセリフが並ぶことになります。ひとつのコマの中で表現される経過時間が、さらに長くなる。
色が使えるのだから、カケアミなんか開発されなかったかもしれない。トーンの削り技を競うより、カラリングで勝負。
必然的にマンガ原稿料のページ単価は高くなってるでしょう。そのかわり、初版を百万部も刷るマンガ単行本なんか存在しなくなる。
日本マンガの進歩は、モノクロだったからこそ、と言えなくもないですね。でも、コンピュータのカラリングがあたりまえになった今後はどうなるかな。もっとカラーマンガ増えるかしら。
てなこと考えてたのは、オールカラーのエッチマンガ、唯登詩樹「MAIの部屋」1巻を読んでたから。いや別にエッチが読みたかったわけではないっ(←力説)。別冊ヤングマガジンの月刊時代は4ページ連載。隔月刊になってからは8ページ連載だもんなー。よく単行本になるまで原稿がたまったもんだ。
Comments
>漫棚通信さま
ご返答有難うございます。これからもよろしくお願いします。
Posted by: Neuroretardant | June 30, 2006 03:47 PM
>ぼくの孫悟空
確かに手塚のカラーはきれいですからねー。リボンの騎士の復刻もよかったし。個人的にあまり見たくないのが「男一匹ガキ大将」と「アストロ球団」のカラーページだったりして。
>Neuroretardantさま
自分の文章が英語になってるのを見るのはヘンな感じですね。私の文章であることを明記していただければ問題ありません。わたしも海外サイトからネタをいただいてくることがありますし。訳が正確かどうか、判断する能力はないのでおまかせします。
Posted by: 漫棚通信 | June 30, 2006 02:43 PM
初めまして、以前にも漫棚通信のエントリを英語で紹介させて頂いた物です。このエントリも紹介させて頂きました(トラックバックは廃止された様ですのでコメントで失礼します)
事後通知で申し訳ありませんが、もし無断転載だと感じましたらご連絡頂ければ即刻該当エントリは削除させて頂きます。
失礼しました。
Posted by: Neuroretardant | June 30, 2006 02:01 PM
そろそろ「ぼくの孫悟空」カラー版が刊行されませんかね!
マサキ(少年マガジン、サンデー、キングの略語です)は創刊号から買っていたマンガ好きのオジンです。
いまほしいのは、以下1行目にもどります。
Posted by: コウスケ | June 30, 2006 10:40 AM
寺沢武一氏はCG多用でフルカラー化してるが、もとからアメコミ的だもんなぁ。
Posted by: 浩ちゃん | June 28, 2006 01:54 AM
冨樫だったら連載2週も続かないんだろうな…
Posted by: もちょ | June 27, 2006 10:03 AM