今日はだらだらと
エウレカとか見たりしてました。ブックオフで田中圭一「ドクター秩父山」(ぶんか社版じゃなくて古いスタジオ・シップ版のほう)とか、吉崎観音「アーケードゲーマーふぶき」(すがやみつるとの対談つき)をゲットしてちょっとうれしい。
あと、「comic 新現実」のみなもと太郎「トーク版お楽しみはこれもなのじゃ」を読んでて、ぶっとんだことがひとつ。永井豪の怪奇モノの短編で、園田光慶そっくりの絵で仕上げをしてたのは、西郷虹星だそうじゃないですか。そうだよなあ、永井豪があんな絵描けるはずないもんなあ。西郷は「ぼくらマガジン」の「ハルク」描いてた、すっごく絵のうまいヒトです。
このみなもと太郎の連載、むちゃくちゃ面白かったのですが、整理されてないトークだから話題あっちこっち飛んで、ちょっと読みにくい。来春、単行本化するそうですが、注釈むずかしいぞー。なんせ西郷虹星のところだけでも、永井豪の短編見せて、西郷作品見せて、西郷虹星の略歴書かなきゃ。読者には謎の言葉や人物が頻発するから、キチンと書いてたら本文より注釈のほうが長くなったりして。
元祖のほうの「お楽しみはこれもなのじゃ」が単行本にまとめられたのは、連載終了後12年たってからでした。さて今度はどうなる。
Comments
わっ、コメントありがとうございます。
すがや先生、やっぱり時空を越えて遍在されてるじゃないですか。「仮面ライダー青春譜」の今後の展開、楽しみにしております。
Posted by: 漫棚通信 | September 05, 2005 08:32 PM
永井さんの怪奇もの短編というのが、100ページ一挙掲載の『鬼』でしたら、西郷虹星さんと一緒に川手浩次さん(森田健次先生のアシスタント出身)も手伝ってました。
当方のブログ連載でも、まもなく、以下のような、当時の話が出てきます。
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『鬼』の方は、新進マンガ家で後に『週刊ぼくらマガジン』で『超人ハルク』を描く西郷虹星さん、まもなく『別冊少年サンデー』で児童文学作家の山中恒氏原作の『天文子守唄』を連載する川手浩次さんたちが手伝って、かろうじて、『少年マガジン』の目玉になっていた100ページ読み切りに穴をあけずにすませていた。
ダイナミック・プロでは、石森先生のところで永井さんの先輩に当たる野口竜さん(まもなく『少年サンデー』でアリステア・マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』をマンガ化。ペンネームは野口太陽)や、その後、ダイナミックプロの中核のマンガ家になる石川賢さんが、仕事を手伝っていた。
仕事場で、高下駄を履き、竹刀を持って、後輩をしごいていたのは、やはり、石ノ森章太郎先生のアシスタント経験があり、後に永井さんの作品『マジンガーZ』を『冒険王』に連載することになる桜多吾作さんだった。
その取材の際に、永井さんのお母さんが一生懸命思い出しながら、正直に教えてくれた永井さんの食事のメニューに対する石垣純二氏のコメントは、「死にたくなかったら、早く結婚しなさい」だった。
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『鬼』の原稿が落ちる、落ちないで大騒ぎしていたとき、編集プロの仕事でダイナミック・プロに原稿取りにいっていました。「別冊・少年マガジン」に掲載されたマンガ家の仕事場風景と1週間の食事メニューの特集でしたが、ダイナミック・プロでは、仕事場のイラストなど描いている暇がなく、結局、ぼくが代筆することになりました。
……しかし、われながら、あちこちに顔を出してますね。この頃のマンガに関連した事件では、「アシュラ騒動」なんてのもありましたが、このときはジョージ秋山先生の助っ人アシスタントをしておりました。
Posted by: すがやみつる | September 05, 2005 12:56 AM